森樊須
経歴
編集1928年、東京市生まれ。1952年に北海道大学農学部農業生物学科卒業後、同大学農学部助手・助教授、カナダ国立研究所研究員(1963年)、カリフォルニア大学客員研究員(1964年)を経て、1971年教授に就任。1986年に農学部附属博物館館長、1989年から1991年まで北海道大学評議員を務めた。1992年に定年退職し、名誉教授の称号を授与された[1]。
2007年9月21日午前3時40分、脳梗塞のため札幌市厚別区の病院で死去、79歳[2]。
ダニ学が専門[3]。ハダニ類の生態やその防除、野兎の防除[4]について研究し、野兎嫌忌剤の開発やチリカブリダニによるハダニ類の防除に成功。これらの研究により1984年に日本応用動物昆虫学会賞を受賞した[1]。
1961年、農学博士(農学部)取得。論文の題は「果樹園におけるハダニ類の実験生態学的研究 : 特にハダニ類の感覚行動について」。
著書
編集- 森 樊須 (2001), ダニによるダニ退治 : カナダからアメリカへ, 文芸社, ISBN 4835516028
論文
編集- 国立情報学研究所収録論文 国立情報学研究所
- 犬飼哲夫; 芳賀良一; 森樊須 (1953), “北海道新十津川に於ける水田のドブネズミによる被害-予報-”, 北海道大学農学部邦文紀要 03675726 北海道大學農學部 1 (3): 301-304
- 森樊須 (2000), “ダニ雑感 : 私のダニ学研究”, 日本ダニ学会誌 (日本ダニ学会) 9 (1): 75-76, ISSN 09181067
- 犬飼哲夫; 森樊須 (1953), “63. 北海道の造林地に於ける野兎の防除の研究(昭和28年日本農學會大會分科會)”, 應用動物學會・日本應用昆蟲學會合同大會講演要旨 : 日本農學會大會分科會 (日本応用動物昆虫学会): 13
賞詞
編集- 日本応用動物昆虫学会賞(1984年)
参考文献
編集- 浜村徹三 (2001), “「ダニによるダニ退治」, 森樊須, 2001, 文芸社, 952 円”, 日本ダニ学会誌 (日本ダニ学会) 10 (2): 135-136, ISSN 09181067
脚注
編集- ^ a b 北大時報社 2007
- ^ a b 共同通信 2007
- ^ 森樊須 2000
- ^ 犬飼哲夫 & 森樊須 1953
外部リンク
編集- 共同通信 (2007), 森樊須氏死去北海道大名誉教授, 共同通信 2013年5月14日閲覧。
- 北大時報社 (2007年11月号), “訃報名誉教授森樊須氏(享年79歳)”, 北大時報 (644) 2013年6月23日閲覧。