東金沢駅
石川県金沢市にあるIRいしかわ鉄道の駅
東金沢駅(ひがしかなざわえき)は、石川県金沢市三池町にある[2]、IRいしかわ鉄道IRいしかわ鉄道線の駅である。
東金沢駅 | |
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駅舎東口(2019年10月) | |
ひがしかなざわ Higashi-Kanazawa | |
◄金沢 (2.6 km) (2.8 km) 森本► | |
所在地 | 石川県金沢市三池町204 |
所属事業者 | IRいしかわ鉄道 |
所属路線 |
■IRいしかわ鉄道線 (■JR七尾線直通含む) |
キロ程 |
49.0 km(大聖寺起点) 金沢から2.6 km 米原から179.2 km |
電報略号 | ナワ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 1面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
3,167人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1933年(昭和8年)8月1日*[1][2] |
備考 | 無人駅[3](自動券売機 有) |
* 東金沢駅としての開業日 |
2015年3月14日の北陸新幹線開業による経営移管までは、西日本旅客鉄道(JR西日本)北陸本線の駅であった。
IRいしかわ鉄道線の列車のほか、津幡駅から同線に乗り入れるJR西日本七尾線の列車も停車する。
営業キロ上では 日本貨物鉄道(JR貨物)の金沢貨物ターミナル駅と同一となっており、同駅の開業後は場内・出発信号機を共用している[要出典]。
歴史
編集年表
編集- 1925年(大正14年)8月1日:国有鉄道北陸本線の金沢駅 - 森本駅間に小坂信号場として開設[4]。
- 1933年(昭和8年)8月1日:駅に昇格、東金沢駅(一般駅)として開業(現在の金沢市小坂町)[1][4]。
- 1974年(昭和49年)10月1日:貨物の取扱を廃止(旅客駅となる)[4]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物の取扱を廃止[4]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[4]。
- 1992年(平成4年)11月:みどりの窓口営業開始。
- 2002年(平成14年)10月21日:北陸新幹線建設のため、駅舎を200メートル北側に移転[5]、橋上駅舎に改築[6][7][8]。
- 2003年(平成15年)6月12日:日本貨物鉄道(JR貨物)の金沢駅を移設する形で、金沢貨物ターミナル駅が開業[9]。
- 2015年(平成27年)3月14日:北陸新幹線開業と並行在来線経営分離に伴い、IRいしかわ鉄道の駅となる[10][11][12]。
- 2017年(平成29年)4月15日:ICカード「ICOCA」の利用が可能になる[13][14][15][16]。
- 2024年(令和6年)
備考
編集- かつては北陸鉄道金沢市内線の東金沢駅前停留場が近隣にあったが、1966年(昭和41年)3月1日に鳴和停留場 - 同停留場間が廃止されたため、鉄道の接続路線は現存しない。
- 1989年(平成元年)3月11日から1991年(平成3年)3月15日は金沢行きの寝台特急北陸を用いたチェックアウトサービスを当駅で行っていた。詳細は北陸 (列車)#チェックアウトサービスを参照。
-
移転前の駅構内。寝台特急「北陸」がチェックアウトサービスのため2番線に停車中(1990年3月)
駅構造
編集本線上に1面2線の島式ホーム[2]を有する地上駅で、橋上駅舎を持つ[1]。無人駅。2024年3月15日まではJR西日本金沢メンテックが業務を受託する業務委託駅[17]で、みどりの窓口が設置されていた[18]。JR北陸本線時代は金沢駅の被管理駅であった。現在の駅は貨物線の一部を利用している[6][8]。
現在地に移転する前は、跨線橋・地上駅舎を持つ2面3線の駅であった。また、旧駅舎は開業した1933年に竣工した木造駅舎が移転まで使用された[5][8]。
のりば
編集のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■IRいしかわ鉄道線 | 上り | 金沢・福井方面 |
2 | 下り | 高岡・富山方面 | |
■JR七尾線直通 | - | 羽咋・七尾方面 |
利用状況
編集2019年(令和元年)度の1日平均乗車人員は3,167人である[20]。
「石川県統計書」と「金沢市統計書」によると、近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1996年 | 1,400 |
1997年 | 1,413 |
1998年 | 1,471 |
1999年 | 1,455 |
2000年 | 1,417 |
2001年 | 1,424 |
2002年 | 1,464 |
2003年 | 1,528 |
2004年 | 1,556 |
2005年 | 1,596 |
2006年 | 1,619 |
2007年 | 1,680 |
2008年 | 1,795 |
2009年 | 1,848 |
2010年 | 2,032 |
2011年 | 2,199 |
2012年 | 2,366 |
2013年 | 2,570 |
2014年 | [備考 1]2,297 |
2015年 | 2,812 |
2016年 | 2,853 |
2017年 | 2,938 |
2018年 | 3,030 |
2019年 | 3,167 |
- 備考
- ^ 2014年度は2015年3月13日までの計347日間を集計したデータ。
駅周辺
編集駅周辺では、宅地や商業施設の開発が進んでいる。また、西口にはパークアンドライド用の駐車場が整備されている(平日は有料で申込制、休日は無料)[21]。
- 金沢城北市民運動公園
- 金沢市営東金沢テニスコート
- 金沢市消防局駅西消防署小坂出張所
- 石川県立武道館
- 金沢市営城北市民体育館
- ハローワーク金沢
- 金沢市立玉川図書館城北分館
- 金沢貨物ターミナル駅[2]
- 金沢総合車両所運用検修センター[2]
- 星稜中学校・高等学校
- 石川県立金沢桜丘高等学校
- バローゆいの里店
- 和おんの湯
バス路線
編集東口に東金沢駅バス停があり、北鉄金沢バス[22]の石引線、元町有松線、東金沢金大線と西日本JRバス[23]東長江線が乗り入れている。
隣の駅
編集- IRいしかわ鉄道
- ■IRいしかわ鉄道線・■JR七尾線(JR七尾線は金沢駅 - 津幡駅間IRいしかわ鉄道線)
- 金沢駅 - 東金沢駅(金沢貨物ターミナル駅) - 森本駅
脚注
編集- ^ a b c 川島 2010, p. 47.
- ^ a b c d e 朝日 2012, p. 20.
- ^ a b c “東金沢、森本駅を無人化 IRいしかわ、24年春 戸惑う利用客「まちづくりの中心なのに」”. 北國新聞 (北國新聞社). (2022年8月27日). オリジナルの2022年8月27日時点におけるアーカイブ。 2022年8月27日閲覧。
- ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 II(初版)、JTB、1998年10月1日、137頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b 「昭和の歴史そのままに 東金沢駅、21日で移転」『北國新聞』朝刊2002年10月18日、21面。
- ^ a b 「新東金沢駅が「発進」 橋上駅舎、東西に広場」『北國新聞』朝刊2002年10月22日、22面。
- ^ 祖田圭介「北陸本線の線路改良,駅構内配線の興味」『鉄道ピクトリアル』第59巻第8号(通巻821号)、鉄道図書刊行会、2009年8月1日、pp.15-23、ISSN 0040-4047。
- ^ a b c 西崎さいき『新駅舎・旧駅舎』イカロス出版、2019年6月30日、77頁。ISBN 978-4-8022-0725-6。
- ^ 「積み降ろし2時間短縮 金沢貨物ターミナル駅開業」『北國新聞』朝刊2003年6月13日、3面。
- ^ “IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道、521系中心に運行開始! 新デザインも”. マイナビニュース (2015年3月15日). 2021年9月5日閲覧。
- ^ “山形にフル規格新幹線を 並行在来線(5) 北陸新幹線(下)”. 山形新聞. (2017年4月4日). オリジナルの2019年9月1日時点におけるアーカイブ。 2021年9月23日閲覧。
- ^ “IRいしかわ初の赤字 20年度見通し コロナで利用者減”. 北國新聞. (2021年3月2日). オリジナルの2021年3月16日時点におけるアーカイブ。 2021年9月23日閲覧。
- ^ 『北陸線(大聖寺駅~金沢駅間)IRいしかわ鉄道線、城端線(高岡駅~新高岡駅間)4月15日ICOCAサービスご利用開始~石川と富山がICOCAでつながる~』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道/IRいしかわ鉄道/あいの風とやま鉄道、2017年1月31日。オリジナルの2019年5月25日時点におけるアーカイブ 。2020年2月1日閲覧。
- ^ 『交通ICカード「ICOCA」の利用範囲拡大等について』(PDF)(プレスリリース)あいの風とやま鉄道、2017年1月31日。オリジナルの2019年5月25日時点におけるアーカイブ 。2020年2月1日閲覧。
- ^ “富山に続き石川も「ICOCA」エリアに 4月15日、3社相互利用開始”. 乗りものニュース (2017年2月1日). 2021年9月23日閲覧。
- ^ “金沢でイコカ利用可能に 石川、富山の19駅”. 産経フォト (2017年4月15日). 2021年9月23日閲覧。
- ^ “営業エリア”. 株式会社JR西日本金沢メンテック. 2022年2月26日閲覧。
- ^ “北陸新幹線並行在来線、第3セクター鉄道開業後"みどりの窓口"12駅で終了に”. マイナビニュース (2015年2月26日). 2021年9月5日閲覧。
- ^ “ツエーゲン金沢と連携した 東金沢駅の入線メロディーの変更について”. IRいしかわ鉄道. 2024年2月28日閲覧。
- ^ “令和元年石川県統計書” (PDF). 石川県. p. 104 (2021年3月). 2021年4月12日閲覧。
- ^ 休日パーク&ライド - 金沢市
- ^ “停留所時刻検索”. 北陸鉄道. 2022年8月12日閲覧。
- ^ “金沢周辺”. 西日本JRバス. 2022年8月12日閲覧。
参考文献
編集- 川島令三『【図説】日本の鉄道中部ライン全線・全駅・全配線 第6巻 加賀温泉駅 - 富山エリア』講談社、2010年9月20日。ISBN 978-4-06-270066-5。
- 『週刊JR全駅・全車両基地 18 北陸本線②(森本〜米原) 越美北線』朝日新聞出版、2012年12月9日。
関連項目
編集外部リンク
編集- 東金沢駅 - IRいしかわ鉄道