綿向山
綿向山(わたむきやま)は、滋賀県蒲生郡日野町北畑にある標高1,110 mの山である。鈴鹿国定公園内にあり、7世紀頃から山岳信仰の対象として崇拝されている[2]。
綿向山 | |
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東側の杉峠付近から望む綿向山 | |
標高 | 1,110[1] m |
所在地 |
日本 滋賀県蒲生郡日野町北畑 |
位置 | 北緯35度00分49.34秒 東経136度20分30.39秒 / 北緯35.0137056度 東経136.3417750度 |
山系 | 鈴鹿山脈 |
種類 | 隆起 |
プロジェクト 山 |
概要
編集鈴鹿山脈の南西に位置する。山頂には「青年の塔」が建てられている。登山ルートは表参道・北参道・水無山北尾根・竜王山経由の4ルートがある[3]。水無山北尾根の8合目には金明水と呼ばれる水場がある。表参道の5合目には、避難小屋がある[3][4]。頂上には天穂日命社が祀られた大嵩神社があり、毎年4月20日に嶽祭りが執り行われる。綿向神社の奥宮がある。頂上からの眺めは、東に雨乞岳を中心に鎌ヶ岳につづく鈴鹿山脈・伊勢湾をはじめ、秋冬の澄んだ日には遠く北アルプス穂高岳・御嶽山・恵那山・南アルプスの塩見岳なども望見でき、設置されている展望図盤によってそれらを確認することができる。西には近江盆地が眼下にひらけ、琵琶湖の向こうに比叡山から比良山地が連なっている。
自然
編集ブナやコナラの原生林があり、ワタムキアザミやワタムキギボウシなどが分布する[5]。山腹にはニホンザルなどが生息している。山頂の西1.7 km付近に『綿向山麓の接触変質地帯』があり[1]、国の天然記念物に指定されている。
地理
編集周辺の山
編集鈴鹿山脈の主稜線にある御在所岳から雨乞岳を経て西に延びる尾根にある。
山容 | 山名 | 標高 (m)[6] |
三角点等級 基準点名[6] |
綿向山からの 方角と距離(km) |
備考 |
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雨乞岳 | 1237.67 | 三等 「雨乞岳」 |
東 3.9 | 鈴鹿山脈の第2高峰 | |
竜王山 | 825.75 | 三等 「竜王山2」 |
北西 2.1 | ||
イハイガ岳 | 964.09 | 三等 「祝ケ岳」 |
北東 1.4 | ||
綿向山 | 1,110 | 0 | |||
水無山 | 985 | 南西 0.8 |
源流の河川
編集交通・アクセス
編集- 最寄りの駅は、近江鉄道本線の日野駅である。
- 最寄りのインターチェンジは、新名神高速道路の甲賀土山インターチェンジ又は名神高速道路の八日市インターチェンジである。
観光スポット
編集その他
編集脚注
編集- ^ a b “地図閲覧サービス「綿向山」”. 国土地理院. 2012年9月22日閲覧。
- ^ 『コンサイス日本山名辞典』三省堂、1992年10月、557頁。ISBN 4-385-15403-1。
- ^ a b “綿向山ガイドマップ”. 日野観光協会. 2011年4月7日閲覧。
- ^ 『鈴鹿を歩く』山と溪谷社〈フルカラー特選ガイド〉、1995年11月、58-60頁。ISBN 4635170845。
- ^ 固有種ではないが、綿向山が原産地である。
- ^ a b “基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2011年4月7日閲覧。
- ^ 『御在所・霊仙・伊吹』昭文社〈山と高原地図2011年版〉、2011年2月。ISBN 9784398757845。
関連図書
編集- 『地図で歩く鈴鹿の山 ハイキング100選』中日新聞社、2003年9月、206-211頁。ISBN 4806204641。
- 『鈴鹿の山 万能ガイド』中日新聞社、2006年9月、66-67頁。ISBN 4-8062-0526-5。
- 『改訂新版 名古屋周辺の山』山と溪谷社、2010年7月、358-359頁。ISBN 9784635180177。
- 『改訂版 滋賀県の山』山と溪谷社〈新・分県登山ガイド・改訂版〉、2010年4月、50-51頁。ISBN 9784635023740。