開発援助委員会(かいはつえんじょいいんかい、: Development Assistance Committee, DAC)は、OECDの委員会の一つ。開発途上国への開発援助を奨励するとともに、援助の量を増やし質を良くすることを目的とする国際フォーラム。OECD加盟国36カ国のうち29カ国と欧州連合(EU)により構成される。

開発援助委員会

概要

編集

定期的に会合を行い、会合での合意をもとに各部会で作業を行う。

議長

編集

シャルロッテ・ペトリ・ゴルニツカ(Charlotte Petri Gornitzkaスウェーデン出身、2016年7月 - )

会合

編集

会合は以下の3つがある。

  • ハイレベル会合 - 閣僚級が参加。年1回開催
  • シニアレベル会合 - 実務担当者が参加。ハイレベル会合の下準備を行う。
  • 本会合 - 約6週間に1回開催。DACの年間活動計画の策定や、援助審査を行う。

部会

編集

部会には、以下の8つがある。

  • 統計作業部会(WP-STAT)
  • 援助効果 (Aid effectiveness作業部会(WP-EFF)
  • 開発評価ネットワーク(EVALUNET)
  • ジェンダー平等ネットワーク(GENDERNET)
  • 環境と開発協力ネットワーク(ENVIRONET)
  • 貧困削減ネットワーク(POVNET)
  • ガバナンスネットワーク(GOVNET)
  • 紛争と脆弱性に関する国際ネットワーク(CPDC)

メンバー

編集

DACは欧州連合を含む30のメンバーで構成される。

  オーストラリア   フランス   ルクセンブルク   韓国
  オーストリア   ドイツ   オランダ   スペイン
  ベルギー   ギリシャ   ニュージーランド   スウェーデン
  カナダ   ハンガリー   ノルウェー   スイス
  チェコ   アイスランド   ポーランド   イギリス
  デンマーク   アイルランド   ポルトガル   アメリカ
  欧州連合   イタリア   スロバキア
  フィンランド   日本   スロベニア

DACリスト

編集

DACリスト(DAC援助受取国・地域リスト、DAC List of ODA Recipients)はODAによる援助を受ける国、地域を示したリストで、一人当たりの国民総所得(GNI)を基準に高中所得国、低中所得国、低所得国、後発開発途上国(LDC)の4つのグループに分かれる。リストは3年ごとに更新され、3年連続で一人あたりGNIが上限の基準を超え、高所得国に分類された場合、リストから除外される。

関連項目

編集

外部リンク

編集