豊浦町
豊浦町(とようらちょう)は、北海道胆振総合振興局の最も西に位置する町である。
とようらちょう 豊浦町 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 北海道地方 | ||||
都道府県 | 北海道(胆振総合振興局) | ||||
郡 | 虻田郡 | ||||
市町村コード | 01571-7 | ||||
法人番号 | 5000020015717 | ||||
面積 |
233.57km2 | ||||
総人口 |
3,526人 [編集] (住民基本台帳人口、2024年9月30日) | ||||
人口密度 | 15.1人/km2 | ||||
隣接自治体 |
虻田郡洞爺湖町 後志総合振興局:虻田郡ニセコ町、真狩村、寿都郡黒松内町、磯谷郡蘭越町 渡島総合振興局:山越郡長万部町 | ||||
町の木 | ウメ | ||||
町の花 | キク | ||||
他のシンボル | - | ||||
豊浦町役場 | |||||
町長 | 杉谷佳昭 | ||||
所在地 |
〒049-5492 北海道虻田郡豊浦町字船見町10番地 北緯42度35分00秒 東経140度42分43秒 / 北緯42.58342度 東経140.71192度座標: 北緯42度35分00秒 東経140度42分43秒 / 北緯42.58342度 東経140.71192度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
地理
編集南側は内浦湾(噴火湾)に面し断崖が多く、北側は山林地帯となっている。
- 山: 昆布岳(1045.1m)、西昆布岳(804.1m)、金山(500.9m)、ペタヌ山(460.8m)、小花井山(418.4m)、幌扶斯山(ほろふしやま)(412.5m)、大西山(203.2m)
- 河川: ベンベ川、貫気別川、新山梨川、オロエンヌキベツ川、ポンベツ川、上泉川、ベタヌ川、ポン別川、壮滝別川、壮滝別奥川、小鉾岸川(おふけしがわ)、豊泉川、ペタヌ川、芝伏川、昆布川、新富川、一の沢川、礼文華川、峠川、目名川
- 岬: ベベシレト岬、イコリ岬、茶津崎
- その他: 礼文華海岸、ポンベツの滝
気候
編集豊浦町(大岸) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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雨温図(説明) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ケッペンの気候区分では亜寒帯湿潤気候(Dfb)に属する。沿岸部の気候は温暖であるが、冬は積雪量がかなり多く、特別豪雪地帯となっている。
大岸(1991年 - 2020年)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 8.4 (47.1) |
13.0 (55.4) |
14.8 (58.6) |
21.7 (71.1) |
28.7 (83.7) |
29.3 (84.7) |
33.6 (92.5) |
32.7 (90.9) |
30.4 (86.7) |
25.6 (78.1) |
22.3 (72.1) |
14.7 (58.5) |
33.6 (92.5) |
平均最高気温 °C (°F) | 0.1 (32.2) |
0.6 (33.1) |
4.3 (39.7) |
10.3 (50.5) |
15.5 (59.9) |
19.0 (66.2) |
22.8 (73) |
24.7 (76.5) |
22.3 (72.1) |
16.4 (61.5) |
8.9 (48) |
2.1 (35.8) |
12.3 (54.1) |
日平均気温 °C (°F) | −4.0 (24.8) |
−3.6 (25.5) |
0.0 (32) |
5.2 (41.4) |
10.4 (50.7) |
14.8 (58.6) |
19.1 (66.4) |
20.7 (69.3) |
17.2 (63) |
10.6 (51.1) |
4.1 (39.4) |
−1.8 (28.8) |
7.7 (45.9) |
平均最低気温 °C (°F) | −8.8 (16.2) |
−8.7 (16.3) |
−4.9 (23.2) |
−0.2 (31.6) |
5.3 (41.5) |
11.0 (51.8) |
15.9 (60.6) |
17.1 (62.8) |
12.3 (54.1) |
5.2 (41.4) |
−0.6 (30.9) |
−6.0 (21.2) |
3.1 (37.6) |
最低気温記録 °C (°F) | −20.3 (−4.5) |
−20.6 (−5.1) |
−17.0 (1.4) |
−10.0 (14) |
−2.8 (27) |
2.2 (36) |
6.7 (44.1) |
7.9 (46.2) |
2.5 (36.5) |
−3.0 (26.6) |
−11.5 (11.3) |
−20.0 (−4) |
−20.6 (−5.1) |
降水量 mm (inch) | 70.2 (2.764) |
64.2 (2.528) |
59.5 (2.343) |
69.2 (2.724) |
94.8 (3.732) |
84.8 (3.339) |
134.1 (5.28) |
162.2 (6.386) |
149.1 (5.87) |
108.5 (4.272) |
107.1 (4.217) |
87.3 (3.437) |
1,190.9 (46.886) |
降雪量 cm (inch) | 158 (62.2) |
137 (53.9) |
94 (37) |
8 (3.1) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
37 (14.6) |
134 (52.8) |
571 (224.8) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 16.9 | 14.8 | 12.8 | 10.1 | 10.2 | 8.6 | 10.3 | 11.0 | 11.1 | 12.4 | 14.6 | 17.4 | 150.1 |
平均月間日照時間 | 105.9 | 109.0 | 152.5 | 188.1 | 191.9 | 149.2 | 124.5 | 141.5 | 166.9 | 155.6 | 111.8 | 99.0 | 1,696 |
出典1:Japan Meteorological Agency | |||||||||||||
出典2:気象庁[1] |
隣接している自治体
編集町名の由来
編集旧地名は「弁辺」(べんべ、古文書の旧字体では「辧邊」と表記)であった。
この地名は、山田秀三によると、アイヌ語の「ペウンペ(pe-un-pe:水・ある・ところ)」「ペペナイ(pe-pe-nay:水・水・川)」あるいは「ペペ(pe-pe:水・水)」に由来すると解釈されている[2]。また、1973年(昭和48年)に国鉄北海道総局が発行した『北海道 駅名の起源』では、「豊浦」の項で「弁辺」について、「ペッペッ(pet-pet)」(川・川=小さい川が集まったところ)と解釈している[3]。
しかし後年「ごろが悪い[3]」として「豊浦」に改名された[2][4]。「豊浦」の由来について町では「農産、水産業が豊かな内浦湾に面していることから」と紹介している[5]。
歴史
編集北海道では明治20年代から本土の移民が増加し、豊浦町でも内陸部の開拓に伴い移民の受け入れを行い、宮城県からの団体移民や明治40年の大水害で被災した山梨県の入植団など町域の各地に和人が入植した。しかし、いずれも定着できないままに衰微した。
沿革
編集- 1798年(寛政10年) 松前藩は会所を設ける。
- 1882年(明治15年) 弁辺村・礼文村が虻田郡各村戸長役場の管轄となる。
- 1902年(明治35年) 弁辺村・礼文村が合併し、二級町村制弁辺村となる。虻田村(現・洞爺湖町)と組合役場設置。
- 1909年(明治42年) 虻田村との組合役場を解消。
- 1918年(大正7年)7月10日 - 一部(字静狩)が山越郡長万部村に編入。
- 1932年(昭和7年)6月 豊浦村に改称。
- 1947年(昭和22年)7月1日 町制施行、豊浦町。
- 1997年(平成9年)10月22日 道央自動車道豊浦IC開通、同日 道央自動車道豊浦噴火湾PA開設
- 2002年(平成14年)豊浦温泉「しおさい」開湯。
- 2004年(平成16年)7月9日 道の駅とようらオープン
- 2005年(平成17年)7月18日 豊浦町地域交流センター とわにーオープン
- 2005年(平成17年) 豊浦町漁業系一般廃棄物リサイクルセンター開設
字名
編集字名改正
編集実施後 | 実施前 |
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字東雲町 | 字チャス、ポンベンベ、アクナイ |
字旭町 | 字上石河原、アリトル、弁辺、チャス |
字船見町 | 字弁辺 |
字海岸町 | 字弁辺、石河原 |
字幸町 | 字弁辺 |
字浜町 | 字小花井、ナカリナイ、ヌツキベツ |
字桜 | 字カニオハナイ、小花井、ノブシマキ |
字大和 | 字貫気別 |
字美和 | 字ヌツキベツ、弁辺原野 |
字山梨 | 字ヌツキベツ、弁辺原野、ソータクネベツ |
字高岡 | 字フルベシ、アツカンロクス、学田、更志別 |
字新山梨 | 字弁辺原野 |
字上泉 | 字弁辺原野 |
字豊住 | 字メナシンケ、ヌツキベツ |
字大岸 | 字小鉢岸、ベタス |
字礼文華 | 字礼文、トリフシナイメナ、チャス |
字新富 | 字上昆布、上昆布原野 |
行政
編集経済
編集産業
編集気候が対馬海流(津軽暖流)の影響で夏は涼しく冬は比較的温暖であり、地勢も大半が丘陵地帯であることから、農業と水産業を基幹としている[5]。
農業面では、全道的に知られたイチゴの産地であり、ジャガイモや水稲・アサツキ(生産量全道一)の生産もある。また、乳牛・肉牛・養豚といった畜産にも力を入れており、特に豚肉は全道一の生産量である[5]。
水産業では、同町礼文華地区が内浦湾におけるホタテの養殖発祥地であることもあり、漁業者の約7割がホタテ養殖に携わり、町の全漁獲量の約8割を占める[5]。このほか、サケ・カレイ・カニ(毛ガニ)・ウニが水揚げされる[5]。
立地企業
編集- 北海道電力豊浦発電所
農協・漁協
編集- とうや湖農業協同組合(JAとうや湖)豊浦支所
- いぶり噴火湾漁業協同組合豊浦支所
郵便局
編集- 豊浦郵便局(集配局)
- 大岸郵便局(集配局)
- 礼文郵便局
宅配便
編集公共機関
編集警察
編集- 伊達警察署豊浦駐在所
- 伊達警察署大岸駐在所
- 伊達警察署礼文華駐在所
地域
編集人口
編集豊浦町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 豊浦町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 豊浦町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
豊浦町(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
消滅集落
編集2015年国勢調査によれば、以下の集落は調査時点で人口0人の消滅集落となっている[7]。
- 豊浦町 - 字青山
教育
編集- 豊浦小学校
- 大岸小学校
- 礼文華小学校
- いずみの学校初等部
- 豊浦中学校
- いずみの学校中等部
交通
編集鉄道
編集- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
バス
編集タクシー
編集- 豊浦ハイヤー
道路
編集- 道央自動車道(北海道縦貫自動車道)豊浦IC - 豊浦噴火湾PA(ハイウェイオアシス併設) - 虻田洞爺湖仮出入口(有珠山噴火の際、虻田洞爺湖ICの代替として、道道97号との交点に一時的に設置されていた。
- 北海道道32号豊浦ニセコ線
- 北海道道97号豊浦京極線
- 北海道道285号豊浦洞爺線
- 北海道道344号白井川豊浦線
- 北海道道608号大岸礼文停車場線
- 北海道道609号礼文停車場線
- 北海道道702号美和豊浦停車場線
- 北海道道914号新富神里線
- 広域農道
- 胆振西部広域農道
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
編集文化財
編集- アイヌ祭祀具一式(佐茂家) - 中央公民館
- カムイチャシ - 豊浦町カムイチャシ史蹟公園、国の名勝
観光
編集祭事・催事
編集名産品
編集出身有名人
編集脚注
編集- ^ “大岸 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2024年3月29日閲覧。
- ^ a b “アイヌ語地名リスト ツキサ~トヨコ P81-90P”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年11月24日閲覧。
- ^ a b 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、65頁。ASIN B000J9RBUY。
- ^ 一説には名称が北海道方言の「べべ(女陰)」に似ているためとされる。
- ^ a b c d e “豊浦町の産業”. 豊浦町. 2019年4月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月4日閲覧。
- ^ 豊浦町史 第3編行政 第4章混乱期の行政 村名の改称 380・381頁
- ^ 総務省統計局統計調査部国勢統計課『平成27年国勢調査小地域集計01北海道《年齢(5歳階級),男女別人口,総年齢及び平均年齢(外国人-特掲)-町丁・字等》』(CSV)(レポート)総務省、2017年1月27日 。2017年5月20日閲覧。※条町区分地の一部に0人の地域がある場合でも他の同一区分地で人口がある場合は除いた。
外部リンク
編集- 北海道豊浦町
- 豊浦町に関連する地理データ - オープンストリートマップ