博士(農学)(はくし のうがく)は、博士学位であり、農学畜産園芸農業林業農芸化学など)に関する専攻分野を修めることによって、日本で授与されるものである。

1991年平成3年)以前の日本では、農学博士(のうがくはくし)という博士の学位が授与されており、農学博士は、現在の「博士(農学)」以外に「博士(畜産学)」、「博士(林学)」、「博士(農芸化学)」とほぼ同じものも含んでいる。

農学博士は、1898年(明治31年)12月9日の学位令改正により追加された。

翌1899年3月27日、帝国大学評議会の推薦等により佐藤昌介新渡戸稲造恒藤規隆古在由直ら8名に日本初の農学博士号が授与された。佐藤と新戸部は既に海外の大学からPh.D.を取得していた[1]

英語においては、各国による学位制度に違いがあるものの、Ph.D. (Doctor of Philosophy) の一部と Doctor of Agriculture が、日本の農学博士に相当する。

ドイツ語においてはDoktor der Agrarwissenschaften(農学博士)などが日本の農学博士に相当する。

脚注

編集
  1. ^ 山本美穂子「1898年「学位令」下における北大教官・卒業生の学位取得」『北海道大学大学文書館年報』第10巻、北海道大学大学文書館、2015年3月、1-24頁、CRID 1050001202675083008hdl:2115/59208ISSN 188094212024年4月15日閲覧 

関連項目

編集