摂津本山駅

兵庫県神戸市東灘区岡本にある西日本旅客鉄道の駅
摂津本山から転送)

摂津本山駅(せっつもとやまえき)は、兵庫県神戸市東灘区岡本一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線である[1]。駅番号はJR-A56。「JR神戸線」の愛称区間に含まれている。

摂津本山駅
北口駅舎(2019年9月)
せっつもとやま
Settsu-Motoyama
JR-A55 甲南山手 (1.5 km)
(1.6 km) 住吉 JR-A57
地図
所在地 神戸市東灘区岡本一丁目1-1[1]
北緯34度43分36.05秒 東経135度16分35.22秒 / 北緯34.7266806度 東経135.2764500度 / 34.7266806; 135.2764500座標: 北緯34度43分36.05秒 東経135度16分35.22秒 / 北緯34.7266806度 東経135.2764500度 / 34.7266806; 135.2764500
駅番号 JR-A56
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 東海道本線JR神戸線
キロ程 578.5 km(東京起点)
大阪から22.1 km
電報略号 モヤ
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面4線[1](乗降は2面2線のみ)
乗車人員
-統計年度-
19,211人/日(降車客含まず)
-2023年-
開業年月日 1935年昭和10年)12月25日[1]
備考
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地図
当駅(下)と岡本駅(上)の位置関係

歴史

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吹田駅 - 須磨駅間で省線電車の運転が開始された1934年昭和9年)7月20日に、塚本駅立花駅甲子園口駅六甲道駅元町駅が開設されたが、この摂津本山駅はそれに一足遅れる形で開設されたものである[1]。当駅設置前の1920年大正9年)7月16日には既に、阪神急行電鉄(のちの阪急電鉄岡本駅がすぐ北側に開設されていた。

当時この地域は、まだ神戸市に編入されず本山村となっていた。

駅ができる前には岡本梅林の梅が咲く時期に天上川と交差するところに臨時停留所ができ、後の駅のルーツとなった[2]

そして、電気運転計画の発表に伴い駅設置の請願を行ったものの、外されてしまった。そのため村では協議会を開いて1934年(昭和9年)3月15日に大阪鉄道局へ請願を実施し、5月5日に用地買収に伴う補償を村が行うこと、4000坪の土地を提供することにより、開設が認められた。

阪神・淡路大震災後には、阪急電鉄側が当駅から新快速停車駅の芦屋駅を経由して大阪方面へ向かう乗客の流れを阻止すべく、岡本駅に特急の停車を行うなどして対抗している。

年表

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駅名の由来

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駅名は摂津国武庫郡本山村にちなむ。香川県本山駅予讃線)が既に存在したため、令制国名の「摂津」をつけて区別したものである。当駅開業から約1年後の1937年1月1日に、宇部電気鉄道(現在の小野田線)の本山駅(後に長門本山駅に改称)が開業している。また1930年から1942年には、鶴見臨港鉄道(現在の鶴見線)に本山駅(読みは「ほんざん」)が存在していた。

なお、令制国名としての「摂津」を冠した駅は、摂津富田駅JR京都線)と当駅のみである。

駅構造

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島式ホーム2面4線を持つ地上駅橋上駅舎を有する。分岐器絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。本設部分のホーム有効長は8両編成分だが、大阪寄りの旧ホームは撤去されずに残されているため、これを含めると12両編成分にも及ぶ。普通電車のみの停車するため、外側線ホームには非常用の柵が設置されている。またホーム上ベンチは転落防止のため、外側線の線路に向けて設定されている。

地上駅舎時代はエレベーターエスカレーターが設置されておらず、周辺住民からはバリアフリー化を求める声が挙がり、2008年9月には地元自治会・婦人会により約2万3千人分の署名が集められ、JR西日本と神戸市にバリアフリー化を要請した。これを受けて、JR西日本と神戸市は旧駅舎を解体し、橋上化した新駅舎を設置することを決定した。橋上駅舎化とともに、改札内とホームを結ぶエレベーターとエスカレーターおよび線路をまたいで往来できる南北自由通路も整備された[10]。工事は2011年に始まり、2013年11月に使用開始となった[10][11][12][13]

JRの特定都区市内制度における「神戸市内」の駅である。アーバンネットワークエリアに所属しておりICOCA及び提携ICカード利用可能駅である。直営駅であるが駅長は配置されておらず、芦屋駅が当駅を管理している。

のりば

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のりば 路線 方向 線路 行先
1 A JR神戸線 上り 外側線 (通過列車のみのため閉鎖)
2   JR神戸線 上り 内側線 尼崎大阪北新地方面[14]
3 下り 三ノ宮姫路方面[14]
4 A JR神戸線 下り 外側線 (通過列車のみのため閉鎖)
  • 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で記載している。
  • 1・4番線のホームは、かつては鉄柵と鎖で封鎖されていたが、人身事故防止のため2003年ごろに列車線の非常停車時に対応できる可動柵に強化された。

利用状況

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「兵庫県統計書[15]」、「データで見るJR西日本」によると、2023年(令和5年)度の1日平均乗車人員19,211人であり、JR西日本の駅の中では第50位である。

近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。

年度 1日平均
乗車人員
1999年 20,666
2000年 20,993
2001年 21,152
2002年 21,066
2003年 21,523
2004年 21,730
2005年 21,739
2006年 22,428
2007年 22,710
2008年 22,740
2009年 22,383
2010年 22,835
2011年 22,966
2012年 23,041
2013年 23,533
2014年 22,351
2015年 23,060
2016年 22,995
2017年 23,073
2018年 22,668
2019年 22,028
2020年 16,879
2021年 17,732
2022年 18,842
2023年 19,211

駅周辺

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バス路線

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隣の駅

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西日本旅客鉄道(JR西日本)
  JR神戸線(東海道本線)
新快速・快速
通過
普通(JR東西線学研都市線内で区間快速となる列車を含む)
甲南山手駅 (JR-A55) - 摂津本山駅 (JR-A56) - 住吉駅 (JR-A57)

脚注

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  1. ^ a b c d e f g 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、21頁。ISBN 9784343006028 
  2. ^ 『うはらの歴史再発見』東灘復興記念事業委員会、平成12-04-01、223頁。 
  3. ^ “列車接近をメロディーで JR神戸線塚本-姫路間”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1997年3月11日) 
  4. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '98年版』ジェー・アール・アール、1998年7月1日、186頁。ISBN 4-88283-119-8 
  5. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '03年版』ジェー・アール・アール、2003年7月1日、189頁。ISBN 4-88283-124-4 
  6. ^ JR神戸線 摂津本山駅がますますご利用しやすくなります 改札外エスカレーターの供用開始と駅ナカ店舗オープンのお知らせ - 西日本旅客鉄道(2014年10月15日)
  7. ^ 琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線・大阪環状線の駅のホームで使用している「入線警告音」の音質を見直します
  8. ^ 近畿エリアの12路線 のべ300駅に「駅ナンバー」を導入します!
  9. ^ a b 摂津本山駅 | 駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2024年10月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月25日閲覧。
  10. ^ a b JR神戸線 摂津本山駅 自由通路および橋上駅舎の完成について - 西日本旅客鉄道(2013年11月11日)
  11. ^ JR西日本、神戸市内の摂津本山駅を橋上化…11月24日から使用開始 - レスポンス
  12. ^ JR神戸線 摂津本山駅 自由通路および橋上駅舎の完成について - 西日本旅客鉄道
  13. ^ 摂津本山駅自由通路及び橋上駅舎の使用開始 - 神戸市
  14. ^ a b 摂津本山駅|構内図:JRおでかけネット”. JRおでかけネット. 西日本旅客鉄道. 2022年9月9日閲覧。
  15. ^ 兵庫県統計書

関連項目

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外部リンク

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