醍醐桜
醍醐桜(だいござくら)は、岡山県真庭市別所大字吉念寺にあるエドヒガンザクラ(アズマヒガンザクラ)の巨木である。新日本名木百選の一つ。
醍醐桜 | |
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2014年の醍醐桜 | |
所在地 | 岡山県真庭市別所 |
座標 | 北緯35度1分26.4秒 東経133度38分49.9秒 / 北緯35.024000度 東経133.647194度座標: 北緯35度1分26.4秒 東経133度38分49.9秒 / 北緯35.024000度 東経133.647194度 |
樹種 | エドヒガン (C.spachiana) |
管理者 | 岡山県の天然記念物 |
特徴
編集岡山県の天然記念物(1972年12月指定[1])であり、樹齢は700年とも1000年とも伝えられる。小高い丘の上で天に向かって聳える姿は孤高で雄々しく、開花時期になると全国から花見客が訪れる。名前の由来は隠岐の島に配流される途上の後醍醐天皇がこの桜を愛でたという伝説によるものであるが、地元の住民は「大桜(おおざくら)」と呼んでいる[2]。樹高18メートル、幹周り7メートル、根本周囲9,2メートル、枝張りは南北20メートル。近くに二代目の醍醐桜が植えられ成長している。開花時期は21:00までライトアップされ、周辺には露店も並び、地元の特産品などが販売される[3]。
沿革
編集1980年代後半から全国的にその名が知られるようになり、増え続ける観光客によって一時樹勢が弱まったが、樹木医の治療により回復した。
2004年には来日した米国人ピアニストのルース・スレンチェンスカ(当時79歳)が満開の花の下で演奏を奉納した。
2008年(平成20年)から2009年(平成21年)にかけて、本桜を含む14種の桜の種を国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」に8か月半滞在させた後に地球へ戻し、発芽が試みられた結果、発芽した数本は「宇宙桜」と呼ばれるようになった[4]。
しめ縄は作り手の減少により市販のロープが長年使用されていたが、観光客からの「名木にふさわしくない」という言葉に、醍醐桜保存会が復活を決意。地元有志と学生らの協力を得て2017年12月、醍醐桜を望む休憩所で太さ約10センチ、長さ11メートルのしめ縄が制作され、約20年ぶりに本来の姿が復活した[5]。2011年よりNHKで放送されている新日本風土記のオープニングの映像に登場する桜の巨木はこの桜である[注 1]。
交通アクセス
編集- 交通機関
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- 車 中国自動車道北房インターチェンジより国道313号・県道84号を通り12km(案内板有り、開花時期の周辺の山道は一方通行)。
駐車場
編集第1駐車場35台、第2駐車場70台、第3駐車場30台(開花期有料)
周辺
編集- 岩井畝の大桜
- 塩滝
- カタクリ群生地
- 道の駅醍醐の里(岡山県真庭市鹿田)
ギャラリー
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2018/3つぼみの時期に撮影
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2018/4/8散り始め時期に撮影
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2018/4/28葉桜の時期に撮影
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2018/10/20紅葉の時期に撮影
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2021/03/31満開時のライトアップ
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “真庭市内の国・県指定文化財” (PDF). 真庭市. p. 3 (2017年10月27日). 2018年5月7日閲覧。
- ^ “いつもと同じ春が行き 樹齢千年 大桜の里の物語”. NHKアーカイブス (2001年6月2日). 2021年5月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月23日閲覧。
- ^ “醍醐桜まつり | 岡山県北の生活情報 アットタウンWEBマガジン”. 2019年3月1日閲覧。
- ^ 長谷川洋一『宇宙桜誕生秘話: 花伝説・宙へ!』ワンアース、2017年8月5日 。
- ^ “真庭の醍醐桜に20年ぶりしめ縄 地元住民ら手作りして飾り付け”. 山陽新聞. (2017年12月17日) 2018年5月7日閲覧。
- ^ “よくあるご質問”. NHK. 2021年5月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月22日閲覧。
参考文献
編集- 「約20年ぶりによみがえる 醍醐桜しめなわづくり」(PDF)『広報真庭』2018年1月号通巻153号、真庭市、2018年1月1日、31頁、 オリジナルの2018年3月8日時点におけるアーカイブ、2018年5月7日閲覧。