菅田町 (横浜市)

横浜市神奈川区の町
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菅田町(すげたちょう[2])は、神奈川県横浜市神奈川区の町名。住居表示は未実施で、丁目は設けられていない[5]。面積3.081km²も区内最大で、神奈川区の面積23.586km²の約13%を占める[2]

菅田町
町丁
菅田・羽沢農業専用地区(手前)と西菅田団地(後方)
地図北緯35度29分49秒 東経139度35分12秒 / 北緯35.49683度 東経139.58653度 / 35.49683; 139.58653
日本の旗 日本
都道府県 神奈川県の旗 神奈川
市町村 横浜市
行政区 神奈川区
人口情報2024年(令和6年)6月30日現在[1]
 人口 16,026 人
 世帯数 8,161 世帯
面積[2]
  3.081 km²
人口密度 5201.56 人/km²
設置日 1927年昭和2年)4月1日
郵便番号 221-0864[3]
市外局番 045(横浜MA[4]
ナンバープレート 横浜
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地理

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神奈川区北西部に東西にやや長い町域を持ち、南出戸・出戸谷・赤坂谷・赤坂・日向根・仲田・西出戸・東出戸・富士下・東長谷・向長谷・廻三戸・向日向根・台町・西長谷・本長谷・小池谷・池ノ向・根廻・宮向・池谷・池上・芦原・利倉・富士塚・的場・西前田・山王台・道慶谷上・熊ノ堂・松葉・合戸ケ谷・道慶谷・十三塚・深保・稲荷山・東前田・堀上・猿渡・石井谷・川向・南長ケ谷の小字がある[2]

北から時計周りに港北区小机町、港北区鳥山町、神奈川区三枚町、神奈川区片倉、神奈川区羽沢町保土ケ谷区上菅田町緑区鴨居町、緑区東本郷に隣接する。南東方に、三枚町に接して東海道新幹線環状2号の両側に二つの飛地がある。町の東部を南北に第三京浜道路が横断し、南東を幹線道路の環状2号(およびその地下に相鉄新横浜線)がかすめる。環状2号の菅田入口交差点から町を東西に縦断し、鴨居方面に菅田道路が通る[6]。町の西部の都市再生機構西菅田団地をはじめとする住宅地であるとともに、菅田町から羽沢町にかけては都市近郊農業地帯であり、横浜野菜キャベツの一大産地となっている[7]

 
菅田入口交差点、上は東海道新幹線。

町内は鉄道空白域であり、公共交通機関での移動は路線バスが主である。横浜市営バスにより新横浜駅方面、片倉町駅六角橋東白楽東神奈川駅横浜駅西口方面、鴨居駅中山駅方面など、相鉄バスにより横浜駅西口-西菅田団地-小机駅-新横浜駅の路線が運行されている。

町内には横浜市立菅田の丘小学校菅田中学校がある(通学区域は#学区を参照[8])。新幹線東側の飛地には神奈川県立城郷高等学校のグラウンドがかかっている。

地価

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住宅地の地価は、2023年令和5年)1月1日公示地価によれば、菅田町字利倉1551番7外の地点で17万3000円/m²[9]、菅田町字赤坂236番58の地点で17万5000円/m²[10]となっている。

歴史

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江戸期から1889年明治22年)までの、橘樹郡下菅田村に概ね相当する。『元禄郷帳』によると703石余り、『天保郷帳』『旧高旧領』ではいずれも497石余りと記録が残る。『新編武蔵風土記稿』によると、「江戸から八里、東西30町・南北16町、家屋105軒。天水場で町内には小山が多い。三枚橋村を通じて鴨居村へ通じる飯田道が通る。古くは小机村のうちで、小机城落城ののち原野となる。都筑郡菅田村の民により開発され、元の菅田村を上、当地を下とした」旨が伝えられる[11]。『横浜市史』では、上菅田村と下菅田村が一続きの地域であっても成りたちは異なり、当地は小机村や鳥山村からの開墾地であると記している[12]。1889年4月1日、町村制の施行により下菅田村と小机村、鳥山村、岸根村、羽沢村、三枚橋村、片倉村、神大寺村、六角橋村が合併して小机村が発足。下菅田は小机村の大字となる。1902年に、小机村は村名を城郷村に改めた[13]。1927年4月に城郷村が横浜市に編入され、城郷村大字下菅田は横浜市菅田町となる。同年10月には区制施行により、神奈川区の一部となった。1970年(昭和45年)6月16日に土地区画整理事業に伴い、一部が緑区東本郷町に編入され[14]、1977年(昭和52年)10月28日に緑区東本郷町と境界変更が行われている[15]。1983年(昭和58年)4月20日に土地改良事業に伴い、羽沢町との境界を変更し、1985年(昭和60年)7月22日、緑区鴨居地区の住居表示実施に伴い、一部が鴨居三丁目に編入され、1988年(昭和63年)7月25日、緑区東本郷地区の住居表示実施に伴い、一部が東本郷三丁目に編入されている[16]。1996年(平成8年)3月18日に港北区小机町との境界を変更した[17]。2000年(平成12年)8月16日に土地改良事業に伴い、鴨居町との境界を変更した[18]

地名研究によると、菅田の地名は「砂丘のある場所」「洲の上の田」を意味すると考えられている[19]

世帯数と人口

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2024年(令和6年)6月30日現在(横浜市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]

町丁 世帯数 人口
菅田町 8,161世帯 16,026人

人口の変遷

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国勢調査による人口の推移。

人口推移
人口
1995年(平成7年)[20]
17,494
2000年(平成12年)[21]
16,907
2005年(平成17年)[22]
16,784
2010年(平成22年)[23]
17,464
2015年(平成27年)[24]
16,687
2020年(令和2年)[25]
16,480

世帯数の変遷

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国勢調査による世帯数の推移。

世帯数推移
世帯数
1995年(平成7年)[20]
6,007
2000年(平成12年)[21]
6,187
2005年(平成17年)[22]
6,424
2010年(平成22年)[23]
6,809
2015年(平成27年)[24]
6,697
2020年(令和2年)[25]
7,056

経済

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地主

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菅田町の地主は、鈴木篤次がいた[26]

事業所

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2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[27]

町丁 事業所数 従業員数
菅田町 330事業所 4,651人

事業者数の変遷

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経済センサスによる事業所数の推移。

事業者数推移
事業者数
2016年(平成28年)[28]
307
2021年(令和3年)[27]
330

従業員数の変遷

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経済センサスによる従業員数の推移。

従業員数推移
従業員数
2016年(平成28年)[28]
4,473
2021年(令和3年)[27]
4,651

学区

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市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2023年4月時点)[8]

番・番地等 小学校 中学校
1〜348番地、 388〜398番地、401〜407番地
409番地、414〜424番地、426番地
435番地の2、436〜624番地
626番地〜867番地の2
867番地の7〜9・11〜18・20〜26
867番地の29〜33・35〜38・40〜41・43
867番地の50〜52・95〜210
868番地〜889番地の5、889番地の7〜1587番地
1589〜1594番地、1596〜2886番地
2891 〜2902番地、2911〜2926番地
2942〜2960番地
横浜市立菅田の丘小学校 横浜市立菅田中学校
2978番地、2979番地 横浜市立羽沢小学校
349〜387番地、399〜400番地、408番地
410〜413番地、425番地
427番地〜435番地の1、435番地の3〜終り
867番地の3〜6・10・19・27・28・34・39・42
867番地の44〜49・53〜94、889番地の6
1588番地、1595番地
横浜市立東本郷小学校 横浜市立東鴨居中学校
2887〜2890番地、2903〜2910番地
2927〜2941番地、2961〜2977番地まで
横浜市立神大寺小学校 横浜市立六角橋中学校

寺社

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  • 最勝寺
  • 専称寺
  • 神明社
  • 杉山神社

その他

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日本郵便

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警察

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町内の警察の管轄区域は以下の通りである[30]

番・番地等 警察署 交番・駐在所
2978番地
2979番地
神奈川警察署 羽沢交番
その他 菅田交番

参考文献

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  • 人事興信所編『人事興信録 第12版 上』人事興信所、1940年。
  • 角川日本地名大辞典 14 神奈川県』角川書店、1984年6月8日。ISBN 4-04-001140-6 
  • 横浜市市民局総務部住居表示課『横浜の町名』1996年12月。 
  • 「下菅田村」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ70橘樹郡ノ13、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:763985/31 
  • 横浜市町区域要覧” (PDF). 横浜市市民局 (2016年6月). 2022年9月6日閲覧。

脚注

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  1. ^ a b 令和6(2024)年 町丁別人口(住民基本台帳による)町丁別人口_令和6年6月” (xlsx). 横浜市 (2024年7月5日). 2024年7月7日閲覧。 “(ファイル元のページ)(CC-BY-4.0)
  2. ^ a b c d 横浜市町区域要覧、1 - 8頁
  3. ^ a b 菅田町の郵便番号”. 日本郵便. 2021年8月11日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
  5. ^ 横浜市の町名一覧 神奈川区” (PDF). 横浜市市民局 (2018年10月22日). 2020年6月15日閲覧。
  6. ^ (角川 1984, p. 967)
  7. ^ “菅田羽沢農業地域 横浜キャベツ出荷ピーク”. タウンニュース社. (2015年5月21日). https://www.townnews.co.jp/0117/2015/05/21/284124.html 2020年6月15日閲覧。 
  8. ^ a b 横浜市立小学校、横浜市立中学校及び横浜市立義務教育学校の通学区域並びに就学すべき学校の指定に関する規則”. 横浜市 (2023年4月1日). 2024年5月7日閲覧。
  9. ^ 不動産情報ライブラリ 国土交通省地価公示(標準地) 横浜神奈川-2”. 国土交通省. 2024年7月23日閲覧。
  10. ^ 不動産情報ライブラリ 国土交通省地価公示(標準地) 横浜神奈川-24”. 国土交通省. 2024年7月23日閲覧。
  11. ^ 新編武蔵風土記稿 下菅田村.
  12. ^ (角川 1984, p. 464)
  13. ^ (角川 1984, p. 380)
  14. ^ 横浜市町区域要覧、3 - 57頁
  15. ^ 横浜市町区域要覧、3 - 58頁
  16. ^ 横浜市町区域要覧、3 - 60頁
  17. ^ 横浜市町区域要覧、3 - 61頁
  18. ^ 横浜市町区域要覧、3 - 62頁
  19. ^ (市民局総務部 1996, p. 37)
  20. ^ a b 平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
  21. ^ a b 平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
  22. ^ a b 平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
  23. ^ a b 平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
  24. ^ a b 平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
  25. ^ a b 令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2023年4月27日閲覧。
  26. ^ 『人事興信録 第12版 上』ス79頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2022年7月30日閲覧。
  27. ^ a b c 経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
  28. ^ a b 経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
  29. ^ 郵便番号簿PDF(2023年度版) 表紙等付属資料” (PDF). 日本郵便. 2024年5月3日閲覧。 “郵便番号データダウンロード 郵便番号簿PDF(2023年度版)
  30. ^ 交番案内/神奈川警察署/神奈川県警察”. 神奈川県警察. 2024年6月3日閲覧。