小野田勇次
愛知県豊橋市出身の陸上競技選手
小野田 勇次(おのだ ゆうじ、1996年9月3日 - )は、愛知県豊橋市出身の陸上競技選手。専門は中距離走・長距離走。豊橋市立高師台中学校、豊川高等学校、青山学院大学経営学部経済学科卒業。トヨタ紡織陸上競技部所属。身長171cm、体重51kg。
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選手情報 | ||||
フルネーム | オノダ ユウジ | |||
国 | 日本 | |||
競技 | 陸上競技 | |||
種目 | 中距離走・長距離走 | |||
所属 | トヨタ紡織 | |||
大学 | 青山学院大学経営学部 | |||
生年月日 | 1996年9月3日(28歳) | |||
生誕地 | 愛知県豊橋市 | |||
身長 | 171 cm | |||
体重 | 51 kg | |||
自己ベスト | ||||
1500m | 3分51秒72(2017年) | |||
5000m | 13分46秒93(2016年) | |||
10000m | 28分17秒56(2020年) | |||
ハーフマラソン | 1時間01分46秒(2020年) | |||
編集 |
経歴
編集高校時代まで
編集- 豊橋市立高師台中学校1年生の頃から陸上競技を始めた。
- 豊川高校では1年時の第63回全国高校駅伝でメンバー入りを果たすが、補欠に留まる。この大会では仙台育英高校から転入した一色恭志、服部弾馬、カレミ・ズクらが出場し、高校駅伝初出場初優勝を果たす。
- 3年時の第65回全国高校駅伝では4区を担当し区間16位、チームも15位に終わった。
大学時代
編集- 高校卒業後は青山学院大学に入学し、当陸上競技部・男子長距離ブロックへ所属。
- 1年時はトラックでの実績がほとんどない状態ながらも、原晋監督に山下りの適性を買われ、第92回箱根駅伝で6区を担当。1年生としては史上初の58分台となる、58分31秒の区間タイ記録(区間2位)をマークする好走。チームの総合2連覇に貢献した。
- 2年時の第48回全日本大学選抜駅伝では5区で区間賞を獲得し、チームの総合優勝に貢献。第93回箱根駅伝では再び6区を任され、区間2位の好走。2位早稲田大学との差を1分半以上広げ、チームの総合3連覇に貢献[1]。
- 3年時の第29回出雲駅伝では4区を担当。区間2位と好走するも、鬼塚翔太(東海大学)に首位の座を明け渡し、チームは再逆転できず2位に終わる。続く第49回全日本大学駅伝でも7区区間3位と好走したが、チームは3位に終わった。
- 第94回箱根駅伝では3年連続して6区を担当。往路を2位で終え、36秒前を行く今西駿介(東洋大学)を追う展開となった。上りではわずかに差が開いたものの、下りぐんぐん差を詰め、15.4kmで逆転[2]。終盤の平地区間でもペースは落ちることなく、今西に52秒の差をつけトップでタスキリレー。区間記録にあと2秒と迫る58分03秒で念願の区間賞を獲得。チームの総合4連覇に大きく貢献した。
- 4年時の第50回全日本大学駅伝では1区を担当しトップと4秒差の区間3位。チームの2年ぶりの優勝に貢献する[3]。
- 第95回箱根駅伝では4年連続で6区を担当。往路6位から前を追う展開となったが、序盤から快調なペースで駆け下ると、下りが緩やかになった終盤ではさらにギアを上げ、19.4kmで坪井慧(法政大学)をかわし5位でタスキリレー。現在の区間距離(第62回大会以降)になってからは史上初の57分台となる57分57秒の区間新記録を樹立した[4]。チームの復路優勝に貢献した。4年連続の6区60分切りは金子宣隆(大東文化大学)、千葉健太(駒澤大学)に次ぐ3人目だが、4年連続の59分切りは小野田が史上初となる。
社会人時代
編集人物
編集- 血液型はA型である。
- 趣味はボウリングで、最高スコアは206を記録している。
- 毎日20~40キロ走り、練習後には体重が約2kg減るという[7]。
- 青学大陸上部の原晋監督は、小野田の走るフォームを「下りで前傾する際に猫背ではなく、ちゃんとした軸を持っている」と下りへの適性を評価しており、箱根駅伝では4年連続で山下りの6区を任された[8]。
- 2017年4月8日、TBS系列で生放送された特別番組『オールスター感謝祭2017春』のイベント企画「赤坂5丁目ミニ駅伝」に、青山学院大学陸上競技部チームとして参加。ハリー杉山・小島よしお・なかやまきんに君・堀井新太・おばたのお兄さん・小國以載・ワッキー(ペナルティ)・森脇健児らの芸能人最速チームに勝利した。
- 第94回箱根駅伝では、タスキリレー後小田原中継所の控室で毛布にくるまれ横になっていた今西駿介(東洋大学)が、小野田を「人間じゃねぇ、あれ」と表現し箱根駅伝ファンの間で大きな話題となった[9][10]。翌1月4日に小野田は、日本テレビ系列『スッキリ』に青学大の箱根駅伝・総合優勝メンバーとして生出演。その今西の発言シーンに関し森圭介アナウンサーが指摘すると、思わず大笑いしながら「イヤ、までも…一応人間なんで」と返すと、原監督も爆笑していた[11]。
- 第95回箱根駅伝で青学大は往路6位と後手に回り、往路優勝の東洋大学に5分30秒もの大差をつけられる。よもやの展開に原監督は意気消沈、電話で小野田ら復路メンバーを激励したが「監督の声が明らかにおかしく、あんなにテンションが下がったのは初めて」と驚いたという[12]。それに対して、小野田自ら「監督、弱気になってたら駄目じゃないですか!復路では僕達が必ず挽回しますから」と、監督へ発破を掛けたと語っている[13]。
- 同大会で小野田は57分台を記録し区間記録を更新。小田原中継所の控室では、東洋大・今西と直接対面し、今西が「やっぱ人間じゃないっすね。去年精神的にやばかったんで今年は楽に走れました」と苦笑いすると、小野田は「速かったよ、今西も」と握手しながら健闘を称えあった。1月7日、自身のTwitterで「#人間じゃねー」のハッシュタグとともに飲み会での今西とのツーショット写真を掲載した[14]。
- トヨタ紡織入社直後の2019年4月6日、『オールスター感謝祭2019春』の「赤坂5丁目ミニマラソン」に、ゲストランナーとして2年ぶりに参加。4分40秒の大きなハンデをつけられたこと・以前よりミニマラソンの距離が短縮されたこと(折り返し地点の場所が変更)もあり、優勝した森脇健児と39秒差の8位に終わった。
- 単位不足だった為、半年間留年ののちに青学大を正式卒業している。
戦績
編集主な戦績
編集年 | 大会 | 種目(区間) | 順位 | 記録 | 備考 |
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2014年 | 第65回全国高等学校駅伝競走大会 | 4区(8.0875km) | 16位 | 24分27秒 | |
2015年 | 第20回全国都道府県対抗駅伝競走大会 | 4区(5.0km) | 22位 | 14分40秒 | |
2015年 | 第50回千葉国際クロスカントリー大会 | 8000m | 68位 | 25分22秒 | |
2015年 | 2015 日本学生陸上競技個人選手権大会 | 5000m | 19位 | 14分20秒62 | |
2016年 | 第38回神奈川マラソン | ハーフマラソン | 40位 | 1時間06分28秒 | |
2016年 | 第65回公認鹿島祐徳ロードレース大会 | ハーフマラソン | 優勝 | 1時間04分57秒 | |
2016年 | 日本学生陸上競技個人選手権大会 | 5000m | 32位 | 14分41秒91 | |
2017年 | 第39回神奈川マラソン | ハーフマラソン | 20位 | 1時間04分01秒 | |
2017年 | 第20回日本学生ハーフマラソン選手権大会 | ハーフマラソン | 20位 | 1時間03分42秒 | 自己ベスト |
2017年 | 金栗記念選抜中・長距離熊本大会 | 5000m(5組) | 19位 | 14分17秒79 | |
2017年 | 第51回織田幹雄記念国際陸上競技大会 | 5000m | 9位 | 13分54秒36 | |
2017年 | 第96回関東学生陸上競技対校選手権大会 | 5000m | 30位 | 14分42秒76 | |
2017年 | 日本学生陸上競技個人選手権大会 | 5000m(2組) | 3位 | 14分04秒54 |
大学駅伝成績
編集年度 | 出雲駅伝 | 全日本大学駅伝 | 箱根駅伝 |
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1年生 (2015年度) |
第27回 - - - 出場なし |
第47回 - - - 出場なし |
第92回 6区-区間2位 58分31秒 |
2年生 (2016年度) |
第28回 - - - 出場なし |
第48回 5区-区間賞 35分07秒 |
第93回 6区-区間2位 58分48秒 |
3年生 (2017年度) |
第29回 4区-区間2位 18分31秒 |
第49回 7区-区間3位 34分43秒 |
第94回 6区-区間賞 58分03秒 |
4年生 (2018年度) |
第30回 - - - 出場なし |
第50回 1区-区間2位 27分29秒 |
第95回 6区-区間新記録 57分57秒 |
自己記録
編集脚注
編集- ^ スポーツ報知 箱根駅伝6区記録速報 7月16日閲覧
- ^ “【箱根駅伝6区】青学大・小野田 山下りで東洋大を逆転!52秒差 3位は早大”. スポニチannex (2018年1月3日). 2018年2月25日閲覧。
- ^ 秩父宮賜杯 全日本大学駅伝対抗選手権大会・大会結果
- ^ 第95回箱根駅伝公式サイト(過去の記録・青山学院大学)
- ^ かくや (2021年1月1日). “ニューイヤー駅伝 2020【実業団駅伝】結果・速報(リザルト)”. ほぼニートの資格取得日記(マラソン編). 2022年2月14日閲覧。
- ^ かくや (2022年1月1日). “ニューイヤー駅伝 2021 結果・速報(リザルト)”. ほぼニートの資格取得日記(マラソン編). 2022年2月14日閲覧。
- ^ 箱根V3の青学大小野田 日刊×イオン弁当第3弾を試食 日刊スポーツ 2017年2月6日記載
- ^ 小野田勇次(青学大)山下り「僕が出る」 読売新聞(リンク切れ)
- ^ “東洋大・今西、「人間じゃねぇ」小野田を超えた”. 日刊スポーツ. 2020年5月28日閲覧。
- ^ “箱根2位の東洋大6区で逆転された今西「人間じゃねえ」 青学大・小野田にリベンジ誓う”. スポーツ報知. 2020年5月28日閲覧。
- ^ 箱根駅伝4連覇の青学パレードに集まった3万人「駅女」たちのアツいコールを浴びたのは...J-CASTテレビウォッチ 2018年1月29日記載
- ^ 【箱根駅伝】青学大、復路新記録Vも届かず2位 原晋監督「采配ミス」往路6位響いた スポーツ報知 2019年1月3日記載
- ^ 青学大・原監督、3区終了後に祝福LINE「大丈夫って返信したんだけど…」/箱根駅伝 サンスポ 2019年1月4日記載
- ^ 小野田勇次@onodayuji Twitter 2019年1月7日配信
外部リンク
編集- 小野田勇次 (@onodayuji) - X(旧Twitter)
- 小野田 勇次 |トヨタ紡織陸上部