響声破笛丸
漢方薬の一種
効果・効能
編集のどを酷使することによる声のかすれや、のどの不快感に使用される。体力にかかわらず使用することができるが、元々声量の少ない気虚の者が使用するとかえって悪化し、声がかすれる場合がある[1]。一般用漢方製剤承認基準に収録されており、日本の公的医療保険制度の適用が可能である[2]。
組成
編集連翹 2.5、桔梗 2.5、甘草 2.5、大黄 1[注釈 1]、縮砂 1、川芎 1、訶子 1、阿仙薬 2、薄荷葉 4[2]
副作用
編集皮膚の発疹・発赤・かゆみ、食欲不振、胃部不快感、下痢、腹痛が起きる場合がある。まれに偽性アルドステロン症、ミオパチーが起きることがある[3]。アルドステロン症、低カリウム血症、ミオパチーの患者への投与は禁忌である[4]。
製薬会社
編集日本漢方生薬製剤協会に加盟するジェーピーエス製薬、北日本製薬、松浦薬業などが販売する[3]。和漢薬研究所の「ササクールA」[5]や、小林製薬の「コエキュア」[6]も、響声破笛丸を主成分とする。
脚注
編集注釈
編集- ^ 大黄を含まない処方も認められている。
出典
編集参考文献
編集- 田中耕一郎『生薬と漢方薬の事典』日本文芸社、2020年、189頁。ISBN 978-4-537-21780-3。