宮川健郎

日本の児童文学研究者

宮川 健郎(みやかわ たけお、1955年昭和30年〉8月3日 - )は、日本児童文学研究者武蔵野大学名誉教授[2]、一般財団法人大阪国際児童文学振興財団理事長[3]日本児童文学学会元会長[4]日本ペンクラブ会員。

宮川 健郎みやかわ たけお
国立国会図書館より公表された肖像
人物情報
生誕 (1955-08-03) 1955年8月3日(69歳)
日本の旗 日本 東京都北区
出身校 立教大学
学問
研究分野 児童文学
研究機関 宮城教育大学
明星大学
武蔵野大学
大阪国際児童文学振興財団
学位 文学修士
学会 絵本学会、昭和文学会、日本国語教育学会、宮沢賢治学会イーハトーブセンター、日本子ども社会学会、全国大学国語教育学会、日本子どもの本研究会、日本近代文学会日本児童文学学会[1]
主な受賞歴 『日本児童文学』三百号記念論文佳作(1981年)
テンプレートを表示

略歴

編集

1955年8月3日、東京都北区生まれ[5]1974年東京都立三田高等学校卒業[5]1978年立教大学文学部日本文学科卒業[5]。1978年から1979年まで立教大学聴講生[5]1981年、「宮沢賢治『風の又三郎』紀行――"二重の風景"への旅」で『日本児童文学』三百号記念論文佳作[6]1983年、立教大学大学院文学研究科日本文学専攻博士前期課程修了[5]。日本児童文学・日本近現代文学・国語科教育を専攻した[5]

1983年6月から1988年10月まで宮城教育大学教育学部専任講師[1]。1988年11月から1998年3月まで同学部助教授[1]。1998年4月から2008年3月まで明星大学人文学部教育学科教授[5]。2008年4月から2011年3月まで武蔵野大学文学部日本語・日本文学科教授[5]。2011年4月から2016年3月まで同大学教育学部児童教育学科教授[5]。2016年4月から2019年3月まで同大学文学部日本文学文化学科教授[5]2017年4月から2019年3月まで同学科長[5]。2019年、定年まで2年を残して早期退職を選び[5]名誉教授となった[2]

また、2015年7月から一般財団法人大阪国際児童文学振興財団の理事長に就任している[5]

児童文学は、童心主義の上に成立すると主張する。母親が児童文学作家宮川ひろであり、学生時代に雑誌『日本児童文学』別冊[7]の編集アルバイトをしていた。

著書

編集
  • 『国語教育と現代児童文学のあいだ』日本書籍、1993年
  • 宮沢賢治、めまいの練習帳』久山社、1995年
  • 『現代児童文学の語るもの』NHKブックス、1996年
  • 『本をとおして子どもとつきあう―日ようびのおとうさんへ』日本標準、2004年
  • 『子どもの本のはるなつあきふゆ』岩崎書店 2007
  • 『みんなに知らせる』 (小学生のための文章レッスン) 藤原ヒロコ絵. 玉川大学出版部, 2012
  • 『物語もっと深読み教室』岩波ジュニア新書、2013

共編著

編集

脚注

編集
  1. ^ a b c 宮川 健郎 - 研究者”. researchmap (2018年2月7日). 2020年3月31日閲覧。
  2. ^ a b 令和元年度 名誉教授称号授与式を執り行いました”. 武蔵野大学 (2019年5月16日). 2020年2月14日閲覧。
  3. ^ 財団概要”. 一般財団法人大阪国際児童文学振興財団. 2020年3月31日閲覧。
  4. ^ 日本児童文学学会役員一覧(2019年秋~2021年秋) (PDF) 日本児童文学学会. 2020年3月31日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m 宮川健郎「退職にあたって 最後の一年」『武蔵野日本文学』第28号、武蔵野大学国文学会、2019年3月、26-28頁、NAID 40021849683 
  6. ^ 宮川健郎「宮沢賢治「風の又三郎」紀行--"二重の風景"への旅(佳作) (「日本児童文学」三百号記念入賞作)」『日本児童文学』第27巻第6号、日本児童文学者協会、1981年6月、83-100頁、NAID 40002934392 
  7. ^ 日本児童文学別冊『過渡期の児童文学』(偕成社、1980)編集後記、参照