金光駅
金光駅(こんこうえき)は、岡山県浅口市金光町占見新田にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽本線の駅である。駅番号はJR-W08。
金光駅* | |
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北口駅舎(2011年8月) | |
こんこう Konkō | |
◄JR-W07 新倉敷 (6.3 km) (3.5 km) 鴨方 JR-W09► | |
所在地 | 岡山県浅口市金光町占見新田335-2 |
駅番号 | JR-W08 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■山陽本線 |
キロ程 | 174.9 km(神戸起点) |
電報略号 | ココ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
1,823人/日(降車客含まず) -2021年- |
開業年月日 | 1901年(明治34年)8月4日[1] |
備考 | 無人駅(自動券売機 有) |
* 1919年に金神駅から改称。 |
概要
編集旧・金光町及び駅名の由来となった金光教本部の最寄駅である。金光教祭典が行われる日には、ホーム屋根に教団シンボルマークが染められた装飾が吊される。
歴史
編集- 1901年(明治34年)8月4日 - 山陽鉄道の玉島駅(現・新倉敷駅) - 鴨方駅間に金神駅(こんじんえき)として新設[2]。旅客・貨物取扱開始[1]。
- 1902年(明治35年)3月 - 現駅舎(駅本屋)完成。入口右側に「建物財産標」がある。
- 1906年(明治39年)12月1日 - 山陽鉄道国有化[1]、官営鉄道の駅となる。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定、山陽本線所属となる。
- 1919年(大正8年)4月1日 - 金光駅(こんこうえき)に改称[1]。
- 1930年(昭和4年)11月15日 - 陸軍特別大演習(正戸山野外統監部)に向かう昭和天皇乗車のお召し列車が、岡山駅 - 当駅間で往復運転[3]。
- 1971年(昭和46年)8月15日 - 貨物の取り扱いを廃止[1]。
- 1985年(昭和60年)2月1日 - 荷物扱い廃止[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化に伴い、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[1]。
- 2007年(平成19年) 9月1日 - ICカード「ICOCA」の利用が可能となる。
- 2016年(平成28年) - CTC化に伴い、改札口とホームに設置されたLED式発車標使用開始[4]。
- 2019年(平成31年)2月 - 金光教の団体臨時列車、いわゆる「金光臨」が大阪から運転。以後、正式発表はないものの金光臨運転はなくなっている。
- 2020年(令和2年)
- 2022年(令和4年)
駅構造
編集単式・島式混合2面3線を有する。1番線が単式ホームで、2・3番線が島式ホーム。かつては単式・島式3面4線であり、4番線ホームは金光教の団体列車(通称:金光臨)専用だったが[12]、浅口市の南口整備計画(下記)に伴い使用が停止され、線路が撤去された。また、さらにそれ以前には島式4番線ホームの反対側は同様に団体専用5番線(岡山側に車止めがある行止まり式)であった[12]が、廃止されレールは撤去されていた。
ICOCA利用可能駅(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)で、2007年(平成19年)夏にICOCA対応の自動改札機(開閉式)が導入された。
みどりの窓口は2022年2月28日に営業終了しているが、みどりの券売機は設置されている。
跨線橋はホームの東西に1つずつあり、東側(岡山方)の跨線橋にはエレベーターが併設されている。更に、4番線ホームにある金光教参拝客専用南改札口(4番線ホーム同様、こちらも通常は閉鎖、ICカード使用不可)に連絡していた。西側(福山方)の跨線橋は1915年(大正4年)に建てられたもので、階段の一番下の柱に「鐵道院」「大正四年」等の文字を見ることが可能。この跨線橋は2009年(平成21年)2月に近代化産業遺産認定を受けた[13]。また、ホーム上屋の一部は鉄道黎明期に使用されていた双頭レールを利用して造られており、当駅の歴史を物語っている。
2012年9月12日、浅口市は、旧4・5番ホームの土地を買収し、南口広場を新設、車が利用可能なロータリーや市営バス、タクシーの各乗り場、駐輪場等を設ける周辺整備事業計画を発表した。財源には合併特例債を活用し、早ければ特例債適用期限内の2015年度完成を目指す[14]と報じられ、その後暫く動きが無かったが、2017年末に旧4・5番ホーム解体工事が開始された。2020年9月26日より、南口広場及び南改札口が使用開始。今後は北口改修工事が行われる予定[8][9]。北口は市道から駅舎につながる駅前広場に歩道を設置する予定[15]。
のりば
編集のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1・2 | 山陽本線 | 上り | 新倉敷・岡山方面[16] | 2番のりばは当駅始発 |
3 | 下り | 福山・尾道方面[16] | 広島方面は糸崎で乗換 |
- 付記事項
- 上り本線は1番のりば、下り本線は3番のりばである。副本線である2番のりばは上下双方への発車が可能なため、事故や各種トラブル、大雨・落雷等に伴うダイヤ乱れの場合には列車折返しに使用される場合がある[注釈 2]。
- 2021年3月13日改正ダイヤでは、平日に下りで快速サンライナー接続待ちを行う列車があった。2022年3月12日改正以降は上り岡山方面への折返しに使用される。
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ホーム(2006年4月)
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鐵道院の刻印がある跨線橋(1番のりばより)(2008年6月)
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団体利用の際に臨時開設された旧南口(2009年6月)
利用状況
編集近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り[17]
乗車人員推移 | |
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年度 | 1日平均人数 |
1999 | 3,127 |
2000 | 3,053 |
2001 | 2,930 |
2002 | 2,895 |
2003 | 2,905 |
2004 | 2,768 |
2005 | 2,723 |
2006 | 2,649 |
2007 | 2,608 |
2008 | 2,580 |
2009 | 2,491 |
2010 | 2,452 |
2011 | 2,399 |
2012 | 2,423 |
2013 | 2,516 |
2014 | 2,352 |
2015 | 2,413 |
2016 | 2,391 |
2017 | 2,350 |
2018 | 2,282 |
2019 | 2,240 |
2020 | 1,990 |
2021 | 1,823 |
駅周辺
編集- 北口
- 南口
バス路線
編集隣の駅
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f g 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、223頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 「停車場設置」『官報』1901年8月9日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、69頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
- ^ 『山陽線運行管理システムの使用開始について』(プレスリリース)2016年3月24日 。2021年12月25日閲覧。
- ^ 岡山・福山エリア 8路線82駅への「駅ナンバー」の導入について - 西日本旅客鉄道、2020年7月28日、2020年7月28日閲覧。
- ^ 『山陽線 金光駅南口駅舎の供用開始について』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道岡山支社、2020年8月21日。オリジナルの2020年12月26日時点におけるアーカイブ 。2020年12月26日閲覧。
- ^ a b “金光駅南口広場がオープンします!”. 浅口市 (2020年8月21日). 2020年9月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月25日閲覧。
- ^ a b “北側だけだった改札口、待望の南口広場 JR金光駅”. 朝日新聞. (2020年9月25日). オリジナルの2020年9月25日時点におけるアーカイブ。 2020年9月25日閲覧。
- ^ a b 『「みどりの券売機プラス」導入及び駅の体制変更について』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2021年12月24日。オリジナルの2021年12月24日時点におけるアーカイブ 。2021年12月24日閲覧。
- ^ “2022年春ダイヤ改正について” (pdf). 西日本旅客鉄道岡山支社. (2022年12月17日) 2022年12月17日閲覧。
- ^ a b 小学館『国鉄全線各駅停車・9 山陽・四国670駅』(1983年12月)p.40
- ^ 津山の扇形機関庫など11カ所認定 経産省の近代化産業遺跡[リンク切れ]山陽新聞2009年2月7日
- ^ 金光駅南口広場を新設 - 中国新聞、2012年9月13日。ウェブ魚拓のキャッシュ。
- ^ “金光駅周辺整備事業”. 浅口市 (2019年9月3日). 2020年9月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月25日閲覧。
- ^ a b “金光駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年2月7日閲覧。
- ^ “岡山県統計年報”. 岡山県. 2023年3月29日閲覧。
- ^ “浅口ふれあい号 路線図”. 市営バス浅口ふれあい号. 浅口市. 2023年2月5日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 金光駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道