橋本駅 (福岡県)

福岡県福岡市西区にある福岡市交通局の駅

橋本駅 (はしもとえき)は、福岡県福岡市西区橋本二丁目[1]にある、福岡市地下鉄七隈線。同線の起点であり、日本最西端の地下鉄駅である。駅番号N01

橋本駅
2番出入口(2022年12月)
はしもと
Hashimoto
(1.0 km) 次郎丸 N02
地図
所在地 福岡市西区橋本二丁目
北緯33度33分18.74秒 東経130度19分15.83秒 / 北緯33.5552056度 東経130.3210639度 / 33.5552056; 130.3210639 (橋本駅)座標: 北緯33度33分18.74秒 東経130度19分15.83秒 / 北緯33.5552056度 東経130.3210639度 / 33.5552056; 130.3210639 (橋本駅)
駅番号 N01
所属事業者 福岡市交通局
所属路線 七隈線
キロ程 0.0 km(橋本起点)
駅構造 地下駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
4,284人/日(降車客含まず)
-2023年-
開業年月日 2005年平成17年)2月3日
備考 業務委託駅管理駅
テンプレートを表示
配線図

福岡市地下鉄の駅としては数少なく併設の駐輪場が無料となっており、七隈線の終着駅として遠方からの集客に考慮している。

駅のシンボルマークは空港線・箱崎線のシンボルマークをデザインした西島伊三雄が2001年に死去したため、それ以前に描かれていた原案を元に、息子で同じくグラフィックデザイナーの西島雅幸が完成させた。かつて橋本に「紅葉八幡宮」があったことにちなみ、この地から臨む飯盛山にモミジを組み合わせデザインした[2]。駅識別カラーは   DIC-121(系統色名:あざやかな黄赤)で、薬院大通駅金山駅櫛田神社前駅と共通[3]

管区駅長所在駅で、橋本管区駅として当駅 - 茶山間を管理しているが、日本通運福岡支店が駅業務を受託する業務委託駅である[4]

歴史

編集

駅構造

編集

単式1面1線と島式1面2線の複合3線ホームを持つ地下駅。単式ホームは降車専用。

地階 出入口 出入口
地下1階 コンコース階 コンコース、案内所、自動券売機自動改札口
トイレ(改札内)
地下2階 1番ホーム ■七隈線 博多方面次郎丸駅
島式ホーム,ホーム側のドアが開く
2番ホーム ■七隈線 博多方面次郎丸駅
3番ホーム ■七隈線 降車専用ホーム、到着後回送→
単式ホーム,左側のドアが開く
  • 各階の面積は地上371平方メートル、地下1階4,359平方メートル、地下2階4,841平方メートル[1]
  • 屋根のラウンドフォルムは(当駅のシンボルマークにもなっている)飯盛山の山並みをイメージしてデザインされた[1]
  • 利用者の目に止まる箇所に使用される「個性化壁」は、岩肌のような[1]青緑色の粘板岩(ストリーキーベルデ、400mm×400mm×厚14mm)を採用[8]

利用状況

編集

2023年度の1日平均乗車人員4,284人である[9]

開業以降の1日平均乗車人員の推移は下表のとおりである。

年度 1日平均
乗車人員
2004年(平成16年)[10] 2,326
2005年(平成17年) 1,602
2006年(平成18年) 1,900
2007年(平成19年) 2,059
2008年(平成20年) 2,110
2009年(平成21年) 2,401
2010年(平成22年) 2,529
2011年(平成23年) 3,415
2012年(平成24年) 3,497
2013年(平成25年) 3,776
2014年(平成26年) 3,919
2015年(平成27年) 4,041
2016年(平成28年) 4,182
2017年(平成29年) 4,320
2018年(平成30年) 4,382
2019年(令和元年) 4,361
2020年(令和2年) 3,069
2021年(令和3年) 3,284
2022年(令和4年) 3,580
2023年(令和5年) 4,284

駅周辺

編集

駅の南東すぐの地上に、七隈線の車両基地(橋本車両基地)が置かれており、駅前には国道202号バイパス(福岡外環状道路)が通っている。駅周辺は開業当初は都市計画法上の市街化調整区域となっており民家や田畑が広がっていたが、徐々に市街化区域への編入と開発が進んでおり、2011年4月15日には駅東側に大型商業施設(木の葉モール橋本)が開業した[11][12]

駅周辺のバス停留所・一般車などの乗降場などの駅前整備は充実しており、今後、駅前周辺道路の整備と併せて、現在は途上であるが、発展が期待されている。

既成の市街地は駅からやや離れて立地し、駅から直線距離約200m先には壱岐団地、駅から直線距離500m先には室住団地や有田団地がある。また駅から直線距離300m先にはミスターマックスが存在し、さらに福岡外環状道路を姪浜方面に進むとエディオングッデイMEGAドン・キホーテ福岡福重店[13]などの大型店舗がひしめく。

周辺施設

編集

バス路線

編集
 
駅前バス停(2023年1月)

現行路線

編集

特記以外西鉄バス。駅横のロータリーより発車。なお、ロータリーの脇の道路南側には、木の葉モール橋本前バス停が置かれ、こちらも利用可能。(路線は2022年3月19日現在(太字は終点停留所))

橋本駅バス停

編集
  • 行先番号1番 - 野方→橋本→新室見→姪浜駅南口→藤崎→医療センター場内
  • 行先番号1番 - 橋本駅→橋本→新室見→姪浜駅南口
  • 行先番号1番 - 橋本駅→藤ヶ丘団地→羽根戸→金武営業所
  • 行先番号1-4番 - 橋本駅→内浜西区役所→姪浜駅南口
  • 行先番号1-4番 - 野方→ 野方→生松台→ウエストH→中村→野方

木の葉モール橋本前バス停

編集
南向き
編集
  • 行先番号208番 - 木の葉モール橋本前→講倫館高校前→原→六本松→天神→那の津四丁目
  • 行先番号208番 - 木の葉モール橋本前→講倫館高校前→原→六本松→天神→(都市高速経由野方方面)
  • 行先番号208番 - 木の葉モール橋本前→講倫館高校前→原→六本松→天神→キャナルシティ博多前→博多駅

廃止路線

編集

橋本駅循環バス - 社会実験で2012年1月28日までの試行運行であった路線。上記のバスとは別の乗り場から発着していた。運賃は200円均一で、西鉄が運行していたが、西鉄の発行する定期券の利用は不可であった[14]

  • 無番・ルートA - 壱岐団地方面循環(反時計回りのみ)
  • 無番・ルートB - 野方三丁目方面循環(時計回りのみ)

その後、一部ルート改変のうえ、2013年12月1日より2014年5月31日まで再び運行した[15]

  • 無番・橋本駅前→野方(営業所)→生松台入口→野方台→藤ヶ丘団地→野方(営業所)→橋本駅前

姪浜フィーダー線 - 1-2番は2017年6月10日改正で一部経路変更の上、1-6番へ改番した。

  • 行先番号1-2番 - 橋本駅→野方→生松台→ウエストヒルズ→宮の前団地→福重→姪浜駅南口
  • 行先番号なし - 橋本駅→野方(時刻表上は1-2番になっている便もあるが、実際は無番。)

橋本車両基地

編集
 
橋本車両基地(2009年8月)

橋本駅の南東すぐ、駅と同じく橋本2丁目にある[16]。車両は駅から折り返して車両基地に入る。基地内は立ち入り禁止だが、フェンス越しに、構内線路設備や多数の車両を見ることができる。定期的に、車輌基地祭(車輌基地開放)が行われる。延べ面積は17,800平方メートル[16]

構内での検修車両入換用として、15t蓄電池機関車及び6t軌陸式車両移動機(いずれもトモエ電機工業(現:新トモエ電機工業)製)が配置されている[17]

隣の駅

編集
福岡市交通局
  七隈線
橋本駅 (N01) - 次郎丸駅 (N02)

脚注

編集
  1. ^ a b c d e f 『公共交通機関のユニバーサルデザイン』、134頁。
  2. ^ 『公共交通機関のユニバーサルデザイン』、72頁。
  3. ^ 『公共交通機関のユニバーサルデザイン』、81頁。
  4. ^ 入札結果表(橋本) (PDF) - 福岡市交通局公式ウェブサイト、2023年12月8日閲覧。
  5. ^ 福岡市地下鉄事業概要 令和2年度”. 福岡市交通局. p. 61. 2021年1月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月3日閲覧。
  6. ^ 福岡市地下鉄事業概要 平成30年度”. 福岡市交通局. p. 5. 2019年6月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月3日閲覧。
  7. ^ 福岡市地下鉄事業概要 令和元年度”. 福岡市交通局. p. 5. 2020年2月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月3日閲覧。
  8. ^ 『公共交通機関のユニバーサルデザイン』、68頁。
  9. ^ 令和6年度 地下鉄概要パンフレット (PDF) - 福岡市交通局
  10. ^ 2005年2月3日開業。開業日から同年3月31日までの計57日間を集計したデータ。
  11. ^ 木の葉モール橋本Webサイト
  12. ^ 橋本土地区画整理事業 (PDF) [リンク切れ]
  13. ^ 旧:福重アピロスダイエー福重店→イオン福重店
  14. ^ 『橋本駅循環バス』を期間限定で運行します (PDF)
  15. ^ 「地域と公共交通を結ぶ新たな循環バス 橋本駅循環ミニバス 」西日本鉄道株式会社広報室 2013年11月15日発表
  16. ^ a b 『公共交通機関のユニバーサルデザイン』、139頁。
  17. ^ 新トモエ電機工業公式サイト掲載の導入事例の記事による(2011年9月28日閲覧)。

参考文献

編集
  • 福岡市交通局監修、地下鉄3号線JVグループ編著『公共交通機関のユニバーサルデザイン 福岡市営地下鉄七隈線トータルデザイン10年の記録』日本デザイン協会(発行)・セプト(発売)、2005年。

関連項目

編集

外部リンク

編集