第7期九段戦

1956年度の九段戦

第7期九段戦(だい7きくだんせん)は、1956年度(1956年5月9日 - 1957年4月19日)の9回目の全日本選手権戦となる九段戦(全日本選手権戦)である。

第7期 九段戦
開催期間 1956年5月9日 - 1957年4月19日
第7期九段 升田幸三(初)
九段戦
第6期第8期 >
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概要

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方式が今期から改められた。前期までは「名人以外の棋士で九段戦を行い、優勝者(前期九段と挑戦者の勝者)が『九段』となる。九段と名人が対戦(名人九段戦)し、勝者が『全日本選手権戦者』となる」だったが、「(名人を含む)棋士全体で九段戦を行い、優勝者の『九段』は同時に『全日本選手権戦者』となる」となった。方式変更に伴い前期九段(塚田正夫)はタイトルを返上して本戦トーナメント2回戦から参加した。

準決勝まで本戦トーナメントを勝ち抜いた塚田正夫九段と升田幸三王将によって行われた九段戦七番勝負は、七番勝負の成績を升田王将が塚田九段に4勝1敗として九段を獲得した。升田は初の九段獲得となった[1]

第7期九段戦七番勝負

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対局者 第1局 第2局 第3局 第4局 第5局
1957年
2月24日・25日
1957年
3月7日・8日
1957年
3月31日・4月1日
1957年
4月11日・12日
1957年
4月18日・19日
升田幸三王将 九段獲得
塚田正夫九段

本戦

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1回戦 2回戦 準決勝
塚田正夫九段 ○○
塚田正夫九段 ○●○ 挑戦者
高島一岐代八段 ○○
高島 ●●
C 松浦卓造八段 ●●
松田茂役八段 ○●●
熊谷 ○●●
B 熊谷達人七段 ●○○
花村元司八段 ●○●
花村元司八段 ○○
花村 ●○○
D 二上達也八段 ●●
五十嵐豊一八段 ●●
升田 ○●○
升田幸三王将 ○○
升田幸三王将 ○●○ 挑戦者
灘蓮照八段 ○○
●○●
E 坂口允彦八段 ●●
原田泰夫八段 ○●○
原田 ●○●
A 本間爽悦七段 ●○● 大山康晴名人 ●○●
大山康晴名人 ○●○

三次予選

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決勝
本間爽悦七段 A
大野源一八段
決勝
熊谷達人七段 B
松下力八段
決勝
松浦卓造八段 C
宮坂幸雄四段
決勝
二上達也八段 D
丸田祐三八段
決勝
坂口允彦八段 E
荒巻三之八段

二次予選

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1回戦 2回戦 決勝
本間爽悦七段
本間爽悦七段
有吉道夫四段
有吉
南口繁一八段
加藤一二三六段
加藤一二三六段
板谷四郎八段
1回戦 2回戦 決勝
熊谷達人七段
熊谷達人七段
村上真一八段
清野静男七段
清野静男七段
北村秀治郎七段
北村
角田三男六段
1回戦 2回戦 決勝
宮坂幸雄四段
宮坂
建部和歌夫八段 宮坂幸雄四段
廣津久雄七段
山川次彦七段
山川
萩原淳八段 山川次彦七段
梶一郎八段
1回戦 2回戦 決勝
丸田祐三八段
丸田祐三八段
山田道美六段
山田
加藤恵三六段
金高清吉七段
金高
北村昌男六段 金高清吉七段
小堀清一八段
1回戦 2回戦 決勝
荒巻三之八段
荒巻三之八段
京須行男七段
京須
下平幸男六段
加藤博二七段
加藤博二七段
高柳敏夫八段
高柳
佐瀬勇次七段

一次予選

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1回戦 2回戦 決勝
加藤恵三六段
加藤
長谷部久雄四段
加藤恵三六段
大村和久四段
大村
大友昇五段
山本武雄七段
山本
芹沢博文四段
山本武雄七段
間宮純一六段
間宮
津村常吉五段
1回戦 2回戦 決勝
宮坂幸雄四段
宮坂
関根茂五段
宮坂幸雄四段
平野広吉五段
平野
木川貴一五段
佐藤庄平四段
佐藤
斎藤銀次郎八段
佐藤庄平四段
橋爪敏太郎六段
橋爪
関屋喜代作四段
1回戦 2回戦 決勝
賀集正三四段
賀集
岡崎史明六段
有吉道夫四段
有吉道夫四段
有吉
山中和正六段
市川伸四段
市川
西本馨四段
市川伸四段
二見敬三六段
二見
橋本三治五段
1回戦 2回戦 決勝
角田三男六段
角田
畝美与吉六段
角田三男六段
星田啓三六段
星田
野村慶虎六段
増田敏二五段
増田
藤川義夫六段
増田敏二五段
大原英二四段
大原
神田鎮雄六段

脚注

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  1. ^ 九段戦(全日本選手権戦)・十段戦|終了・休止棋戦”. 日本将棋連盟. 2021年8月10日閲覧。

外部リンク

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