小野錦仁之助
小野錦 仁之助(おのにしき じんのすけ、1909年11月2日 - 1948年1月30日)は、兵庫県加古川市出身で小野川部屋に所属した大相撲力士。本名は前田 仁之助(一時期、岡安)。身長179cm、体重94kg。最高位は西前頭11枚目(1933年5月場所)引退後は一時期部屋も経営した。得意手は左四つ、上手投げ、掛け投げ。
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基礎情報 | ||||
四股名 | 小ノ錦 巳之介 → 小野錦 仁三郎 → 小野錦 仁之助 → 加古川 秀五郎 | |||
本名 | 前田 仁之助(一時期、岡安) | |||
生年月日 | 1909年11月2日 | |||
没年月日 | 1948年1月30日(38歳没) | |||
出身 | 兵庫県加古川市 | |||
身長 | 179cm | |||
体重 | 94kg | |||
BMI | 29.34 | |||
所属部屋 | 小野川部屋 | |||
得意技 | 左四つ、上手投げ、掛け投げ | |||
成績 | ||||
現在の番付 | 引退 | |||
最高位 | 西前頭11枚目 | |||
生涯戦歴 | 196勝190敗8休(43場所) | |||
幕内戦歴 | 12勝20敗1休(3場所) | |||
優勝 |
十両優勝1回 序二段優勝1回 | |||
データ | ||||
初土俵 | 1927年1月場所 | |||
入幕 | 1933年5月場所 | |||
引退 | 1942年1月場所 | |||
引退後 | 年寄・小野川 | |||
備考 | ||||
2019年7月26日現在 |
来歴
編集大坂相撲の小野川部屋に入門したが、すぐに東西合併となり、大阪では番付にはつかなかった。1927年1月の合併最初の場所に序ノ口で番付につく。1932年5月場所に十両、1933年5月場所に入幕を果たす。幕内には定着できず、すぐに十両に安住するかのように、十両在位が長かった。最高位は新入幕の場所の西前頭11枚目である。1935年1月、再入幕(結果的に最後の幕内在位場所となった)から、師匠のしこ名の加古川を継ぐ。その後1942年1月場所限りで引退するまで、7年間にわたって十両にいた(途中1場所だけ幕下に陥落した)。この間、小野川部屋の複雑な経緯(小野川部屋の項目参照)のために、所属部屋は、小野川-陣幕-小野川-陣幕と変った。 1942年1月場所限りで引退し、年寄小野川を襲名、一時期は部屋も経営したが、1945年6月場所を最後に廃業した。
主な成績
編集- 通算成績:196勝190敗8休 勝率.508
- 幕内成績:12勝20敗1休 勝率.375
- 現役在位:43場所
- 幕内在位:3場所
- 各段優勝
- 十両優勝:1回(1932年5月場所)
- 序二段優勝:1回(1929年9月場所)
場所別成績
編集春場所 | 三月場所 | 夏場所 | 秋場所 | |||
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1927年 (昭和2年) |
西序ノ口筆頭 2–4 |
西序ノ口筆頭 4–2 |
西序ノ口3枚目 3–3 |
西序二段27枚目 4–2 |
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1928年 (昭和3年) |
西序二段41枚目 3–3 |
東序二段8枚目 3–3 |
東序二段32枚目 4–2 |
東序二段32枚目 4–2 |
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1929年 (昭和4年) |
西三段目39枚目 3–3 |
西三段目39枚目 2–4 |
西序二段6枚目 5–1 |
西序二段6枚目 優勝 6–0 |
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1930年 (昭和5年) |
東三段目7枚目 2–4 |
東三段目7枚目 1–5 |
西三段目34枚目 4–2 |
西三段目34枚目 4–2 |
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1931年 (昭和6年) |
西三段目3枚目 5–1 |
西三段目3枚目 3–3 |
西幕下16枚目 2–4 |
西幕下16枚目 3–3 |
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1932年 (昭和7年) |
東幕下9枚目 5–3 |
東幕下9枚目 7–3 |
西十両8枚目 優勝 8–3 |
西十両8枚目 4–7 |
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1933年 (昭和8年) |
西十両4枚目 8–3 |
x | 西前頭11枚目 5–6 |
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1934年 (昭和9年) |
東前頭14枚目 3–8 |
x | 東十両筆頭 7–4 |
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1935年 (昭和10年) |
東前頭14枚目 4–6–1[1] |
x | 東十両4枚目 6–5 |
x | ||
1936年 (昭和11年) |
東十両3枚目 5–6 |
x | 西十両6枚目 5–6 |
x | ||
1937年 (昭和12年) |
西十両12枚目 6–5 |
x | 西十両8枚目 7–6 |
x | ||
1938年 (昭和13年) |
東十両5枚目 7–6 |
x | 東十両5枚目 5–8 |
x | ||
1939年 (昭和14年) |
西十両9枚目 6–7 |
x | 西十両11枚目 4–4–7 |
x | ||
1940年 (昭和15年) |
西十両7枚目 7–8 |
x | 東十両7枚目 3–12 |
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1941年 (昭和16年) |
西幕下5枚目 5–3 |
x | 東十両15枚目 8–7 |
x | ||
1942年 (昭和17年) |
東十両11枚目 引退 4–11–0 |
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各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。 優勝 引退 休場 十両 幕下 三賞:敢=敢闘賞、殊=殊勲賞、技=技能賞 その他:★=金星 番付階級:幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口 幕内序列:横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列) |
- 1927年1月東西合同で東京加入
幕内対戦成績
編集力士名 | 勝数 | 負数 | 力士名 | 勝数 | 負数 | 力士名 | 勝数 | 負数 | 力士名 | 勝数 | 負数 |
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旭川 | 1 | 0 | 綾昇 | 0 | 1 | 綾若 | 0 | 1 | 射水川 | 1 | 0 |
大浪 | 0 | 1 | 大八洲 | 0 | 1 | 海光山 | 0 | 2 | 鏡岩 | 0 | 1 |
九州山 | 1 | 0 | 古賀ノ浦 | 0 | 1 | 越ノ海 | 2 | 0 | 駒ノ里 | 0 | 1 |
外ヶ濱 | 0 | 1 | 太刀若 | 0 | 1 | 太郎山 | 1 | 0 | 銚子灘 | 0 | 1 |
筑波嶺 | 1 | 0 | 出羽ヶ嶽 | 0 | 1 | 出羽ノ花 | 0 | 2(1) | 出羽湊 | 1 | 0 |
土州山 | 0 | 1 | 巴潟 | 1 | 1 | 番神山 | 0 | 1 | 吉野岩 | 2 | 0 |
和歌嶋 | 0 | 1 | 若瀬川 | 1 | 0 |
※カッコ内は勝数、負数の中に占める不戦敗の数。
四股名変遷
編集- 小野錦 仁三郎(おのにしき じんざぶろう)? - 1933年1月場所
- 小野錦 仁之助(- じんのすけ)1933年5月場所 - 1934年5月場所
- 加古川 秀五郎(かこがわ ひでごろう)1935年1月場所 - 1942年1月場所
脚注
編集- ^ 左胸部打撲により8日目から途中休場、10日目から再出場