生きのびるために (2017年の映画)
『生きのびるために』(いきのびるために、英: The Breadwinner、別題『ブレッドウィナー』)は、カートゥーン・サルーンのノラ・トゥーミー監督による2017年のアニメーション映画。ミミ・ポーク・ギトリン[2]とアンジェリーナ・ジョリー[3]がエグゼクティブ・プロデューサーを務めている。デボラ・エリスのベストセラー小説を原作としており、映画はカナダ、アイルランド、ルクセンブルクで共同製作され、2017年11月17日に公開された[4]。
生きのびるために | |
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The Breadwinner | |
監督 | ノラ・トゥーミー |
脚本 | |
原作 |
デボラ・エリス 『生きのびるために』 |
製作 | |
出演者 | |
音楽 | |
製作会社 | |
配給 |
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公開 |
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上映時間 | 94分 |
製作国 |
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言語 | 英語 |
製作費 | 10,000,000ドル |
公開に先立ち、映画は2017年9月の第42回トロント国際映画祭でワールド・プレミア上映された[5]。『生きのびるために』は第90回アカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネートされた。
2001年のターリバーン政権下のアフガニスタンが舞台[6]で、父親が娘に本を読ませた罪で拘束された少女パヴァーナが主人公である。
日本では『生きのびるために』というタイトルで2018年6月1日よりNetflixで配信されたが、2019年12月20日より『ブレッドウィナー』というタイトルで劇場公開された[7][8]。
スタッフ
編集- 原作・脚本原案 - デボラ・エリス
- 監督 - ノラ・トゥーミー
- 助監督・ストーリーボード監修 - スチュアート・シャンクリー
- 脚本 - アニータ・ドロン
- ヘッドオブストーリー - ジュリアン・ルニャール
- ストーリーボード - ジュリアン・ルニャール、ジョバンナ・フェラーリ、リッケ・スコウゴー、ミエラ・セラ、トム・ムーア
- アートディレクター - ラーサ・リアヒ、キアラン・ダフィー
- コンセプトデザイン - エイドリアン・ミリガウ、ロス・スチュアート、ノラ・トゥーミー、トム・ムーア、ジェーン・バプテスト・ヴェンダム、マリオン・ブロット
- キャラクターデザイン - ラーサ・リアヒ、サンドラ・ノルプ・アンダーセン
- アニメーションディレクター - ファビアン・アーリンハウザー
- レイアウト監修 - キアラン・ダフィー、スチュアート・シャンクリー、デニス・ランバート
- 作画監督 - ファビアン・アーリンハウザー、ニコラス・ドゥブレ
- 背景監修 - キアラン・ダフィー、パスカル・ジェラード
- 特殊効果スーパーバイザー - クラウディオ・パッチャレッリ
- CGデザインスーパーバイザー - ヴァレンティン・ワイリック
- テクニカルディレクター・背景キャラクター監修 - マーク・マラリー
- 物語パート演出 - ジェレミー・パーセル
- 物語パートアニメーションディレクター - ロレイン・ローダン
- GURUスタジオアートディレクター - サナタン・スリャヴァンシ
- 撮影監督 - シェルドン・リソイ
- 編集 - ダレイ・バーン
- キャスティングディレクター - マリー・アン・リドリー
- 方言指導 - カワ・アーダ
- サウンドデザイン - J・R・ファウンテン
- 音楽 - マイケル・ダナ、ジェフ・ダナ
- ラインプロデューサー・制作統括 - カーチャ・シューマン
- プロデューサー - アンソニー・レオン、アンドリュー・ローゼン、ポール・ヤング、トム・ムーア、ステファン・ローランツ
- エグゼクティブプロデューサー - アンジェリーナ・ジョリー、ゲリー・シーレン、ミミ・ポーク・ギトリン、ジョン・レヴィン、レジーナ・K・スカリー、エリック・ベックマン、デヴィッド・ジェスタート、メアリー・ブレディン、フランク・ファルコーネ、カリム・アメア、ジャハニ・ヌージャイム
- 制作 - カートゥーン・サルーン、エアクラフト・ピクチャーズ、メリュジーヌ・プロダクション
- 共同制作 - スタジオ352、GURUスタジオ、テクニカラー、ヨーロピアン・フィルムボンズ、ドイツ・フィルムフェアズィッヒェルングス・ゲマインシャフト、アクトラ、ディレクターズ・ギルド・オブ・カナダ
- 製作サポート - フィルム・ファンド・ルクセンブルク
- 共同製作 - テレフィルムカナダ、テレフィルムカナダ・タレントファンド、Bórd Scannán na hÉireann/アイルランド映画委員会
- 製作著作 - Breadwinner Canada Inc.、カートゥーン・サルーン、メリュジェーヌ・プロダクション
受賞歴
編集賞 | 日付 | 部門 | 受賞者 | 結果 | 出典 |
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アニー賞 | 2018年2月3日 | 長編インディペンデント作品賞 | 『生きのびるために』 | 受賞 | [9] |
長編作品キャラクターデザイン賞 | レザ・リアヒ、ルイーズ・バッグナル、アリス・デュドネ | ノミネート | |||
長編作品監督賞 | ノラ・トゥーミー | ノミネート | |||
長編作品音楽賞 | マイケル・ダナ、ジェフ・ダナ | ノミネート | |||
長編作品プロダクションデザイン賞 | シアラン・ダッフィー、ジュリアン・ルニャール、ダビー・ザイナブ・ファイディ | ノミネート | |||
長編作品ストーリーボーディング賞 | ジュリアン・ルニャール | ノミネート | |||
長編作品声優賞 | サラ・チャウドリー | ノミネート | |||
ラアラ・サディク | ノミネート | ||||
長編作品脚本賞 | アニータ・ドロン | ノミネート | |||
長編作品編集賞 | ダラ・バーン | ノミネート | |||
アカデミー賞 | 2018年3月4日 | 長編アニメ映画賞 | ノラ・トゥーミーとアンソニー・レオ | ノミネート | [10] |
カナダ・スクリーン・アワード | 2018年3月11日 | 作品賞 | アンドリュー・ローゼン、アンソニー・レオ、ポール・ヤング、トム・ムーア、ステファン・ローランツ | ノミネート | [11][12] |
脚色賞 | アニータ・ドロン | 受賞 | |||
編集賞 | ダラ・バーン | ノミネート | |||
音声編集賞 | ネルソン・フェレイラ、ジョン・エリオット[要曖昧さ回避]、J. R.ファウンテン、ダシャン・ナイドー、テイラー・ウィッタム | 受賞 | |||
作曲賞 | マイケル・ダナ、ジェフ・ダナ | 受賞 | |||
歌曲賞 | 『The Crown Sleeps』カイス・エッサールとジョシュア・ヒル | 受賞 | |||
平和映画賞 | 2018年2月19日 | 正義のための平和映画賞 | 『生きのびるために』 | 受賞 | [13] |
クリティクス・チョイス・アワード | 2018年1月11日 | アニメ映画賞 | 『生きのびるために』 | ノミネート | [14] |
ゴールデングローブ賞 | 2018年1月7日 | アニメ映画賞 | 『生きのびるために』 | ノミネート | [15] |
ゴールデン・トマト賞 | 2018年1月3日 | 2017年のベストアニメ映画 | 『生きのびるために』 | 4位 | [16] |
ロサンゼルス映画批評家協会賞 | 2018年1月13日 | アニメ映画賞 | 『生きのびるために』 | 受賞 | [17] |
ワシントンD.C.映画批評家協会 | 2017年12月8日 | アニメ映画賞 | 『生きのびるために』 | ノミネート | [18] |
アヌシー国際アニメーション映画祭 | 2018年6月16日 | 観客賞 | 『生きのびるために』 | 受賞 | [6] |
審査員賞 | 『生きのびるために』 | 受賞 |
関連項目
編集参考文献
編集- ^ “Mychael & Jeff Danna to Score ‘The Breadwinner’”. Film Music Reporter. (2 June 2017) 2018年6月17日閲覧。
- ^ Mitchell, Wendy (19 May 2016). “International Co-Pro ‘The Breadwinner’ Enters Production”. AnimationMagazine.net 2018年6月17日閲覧。
- ^ Mitchell, Wendy (29 November 2014). “Animated Breadwinner eyeing April start”. ScreenDaily.com 2018年6月17日閲覧。
- ^ Milligan, Mercedes (19 May 2016). “International Co-Pro 'The Breadwinner' Enters Production”. Animation Magazine 2018年6月17日閲覧。
- ^ “The Toronto International Film Festival unveils first slate of films for 2017”. TIFF. TIFF. 2018年6月17日閲覧。
- ^ a b “アヌシー映画祭で「生きのびるために」「ピッグ 丘の上のダム・キーパー」が受賞”. 映画ナタリー (2018年6月17日). 2018年6月21日閲覧。
- ^ “「ソング・オブ・ザ・シー」のスタジオ最新作「生きのびるために」Netflixで配信”. 映画ナタリー. 2019年12月24日閲覧。
- ^ “映画『ブレッドウィナー』オフィシャルサイト”. 映画『ブレッドウィナー』オフィシャルサイト. 2019年12月24日閲覧。
- ^ Hipes, Patrick (December 4, 2017). “Annie Awards: Disney/Pixar's 'Coco' Tops Nominations”. Deadline Hollywood. 2018年6月18日閲覧。
- ^ “'Oscar Nominations 2018: The Complete List”. Variety (January 23, 2018). 2018年6月18日閲覧。
- ^ "‘The Breadwinner’ Nominated For 6 Canadian Screen Awards, Including Best Picture". Cartoon Brew, January 20, 2018.
- ^ “Maudie, The Breadwinner, Hochelaga, Land of Souls, Rumble: The Indians Who Rocked the World, Kim's Convenience, Alias Grace and The Amazing Race Canada Among 2018 Canadian Screen Awards Winners”. Newswire.ca (March 12, 2018). 2018年6月18日閲覧。
- ^ “Nominations 2018” (英語). Cinema for Peace Foundation. 2018年6月18日閲覧。
- ^ “'Shape of Water' Leads Critics' Choice Film Nominations”. Variety (December 6, 2017). 2018年6月18日閲覧。
- ^ “Golden Globes Winners: Complete List”. Variety (January 7, 2018). January 8, 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年6月18日閲覧。
- ^ “Golden Tomato Awards - Best of 2017”. Rotten Tomatoes (January 3, 2017). January 13, 2017閲覧。
- ^ “LA Film Critics”. December 3, 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。December 3, 2017閲覧。
- ^ “The 2017 WAFCA Awards”. Washington D.C. Area Film Critics Association (7 December 2017). 2018年6月18日閲覧。