山口駅 (山口県)
山口駅(やまぐちえき)は、山口県山口市惣太夫町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山口線の駅。
山口駅 | |
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駅舎(2014年7月) | |
やまぐち Yamaguchi | |
◄湯田温泉 (2.4 km) (1.2 km) 上山口► | |
所在地 | 山口県山口市惣太夫町2-1 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■山口線 |
キロ程 | 12.7 km(新山口起点) |
電報略号 | ヤマ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
1,464人/日(降車客含まず) -2022年- |
開業年月日 | 1913年(大正2年)2月20日[1][2] |
備考 |
直営駅[3][4] みどりの券売機プラス設置駅 |
概要
編集山口県庁および山口市役所の最寄駅である。時刻表上の表記では山口県・山口市の代表駅という扱いになっており、山口市街地への玄関口となる駅である。ただし、都道府県庁所在地のJR代表駅としては乗降人員数が最も少なく、山口県内外の広範囲連絡輸送の要として実質的に機能しているのは山陽新幹線・山陽本線・宇部線と接続する新山口駅となっている[5]。地方交通線上に存在する唯一の県の代表駅である[6]。
山口線の駅としては運行上の拠点駅の1つである。新山口方面からの快速・普通列車の一部がこの駅で折返し、益田方面からの普通列車も一部は当駅で系統分断となる。
県庁所在地代表の駅では、数少ない非電化駅[注 1]、かつみどりの窓口が廃止された[注 2] 駅である。2023年4月1日から乗車券機能に限って湯田温泉駅及び新山口駅(以遠)との間でICOCAが利用可能となった[7][8][9]。
歴史
編集山口線開通前の1908年 - 1913年には、大日本軌道山口支社の軽便鉄道が小郡駅 - 当駅間を結んでいた。[要出典]
年表
編集- 1913年(大正2年)2月20日:鉄道院山口線の終着駅として開設[1][2]。
- 1917年(大正6年)7月1日:山口線当駅 - 篠目駅間延伸[1]、途中駅となる[1]。
- 1968年(昭和43年)5月1日:住居表示実施に伴い、所在地表記が山口市惣太夫町となる[12]。
- 1974年(昭和49年)4月1日:みどりの窓口営業開始[13][14]。
- 1978年(昭和53年)4月10日:現駅舎完成[15][16]。駅舎改築落成記念急行券発売。
- 1984年(昭和59年)1月1日:貨物取扱廃止[2]。
- 1986年(昭和61年)4月1日:荷物扱い廃止[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR西日本の駅となる[2][17]。
- 2017年(平成29年)3月:駅構内に「セブン-イレブンおみやげ街道山口店」が開店[18]。
- 2021年(令和3年)
- 11月30日:みどりの窓口営業終了[19]。
- 12月1日:みどりの券売機プラス導入[19]。
- 2022年(令和4年)6月:新山口管理駅長直轄となり、当駅駅長廃止[20]。
- 2023年(令和5年)
駅構造
編集単式・島式ホーム複合型2面3線で、列車交換や折返し可能な地上駅。新山口駅管理の直営駅で[4]、みどりの券売機プラスが設置されている。1・2番線が島式で、改札口(駅舎)に近い側が3番線となる。益田方に両ホームを結ぶ跨線橋(エレベーター併設)が設置されている[21]。
2017年3月にコンビニエンスストア機能を併せ持つ売店「セブン-イレブンおみやげ街道山口店」が開店したが、利用者の減少により2023年9月29日で閉店[18]。また、それと同時期にコインロッカーも撤去されたが[18]、コインロッカーについては2024年3月18日に改札横に再設置された(中国JRバスが設置・管理)[22]。
山口駅の改札外トイレについては、2024年6月14日付でJR西日本から山口市に無償譲渡され、6月から7月にかけて改修工事を行い洋式化されることになった[23]。
のりば
編集のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1・2・3 | ■山口線 | 上り | 新山口方面[24] |
下り | 津和野・益田・米子・鳥取方面[24] |
- 付記事項
-
改札口(2015年12月)
-
構内(2007年8月)
-
観光用駅名標(2017年4月)
利用状況
編集近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り[25]。山口県内では宇部駅に次いで第13位で、山口線の中間駅では最多である。山口市の代表駅であるが、乗車人員数では防府駅・下松駅・光駅・柳井駅・小月駅よりも少ない。
乗車人員推移 | ||
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年度 | 1日平均人数 | 備考 |
1992 | 2,323 | [26] |
1999 | 2,126 | |
2000 | 2,015 | |
2001 | 2,016 | |
2002 | 1,948 | |
2003 | 2,060 | |
2004 | 2,018 | |
2005 | 1,876 | |
2006 | 1,759 | |
2007 | 1,670 | |
2008 | 1,692 | |
2009 | 1,621 | |
2010 | 1,579 | |
2011 | 1,623 | |
2012 | 1,614 | |
2013 | 1,656 | |
2014 | 1,585 | |
2015 | 1,696 | |
2016 | 1,676 | |
2017 | 1,695 | |
2018 | 1,713 | |
2019 | 1,689 | |
2020 | 1,457 | |
2021 | 1,406 | |
2022 | 1,464 |
駅弁
編集2004年(平成16年)7月、山口駅において20年ぶりに駅弁販売が再開された。
販売された駅弁は「薩長同盟弁当」で、土曜・日曜および祝日のみ限定販売。2004年に放映されたNHK大河ドラマ『新選組!』に関連したものである。山口が薩長同盟の下準備および薩長同盟締結後の更なる提携強化のための重要な裏舞台となっていたことによるもので[要出典]、薩摩鹿児島産の豚(味噌とんかつ)・山口特産の長州鶏(焼き鳥)・竹の子の土佐煮(薩長同盟の礎を築いた中岡慎太郎や坂本龍馬の出身地・土佐にちなんだもの)とを組み合わせている[要出典]。
なお、1987年4月1日時点では、津和野駅と同じラインナップで駅弁が発売されていた[27]。
駅周辺
編集駅出入口は北側にしかない。これは駅南側を椹野川が流れ、川の対岸には山が迫っているという地形的制約により、商業施設や住宅等の立地が困難なためである(数少ない平地部に明治乳業山口工場があったが、2001年3月に広島工場に統合されている)。駅前を県道山口秋穂線・県道宮野上山口停車場線が通過している。[要出典]
- 行政機関・公共施設
- 農林水産省中国四国農政局山口農政事務所
- 山口県庁(約2km)
- 山口市役所(約1km)
- 山口県立美術館
- 山口県立山口博物館
- 山口県立山口図書館・山口県文書館
- 山口市民会館
- 山口情報芸術センター
- 山口地方裁判所
- 名所・名跡
- 瑠璃光寺(香山公園、幕末時の長州藩主・毛利敬親墓所)
- 洞春寺、のむら美術館
- 亀山公園
- 山口大神宮
- 木戸神社(木戸孝允が祭神となっている)
- 豊榮神社・野田神社
- 山口市中心商店街(道場門前商店街・中市商店街)
- その他
バス路線
編集自動車駅として中国JRバス(実際の業務は西日本バスネットサービスに委託)の乗車券発売窓口(8時20分 - 17時55分、途中休憩有)がある。JRバスの乗車券・定期券の他、防長交通の定期券、共通バスカードを取りう。防長交通高速バスは中心市街地近くの米屋町バス停に停車し、山口駅前は通過する。また、防長交通山口市内線の過半数は中心部の県道宮野大歳線等を通る。[要出典]
隣の駅
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 7号、12頁
- ^ a b c d e f 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 II(初版)、JTB、1998年10月1日、286頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ JR西日本広島支社(6月1日) - 中国新聞
- ^ a b “広島こくろう No.870”. 国鉄労働組合広島地方本部. 2022年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月3日閲覧。
- ^ 大坂直樹 (2021年7月26日). “意外?都道府県のJR代表駅「乗車人員」ランキング”. 東洋経済オンライン. 2021年9月22日閲覧。
- ^ 昌史, 鼠入. “「新~」じゃない方の“ナゾの県庁所在地の駅”「山口」には何がある?”. 文春オンライン. 2023年6月22日閲覧。
- ^ 日本放送協会. “山口県内のJRのICOCAの利用エリア拡大で記念式典 |NHK 山口県のニュース”. NHK NEWS WEB. 2023年6月22日閲覧。
- ^ a b 『在来線(山口エリア)および山陽新幹線でのICカードサービス拡大 〜2023年4月1日(土)スタート!〜』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2022年12月21日。オリジナルの2022年12月21日時点におけるアーカイブ 。2022年12月21日閲覧。
- ^ a b 『2023年春 山口県内のICOCAエリアを拡大します! 〜ICOCAが山陽線徳山〜下関駅間で利用可能になります〜』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2022年2月9日。オリジナルの2022年2月9日時点におけるアーカイブ 。2022年2月12日閲覧。
- ^ JRに旧国名または地方名の付く駅が多い理由 - マイナビニュース(2012年7月21日)、2022年11月24日閲覧
- ^ 『鉄道ファン』2023年1月号(通巻741号)、交友社、33頁。
- ^ 山口市住居表示整備計画(山口市公式サイト、2020年3月8日閲覧)
- ^ 「あす「みどりの窓口」が店開き 山口、光、長門市各駅に」『交通新聞』交通協力会、1974年3月31日、3面。
- ^ 国鉄監修『交通公社の時刻表』1974年5月号
- ^ 「三次、山口駅が面目一新」『交通新聞』交通協力会、1978年4月20日、2面。
- ^ 広島鉄道管理局 昭和50年代史 編さん委員会 編『広島鉄道管理局 昭和50年代史』日本国有鉄道広島鉄道管理局、1986年3月31日、380頁。
- ^ 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 7号、15頁
- ^ a b c d JR山口駅 売店閉店で不満 - 山口新聞 2023年11月3日閲覧。
- ^ a b “山口駅 | 駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2021年11月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月23日閲覧。
- ^ 住民が駅舎を管理 愛着や交流広がる【JR山口線のいま 全線開通100年】㊥ - 中国新聞デジタル(2023年5月10日)、2023年5月11日閲覧
- ^ “山口駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2021年9月21日閲覧。
- ^ JR山口駅にコインロッカー再設置 - 山口新聞 2024年3月20日閲覧。
- ^ “JR山口駅改札外トイレ、洋式化着工”. 山口新聞. 2024年7月1日閲覧。
- ^ a b “山口駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年4月6日閲覧。
- ^ 山口県統計年鑑 - 山口県
- ^ “山口県統計年鑑 平成6年刊 JR旅客及び貨物輸送実績”. 山口県 (1996年). 2021年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月30日閲覧。
- ^ 交通公社の時刻表 1987年4月号復刻版
参考文献
編集関連項目
編集外部リンク
編集- 山口駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道