第6期叡王戦

2021年度の叡王戦

第6期叡王戦(だい6きえいおうせん)は、2020年度(2020年10月31日 - 2021年9月13日)の叡王戦である。本戦および五番勝負は2021年度中に実施された。

第6期 叡王戦
開催期間 2020年10月31日 - 2021年09月13日
五番勝負:2021年07月25日 - 2021年09月13日

本戦:2021年05月10日 - 2021年06月26日

段位別予選:2020年10月31日 - 2021年04月27日
第5期叡王 豊島将之 (1期目)
挑戦者 藤井聡太
第6期叡王 藤井聡太 (初)
本戦トーナメント0ベスト4
叡王戦
第5期第7期 >
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今期より主催がドワンゴから不二家に交代し、番勝負も従来の「持ち時間変動制七番勝負」から、一般的な「持ち時間各4時間の五番勝負」に改められた[1]

第5期七番勝負がコロナ禍で開幕が2か月遅れた上に「9番勝負」まで縺れたこと、並びに主催社がドワンゴから不二家へ変更となった影響で、今期の日程は第5期と比べて開幕がずれ込むことになり、2020年10月から四段以上の棋士のみによる段位別予選が開始された。今期は2020年度の棋戦扱いであるが、本戦は次2021年度である2021年5月から6月まで行われ、挑戦者決定戦では藤井聡太王位・棋聖が斎藤慎太郎八段に勝利し、豊島将之叡王への挑戦を決めた[2]。同年7月開幕の五番勝負は藤井聡太王位・棋聖が豊島将之叡王に3勝2敗として叡王獲得、19歳1か月で最年少三冠を達成した。

五番勝負

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日程:2021年7月25日 - 2021年9月13日

日程
(2021年)
第1局 第2局 第3局 第4局 第5局 結果
7月25日 8月 3日 8月 9日 8月22日 9月13日
(会場)

対局者
東京都
(
)

千代田区
山梨県
(
)

甲府市
愛知県
(
)

名古屋市
愛知県
(
)

名古屋市
東京都
(
)

渋谷区
江戸総鎮守
神田明神
常磐ホテル か茂免 名古屋
東急ホテル
将棋会館
豊島将之 叡王
藤井聡太王位・棋聖 叡王奪取
95手 161手 121手 91手 111手
持ち時間は4時間。いずれもチェスクロック方式。

本戦トーナメント

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本戦シード(前年度ベスト4以上)
永瀬拓矢 王座、渡辺明 名人、青嶋未来 六段、佐々木大地 五段

日程:2021年5月10日 - 2021年6月26日

(第6期から挑戦者決定戦は「一番勝負」)
  1回戦 2回戦 準決勝
【次期本戦シード4名】
挑戦者決定戦
(棋譜)
渡辺明 名人
渡辺
古森悠太 五段
斎藤
斎藤慎太郎 八段
斎藤
三枚堂達也 七段
斎藤慎太郎 八段
澤田真吾 七段
澤田
井出隼平 五段
佐々木
稲葉陽 八段
佐々木
佐々木大地 五段
青嶋未来 六段
丸山
丸山忠久 九段
丸山
木村一基 九段
木村
0挑戦者
都成竜馬 七段
 藤井聡太 王位・棋聖 
藤井聡太 王位・棋聖
藤井
行方尚史 九段
藤井
佐々木勇気 七段
永瀬
永瀬拓矢 王座

九段戦(段位別予選)

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本選進出:3名 / 令和2年10月6日付の該当段位

Aブロック

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  1回戦
南芳一 九段
0★10 谷川浩司 九段
  1回戦
0★20 青野照市 九段
先崎学 九段


  2回戦 3回戦 決勝
 阿部隆 九段
 谷川 本戦トーナメント進出
0★10   谷川浩司 九段
 行方尚史 九段
 行方尚史 九段
 行方
 田中寅彦 九段
 島朗 九段
 佐藤
 佐藤康光 九段
 佐藤康光 九段
0★20   青野照市 九段
 森下
 森下卓 九段


Bブロック

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  1回戦
中村修 九段
0★30 高橋道雄 九段


  2回戦 3回戦 決勝
 小林健二 九段
 小林 本戦トーナメント進出
 福崎文吾 九段
 木村一基 九段
 木村一基 九段
 木村
 郷田真隆 九段
 羽生善治 九段
 羽生
 三浦弘行 九段
 森内俊之 九段
0★30  高橋道雄 九段
 森内
 森内俊之 九段


Cブロック

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  1回戦
屋敷伸之 九段
0★40 丸山忠久 九段


  2回戦 3回戦 決勝
 久保利明 九段
 久保
 井上慶太 九段
 久保利明 九段
 深浦康市 九段
 藤井
 藤井猛 九段
 佐藤天彦 九段
 佐藤
 塚田泰明 九段
 丸山忠久 九段
0★40  丸山忠久 九段
 丸山 本戦トーナメント進出
 鈴木大介 九段

八段戦(段位別予選)

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本選進出:3名 / 令和2年10月6日付の該当段位

Aブロック

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  1回戦
神谷広志 八段
0★10 富岡英作 八段
  1回戦
0★20 稲葉陽 八段
東和男 八段


  2回戦 3回戦 決勝
 真田圭一 八段
  真田
0★10  富岡英作 八段
  真田圭一 八段
 日浦市郎 八段
  日浦
 佐藤秀司 八段
 畠山成幸 八段
  菅井
 菅井竜也 八段
  稲葉陽 八段
0★20  稲葉陽 八段
  稲葉 本戦トーナメント進出
 中田功 八段


Bブロック

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  1回戦
神崎健二 八段
0★30 浦野真彦 八段


  2回戦 3回戦 決勝
 野月浩貴 八段
  中川
 中川大輔 八段
  阿久津主税 八段
 阿久津主税 八段
  阿久津
 中田宏樹 八段
 斎藤慎太郎 八段
  斎藤
 北浜健介 八段
  斎藤慎太郎 八段
0★30  浦野真彦 八段
  山崎 本戦トーナメント進出
 山崎隆之 八段


Cブロック

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  1回戦
0★40 松尾歩 八段
泉正樹 八段


  2回戦 3回戦 決勝
 畠山鎮 八段
  杉本 本戦トーナメント進出
 杉本昌隆 八段
  藤井聡太 王位・棋聖0
 長沼洋 八段
  藤井
 藤井聡太 王位・棋聖0
 糸谷哲郎 八段
  糸谷
 脇謙二 八段
  広瀬章人 八段
0★40  松尾歩 八段
  広瀬
 広瀬章人 八段

七段戦(段位別予選)

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本選進出:2名 / 令和2年10月6日付の該当段位

Aブロック

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  1回戦
伊奈祐介 七段
0★10 大石直嗣 七段
  1回戦
中座真 七段
0★20 小倉久史 七段
  1回戦
室岡克彦 七段
0★30 所司和晴 七段
  1回戦
0★40 宮田敦史 七段
勝又清和 七段
  1回戦
中村太地 七段
0★50 横山泰明 七段
  1回戦
0★60 千葉幸生 七段
堀口一史座 七段


  2回戦 3回戦 準決勝 決勝
村田智弘 七段
大石
★1
大石直嗣 七段0
大石
★2
小倉久史 七段0
阿部
阿部健治郎 七段
大石直嗣 七段
西尾明 七段
西尾
★3
所司和晴 七段0
戸辺
戸辺誠 七段
戸辺
近藤誠也 七段
村中秀史 七段
村中
木下浩一 七段
髙見
★4
宮田敦史 七段0
髙見 本戦トーナメント進出
髙見泰地 七段
三枚堂達也 七段
岡崎史明 七段
横山
★5
横山泰明 七段0
三枚堂
★6
千葉幸生 七段0
三枚堂
三枚堂達也 七段


Bブロック

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  1回戦
0★10 平藤眞吾 七段
豊川孝弘 七段
  1回戦
藤原直哉 七段
0★20 矢倉規広 七段
  1回戦
石川陽生 七段
0★30 髙﨑一生 七段
  1回戦
川上猛 七段
0★40 八代弥 七段
  1回戦
0★50 佐藤紳哉 七段
小林宏 七段
  1回戦
飯塚祐紀 七段
0★60 佐々木勇気 七段


  2回戦 3回戦 準決勝 決勝
小林裕士 七段
平藤
★1
平藤眞吾 七段0
村山
★2
矢倉規広 七段0
村山
村山慈明 七段
飯島栄治 八段[注 1]
飯島栄治 七段
飯島
★3
髙﨑一生 七段0
飯島
千田翔太 七段
千田
窪田義行 七段
北島忠雄 七段
片上
片上大輔 七段
片上
★4
八代弥 七段0
八代 本戦トーナメント進出
佐々木慎 七段
佐々木勇気 七段
佐藤和俊 七段
佐藤
★5
佐藤紳哉 七段0
佐々木
★6
佐々木勇気 七段00
佐々木
田村康介 七段

六段戦(段位別予選)

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本選進出:2名 / 令和2年10月6日付の該当段位

Aブロック

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  1回戦 2回戦 準決勝 決勝
(Bye) -
都成
都成竜馬 六段 -
都成
安用寺孝功 六段
西川 本戦トーナメント進出
西川和宏 六段
都成竜馬 六段[注 2]
阪口悟 六段
村田
村田顕弘 六段
金井
金井恒太 六段 -
金井
(Bye) -
(Bye) -
遠山
遠山雄亮 六段 -
遠山
大平武洋 六段
大平
髙野秀行 六段
遠山雄亮 六段
松本佳介 六段
松本
瀬川晶司 六段
松本
増田康宏 六段 -
増田
(Bye) -


Bブロック

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  1回戦 2回戦 準決勝 決勝
(Bye) -
大橋
大橋貴洸 六段 -
船江
山本真也 六段
船江 本戦トーナメント進出
船江恒平 六段
澤田真吾 六段[注 3]
中村亮介 六段
中村
増田裕司 六段
澤田
澤田真吾 六段 -
澤田
(Bye) -
(Bye) -
及川
及川拓馬 六段 -
及川
梶浦宏孝 六段
梶浦
上野裕和 六段
石井健太郎 六段
阿部光瑠 六段
近藤
近藤正和 六段
石井
石井健太郎 六段 -
石井
(Bye) -

五段戦(段位別予選)

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本選進出:1名 / 令和2年10月6日付の該当段位

  1回戦
0★10 今泉健司 五段
宮本広志 五段
  1回戦
0★20 髙野智史 五段
伊藤真吾 五段
  1回戦
石田直裕 五段
0★30 長岡裕也 五段
  1回戦
藤森哲也 五段
0★40 田中悠一 五段
  1回戦
0★50 佐藤慎一 五段
門倉啓太 五段


  2回戦 3回戦 準決勝 決勝
島本亮 五段
島本
★1
今泉健司 五段0
古森
竹内雄悟 五段
古森 本戦トーナメント進出
古森悠太 五段
古森悠太 五段
牧野光則 五段
牧野
星野良生 五段
牧野
★2
髙野智史 五段0
髙野
上村亘 五段
渡辺正和 五段
長岡
★3
長岡裕也 五段0
長岡
金沢孝史 五段
本田
本田奎 五段
長岡裕也 六段[注 4]
黒沢怜生 五段
田中
★4
田中悠一 五段0
田中
★5
佐藤慎一 五段0
渡辺
渡辺大夢 五段

四段戦(段位別予選)

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本選進出:1名 / 令和2年10月6日付の該当段位

  1回戦
00 服部慎一郎 四段
冨田誠也 四段


  2回戦 3回戦 準決勝 決勝
杉本和陽 四段
杉本
伊藤匠 四段
井出
井出隼平 四段
井出 本戦トーナメント進出
山本博志 四段
井出隼平 五段[注 5]
長谷部浩平 四段
長谷部
斎藤明日斗 四段
長谷部
谷合廣紀 四段
渡辺
渡辺和史 四段
西田拓也 四段
西田
折田翔吾 四段
石川
石川優太 四段
石川
黒田尭之 四段
石川優太 四段
池永天志 四段
池永
古賀悠聖 四段
出口
0
服部慎一郎 四段0
出口
出口若武 四段

脚注

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注釈

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  1. ^ 七段戦トーナメント組み合わせ発表後、勝数規定による昇段を果たした[3]
  2. ^ 六段戦トーナメント組み合わせ発表後、竜王ランキング戦連続昇級による昇段を果たした[4]
  3. ^ 六段戦トーナメント組み合わせ発表後、竜王ランキング戦1組昇級による昇段を果たした[5]
  4. ^ 五段戦トーナメント組み合わせ発表後、勝数規定による昇段を果たした[6]
  5. ^ 四段戦トーナメント組み合わせ発表後、勝数規定による昇段を果たした[7]

出典

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  1. ^ 叡王戦、不二家が主催 第6期から5番勝負に―将棋 - JIJI.com 2020年10月29日
  2. ^ 藤井聡太王位・棋聖VS斎藤慎太郎八段 第6期叡王戦挑戦者決定戦 藤井聡太王位・棋聖が勝利し豊島将之叡王へ挑戦”. 日本将棋連盟 (2021年6月26日). 2021年7月1日閲覧。
  3. ^ 飯島栄治七段が八段に昇段”. 日本将棋連盟 (2021年2月3日). 2021年7月1日閲覧。
  4. ^ 都成竜馬六段が七段に昇段”. 日本将棋連盟 (2021年3月26日). 2021年7月1日閲覧。
  5. ^ 松尾歩八段VS澤田真吾六段 竜王戦2組昇級者決定戦 澤田六段が1組へ昇級”. 日本将棋連盟 (2020年10月14日). 2021年7月1日閲覧。
  6. ^ 長岡裕也五段が六段に昇段”. 日本将棋連盟 (2020年12月11日). 2021年7月1日閲覧。
  7. ^ 井出隼平四段が五段に昇段”. 日本将棋連盟 (2021年2月26日). 2021年7月1日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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