河合商会
株式会社河合商会(かわいしょうかい)は、かつて存在した日本の模型メーカーである。
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒121-0064 東京都足立区保木間三丁目36番7号 (第一カワイビル7階) |
設立 | 1973年9月(創業は1972年6月) |
業種 | 卸売業 |
事業内容 | プラスチック模型製造・輸出入販売 |
代表者 | 破産管財人 三原崇功 |
資本金 | 1000万円 |
売上高 | 2億5000万円(2011年8月期) |
従業員数 | 10人 |
決算期 | 8月31日 |
関係する人物 | 河合 明(前代表取締役) |
外部リンク | 公式サイト(閉鎖) |
特記事項:2012年12月5日破産手続開始決定 |
概要
編集主にプラモデル製品やプラスチック製のNゲージ鉄道模型などを製造、販売していた。主力製品として、日本の情景を再現したジオラマの「箱庭シリーズ」「風物詩シリーズ」のプラモデルや日本型の貨車の鉄道模型などがあった。自社製品以外に香港などからダイカスト製模型を輸入・発売していた。最盛期には中国を中心に世界にも製品を輸出するなどして、2003年8月期には9億円を売り上げていた。
しかし、リーマンショックや東日本大震災の買い控えムード、及び円高の影響で採算が悪化。2011年8月期で2億5000万円にまで売上が低迷。2012年10月15日に事業停止し、事後処理を弁護士に一任[1]。負債総額は約1億6000万円(自己破産申請時点)[2]。
製品
編集- プラモデル製品(主な製品)
- 日本的な情景を再現したジオラマのプラモデルシリーズで、ジオラマ内で本物の草を育てることができるのが特徴。農家・茶室 (2種類あり)・五重塔 (ノーマルとゴールドの2種類)・牧場・渡し場・金閣寺・水車小屋・田舎の駅・山の温泉宿を発売している。このうち、水車小屋はモーターで水車を回転させることが出来る。田舎の駅と山の温泉宿は鉄道模型のNゲージと同じ縮尺(1/150)を採用している。草の寿命は約1ヶ月で、種と苗床となるガーゼはキットとは別に発売していた。
- 鉄道模型(Nゲージ)[5]
- 主に国鉄の貨車を生産していた。
- かつてトミーがトミーナインスケール時代に発売していた香港製の貨車を再生産していた他、新規に金型を製作した国鉄の二軸貨車や私有貨車なども生産していた。タキ5450やタキ7750、タキ35000、ホキ9500などの貨車は、所有企業別に発売しているため製品数が豊富であった。
- 同社の鉄道模型事業はほぼ貨車専業となっているが、B6形機関車と古典客車やCタイプディーゼル機関車も発売していた。
- 情景モデルパーツ[6]
- 鉄道模型のレイアウトやジオラマ製作用の素材として、樹木や植毛マット、カラーパウダーなどを製品化していた。
輸出入代行
編集大手メーカー製模型を取扱っていた。香港の「ニューレ」のダイカストモデルは、1/12バイクを筆頭に1/6、1/18、1/32の各スケールバイクやトラック、トレーラーは1/32、1/43、1/87、ミニカーは1/32、1/43、ヘリコプターは全長約30cm程に合わせた縮尺にて模型化。
「JSI(ジェイエスインターナショナル)」は日本では珍しい戦闘機、戦車を1/18にて完成品を模型化。他には、中国のラジコンカーメーカーの「MJX」、韓国のプラモデルメーカーの「エースコーポレーション」等を取り扱っていた。
OEM製造代行
編集廃業後
編集2012年11月、鉄道模型店のポポンデッタが鉄道模型製品を事実上引き継ぎ[7]、貨車シリーズは「ポポ貨車」として単品で発売した[8][9][10]。JAMや鉄道模型コンテストでは、会場限定で「古典客車[11][12]」や「河合商会時代のセット品[13]」などの在庫処分も行われた。
ちなみに、ポポンデッタは以前より河合商会製造の「ポポンデッタ10周年記念製品[14]」や「ぽぽらま[15]」、「トキ25000 グリーン塗装[16]」などを販売していた。
脚注
編集- ^ 鉄道模型(Nゲージ)で知られる玩具卸 株式会社河合商会 弁護士一任、自己破産申請へ (帝国データバンク) - ウェイバックマシン(2012年10月18日アーカイブ分)
- ^ 【続報】株式会社河合商会 破産手続き開始決定受ける (帝国データバンク) - ウェイバックマシン(2012年12月18日アーカイブ分)
- ^ カワイの風物詩シリーズ - ウェイバックマシン(2011年9月8日アーカイブ分)
- ^ カワイの箱庭シリーズ - ウェイバックマシン(2011年9月20日アーカイブ分)
- ^ カワイの鉄道模型シリーズ - ウェイバックマシン(2012年12月21日アーカイブ分)
- ^ カワイの情景モデルパーツ - ウェイバックマシン(2012年12月11日アーカイブ分)
- ^ 2012年11月の宮沢模型秋の商売繁盛応援セール(小売店対象の商談会)のポポンデッタブース内で旧・河合商会の鉄道模型部門の引継ぎを報告。RM MODELS 2013年1月号 ネコパブリッシング刊。
- ^ “ポポンデッタ 貨車”. ホビーサーチ. 2021年8月20日閲覧。
- ^ “河合商会リパッケージ 単品貨車4種”. ポポンデッタ鉄道模型部門 (2018年8月6日). 2021年8月20日閲覧。
- ^ “好評発売中 単品貨車6種”. ポポンデッタ鉄道模型部門 (2018年8月23日). 2021年8月20日閲覧。
- ^ 国際鉄道模型コンベンション(JAM)限定商品を発売します。 - ウェイバックマシン(2013年9月18日アーカイブ分)
- ^ 第14回国際鉄道模型コンベンション(JAM)での限定品販売について - ウェイバックマシン(2014年8月17日アーカイブ分)
- ^ PopondettaRailMのツイート(1025395665042472960)
- ^ ポポンデッタ10周年記念製品情報 - ウェイバックマシン(2009年7月30日アーカイブ分)
- ^ “ポポンデッタオリジナルジオラマ素材『ぽぽらま』シリーズ発売のお知らせ。”. ポポンデッタNEWS (2011年7月27日). 2021年8月20日閲覧。
- ^ “ポポンデッタオリジナル、トキ25000(グリーン塗装)発売のお知らせ。”. ポポンデッタNEWS (2011年8月1日). 2021年8月20日閲覧。