カワイモデル
かつて存在した日本の鉄道模型メーカー
株式会社カワイモデルは、東京都千代田区に本社を置く鉄道模型メーカー。
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒101-0041 東京都千代田区神田須田町1丁目28番1号 カワイビル1階 |
設立 | 1928年 |
業種 | その他製品 |
法人番号 | 9010001014221 |
事業内容 | 鉄道模型の製造および販売 |
決算期 | 12月 |
現存する日本最古の鉄道模型メーカーとして長らく知られていたが、2024年3月末に廃業した。
概要
編集川合兼之、延之兄弟により川合模型製作所として創業。当初展示模型を製作していたが1928年(昭和3年)鉄道模型も製作するようになり弟の延之が1934年神田須田町に出店本格的に鉄道模型販売をするようになった[1]。
当初は35mmゲージを扱い、当時ティンプレートが主流だった鉄道模型分野において、早くから精密志向のスケールモデルを供給していた。後に16番ゲージ鉄道模型の普及に貢献する。かつて教育教材的な側面の強かった鉄道模型において、早くから趣味として楽しむ鉄道模型を指向していた。
また、1936年(昭和11年)4月に日本初の純粋な鉄道模型専門誌である『模型鉄道』を創刊するなど、鉄道模型の普及、啓蒙活動にも力を入れていた。近くにあった交通博物館内に系列の工房があり、交通博物館の展示模型などの製作も多数にのぼる[2]。
戦後は一部の製品を除き、戦前の精密志向から方針を変え、独特のフォルムを持つ製品を中心に供給する。ソフトメタル部品の多用、金属製車体ながら木製床板の使用、客車類においてやや狭い目に設計された幕板部など、今なお往時と変わらぬ個性豊かな製品を供給した。
主な製品
編集脚注
編集- ^ 上田龍史「日本鉄道模型小史」『鉄道模型趣味』No.499
- ^ ペリーが持ち込んできた蒸気機関車の1/4模型、佐賀藩が作成した蒸気機関車模型のレプリカ、タキ3000型タンク車、911型ディーゼル機関車、キハ35-900型気動車、秩父三峰ロープウェイのゴンドラ、モハ155系クハ155型電車、ナハネ10型3等寝台車、DD50型ディーゼル機関車、EF58型電気機関車(原型・流線型の2種)、EF53型電気機関車、キハ81型ディーゼル気動車、キ100型単線用ラッセル式雪かき車など。出典はいずれも交通博物館の展示解説による。
- ^ 「広告に見る戦後日本鉄道模型製品の歴史」『鉄道模型趣味』2007年11月号
- ^ 「広告に見る戦後日本鉄道模型製品の歴史」『鉄道模型趣味』2008年9月号
- ^ 機芸出版社『変わった車両30題』1965年4月1日発行