走井
ウィキメディアの曖昧さ回避ページ
走井(はしりい、はしい)は、「勢いよく湧き出す井戸や湧水、岩間から迸る清水」といった意味の古くからある言葉で[1][2][3]、転じて人名や地名となっている。万葉集[4]や催馬楽[5]、和歌などに詠われており[6]、枕草子にも記述がある[7]。走り井とも表記される。
地名
編集湧水
編集- 走井 (大津市坂本) - 滋賀県の日吉大社にある清めの泉。傍らに走井祓殿社、走井橋、走井杉がある。近くの求法寺では本堂を走井堂と呼んでいる。
- 走井 (大津市大谷町) - 滋賀県の逢坂関と髭茶屋追分の間にある湧水で、東海道の名所。茶店が湧水で作った走井餅が名物となった。橋本関雪の所有を経て、現在は瑞米山月心寺の所有となっている[8]。
字
編集人名
編集日本人の姓。
- 走井(はしりい)
- 走井(はしい)
企業
編集関連項目
編集脚注
編集- ^ “走井”. コトバンク. 株式会社DIGITALIO. 2022年8月9日閲覧。
- ^ “はしり‐い【走井】(‥ゐ)”. 日本国語大辞典. Sora. 2022年8月9日閲覧。
- ^ “迸出泉”. コトバンク. 株式会社DIGITALIO. 2022年8月9日閲覧。
- ^ 1113番、1127番
- ^ 「走井の 小萱刈り収め かけ」
- ^ 「走井の筧の水の涼しさに 越えもやられず逢坂の関」(藤原清輔) など多数
- ^ 「はしりゐはあふさか(逢坂)なるがをかしきなり」など
- ^ “走井について”. 瑞米山月心寺. 2022年8月10日閲覧。
- ^ “滋賀県の棚田:栗東市荒張 「走井(はしり)」”. 農村の振興. 滋賀県. 2022年8月11日閲覧。
- ^ “こころはしるはずむ、らんらん走井”. 栗東市観光協会. 2022年8月11日閲覧。
- ^ “豊中市にある走井(はしりい)という地名の由来がわかる資料はあるか。”. レファレンス協同データベース. 国立国会図書館 (2015年2月15日). 2022年8月9日閲覧。
- ^ “やわた走井餅の歴史”. 歴史と由来. 株式会社やわた走井餅老舗. 2022年8月9日閲覧。
- ^ “走井と走井餅は、いま”. 株式会社走り井餅本家. 2022年8月9日閲覧。