歌川国郷
江戸時代後期の浮世絵師
来歴
編集三代目歌川豊国の門人。俗名は政次郎、歌川の画姓を称し立川斎、竪川斎、立川、一寿斎、一曜斎と号す。江戸本所竪川(たてかわ)の菓子屋に生まれ、後に尾張町に居を移した。作画期は嘉永から安政5年にかけてで、名所絵や風俗画、玩具絵、相撲絵、合巻の挿絵などを描いている。
作品
編集- 『天宝水滸勢力伝』 読本 ※嘉永7年(1854年)序、鈴亭谷峩作
- 「両国大相撲繁栄之図」 大判錦絵3枚続 江戸東京博物館所蔵 ※嘉永6年
- 「東都名所両国繁栄河開之図」 大判錦絵3枚続 国立劇場所蔵 ※同上
- 「蚕家大繁昌之図」 大判錦絵3枚続 早稲田大学演劇博物館所蔵
- 「道中豊年子供あそび」 大判錦絵3枚続 国立国会図書館所蔵 ※子供絵
参考文献
編集- 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年