嘉永

日本の元号 (1848-1855)

嘉永かえい旧仮名遣: かゑい)は、日本元号の一つ。弘化の後、安政の前。1848年から1855年までの期間を指す。孝明天皇即位に伴い定められた(代始改元)。江戸幕府将軍は徳川家慶徳川家定

改元

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朝廷は「万延」・「明治」などを含めた7つの案のうち、最終的に「天久」と「嘉永」の2案に絞り、朝廷の内意は「天久」であると幕府に伝えた。だが、幕府は「嘉永」を推して譲らず、最終的に朝廷もこれに従った[3]

出典

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宋書』楽志の「思皇享多祐、無央。(皇を思い多く享(すすめ)れば、を祐(たす)け、楽く央(つきる)無し。)」から。

嘉永年間の出来事

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誕生

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死去

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西暦との対照表

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※は小の月を示す。¶は改元月を示す。

嘉永元年(戊申 一月※ 二月¶ 三月※ 四月※ 五月 六月※ 七月 八月※ 九月 十月 十一月 十二月※
グレゴリオ暦 1848/2/5 3/5 4/4 5/3 6/1 7/1 7/30 8/29 9/27 10/27 11/26 12/26
ユリウス暦 1848/1/24 2/22 3/23 4/21 5/20 6/19 7/18 8/17 9/15 10/15 11/14 12/14
嘉永二年(己酉 一月 二月※ 三月 四月※ 閏四月※ 五月 六月※ 七月 八月※ 九月 十月 十一月※ 十二月
グレゴリオ暦 1849/1/24 2/23 3/24 4/23 5/22 6/20 7/20 8/18 9/17 10/16 11/15 12/15 1850/1/13
ユリウス暦 1849/1/12 2/11 3/12 4/11 5/10 6/8 7/8 8/6 9/5 10/4 11/3 12/3 1850/1/1
嘉永三年(庚戌 一月 二月※ 三月 四月※ 五月※ 六月 七月※ 八月 九月※ 十月 十一月※ 十二月
グレゴリオ暦 1850/2/12 3/14 4/12 5/12 6/10 7/9 8/8 9/6 10/6 11/4 12/4 1851/1/2
ユリウス暦 1850/1/31 3/2 3/31 4/30 5/29 6/27 7/27 8/25 9/24 10/23 11/22 12/21
嘉永四年(辛亥 一月 二月 三月※ 四月 五月※ 六月※ 七月 八月※ 九月 十月※ 十一月 十二月※
グレゴリオ暦 1851/2/1 3/3 4/2 5/1 5/31 6/29 7/28 8/27 9/25 10/25 11/23 12/23
ユリウス暦 1851/1/20 2/19 3/21 4/19 5/19 6/17 7/16 8/15 9/13 10/13 11/11 12/11
嘉永五年(壬子 一月 二月 閏二月※ 三月 四月 五月※ 六月※ 七月 八月※ 九月 十月※ 十一月 十二月※
グレゴリオ暦 1852/1/21 2/20 3/21 4/19 5/19 6/18 7/17 8/15 9/14 10/13 11/12 12/11 1853/1/10
ユリウス暦 1852/1/9 2/8 3/9 4/7 5/7 6/6 7/5 8/3 9/2 10/1 10/31 11/29 12/29
嘉永六年(癸丑 一月 二月※ 三月 四月 五月※ 六月 七月※ 八月 九月※ 十月 十一月※ 十二月
グレゴリオ暦 1853/2/8 3/10 4/8 5/8 6/7 7/6 8/5 9/3 10/3 11/1 12/1 12/30
ユリウス暦 1853/1/27 2/26 3/27 4/26 5/26 6/24 7/24 8/22 9/21 10/20 11/19 12/18
嘉永七年(甲寅 一月※ 二月 三月※ 四月 五月※ 六月 七月 閏七月※ 八月 九月※ 十月 十一月※¶ 十二月
グレゴリオ暦 1854/1/29 2/27 3/29 4/27 5/27 6/25 7/25 8/24 9/22 10/22 11/20 12/20 1855/1/18
ユリウス暦 1854/1/17 2/15 3/17 4/15 5/15 6/13 7/13 8/12 9/10 10/10 11/8 12/8 1855/1/6

脚注

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  1. ^ 嘉永から安政への改元が行なわれたのはグレゴリオ暦1855年1月15日であり、和暦が新年を迎えないうちに西暦だけが新年を迎えている期間であった。安政元年は西暦1855年1月15日から同2月16日までの短い期間であるため、和暦と西暦を一対一で対応させようとする場合、嘉永7年=安政元年=西暦1854年、安政2年=西暦1855年となって実際とはずれが生じる。
  2. ^ “19世紀後半、黒船、地震、台風、疫病などの災禍をくぐり抜け、明治維新に向かう(福和伸夫)”. Yahoo!ニュース. (2020年8月24日). https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/4d57ba83d5e41aac42e5017f84dc3147e53dc0ff 2020年12月2日閲覧。 
  3. ^ 久保貴子「改元にみる朝幕関係」『近世の朝廷運営-朝幕関係の展開-』(岩田書院、1998年) ISBN 4-87294-115-2 P278-281
  4. ^ 旺文社世界史事典 三訂版「諸国民の春」
  5. ^ 湯村哲男(1969):「本邦における被害地震の日本暦について」 地震 第2輯 1969年 22巻 3号 p.253-255, doi:10.4294/zisin1948.22.3_253
  6. ^ 神田茂(1970):「本邦における被害地震の日本暦の改元について」 地震 第2輯 1970年 23巻 4号 p.335-336,doi:10.4294/zisin1948.23.4_335

関連項目

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