姉妹坂』(しまいざか)は、大山和栄の長編漫画である。小学館の『プチセブン』で1979年昭和54年)第22号より6年間にわたり連載された。単行本は全19巻。1985年には大林宣彦監督により映画化された。

概要

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京都を舞台にした4人姉妹の愛と青春の物語。主人公は三女・喜多沢杏(アン)。亡くなった両親の後を継いで喫茶店「径」を営む長女の彩、雑誌編集者の次女茜、四女の藍とともに暮らしている。アンは高校のでテニス部に所属しているが、柚木冬梧と桜庭諒の2人に告白される。

単行本

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映画

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姉妹坂
監督 大林宣彦
脚本 関本郁夫
桂木薫[1]
製作 小倉斉
新坂純一
出演者 紺野美沙子
浅野温子
沢口靖子
富田靖子
音楽 宮崎尚志
主題歌 布施明
撮影 宝田武久
編集 小川信夫
配給 東宝
公開   1985年12月21日
上映時間 100分
製作国   日本
言語 日本語
配給収入 7億円[2]
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姉妹坂』は、大林宣彦監督により、1985年12月21日に公開された日本映画[3]。製作は東宝映画。配給は東宝。カラー、ビスタビジョンサイズ。

ストーリーは杏の大学入学から次女茜の死までを扱う。杏が通う同立大学のロケは同志社大学今出川校地、茜の回想などでの「なんだ坂、こんな坂…」のシーンは日向大神宮への坂道で、喜多沢家が経営する喫茶店「小径」は哲学の道沿いに今も実在する「小径」で行われた。

作中での四姉妹の台詞は、次女・茜のみが標準語で、他の3人は京都弁である。

公開当日、東宝の幹部は本作の沢口靖子と併映『雪の断章 -情熱-』の斉藤由貴と自社の専属女優の主演作公開について「久しぶりに正月映画をうちの女優で飾らせてもらいました」と胸を張った[4]。沢口はNHK連続テレビ小説澪つくし』を撮り終えたところで、「この一年間、演技の基礎を勉強させていただきました」と話したため、意地悪な記者から「でも、まだ演技の方が…」と言われたが大林宣彦監督が「演技が必要なのはアクトレス。スターに演技はいらない。イングリッド・バーグマンが演技してますか。ただ、映画の場面、状況の中で、的確なリアクションを起こす才能がなければいけない。不器用とか言われてますが、彼女はその点素晴らしい。間違いなくスターです」とすかさず弁護した[4]

尾美としのりは「華やかな女優陣に比べて、大学中の女の子が夢中になってしまう二枚目役が僕と宮川一朗太ですから。男二人のクオリティ低すぎでしょ(笑)。『さびしんぼう』の試写のあとは涙流しましたけど、『姉妹坂』のときは初めてヤケ酒しましたよ」などと話している[5]

大林作品には珍しくDVD化はされておらず、一時期「幻の作品」扱いされていたが、大林没後の2021年にBlu-ray版が発売された[6]。また、アマゾンプライムビデオなどで配信されている。

キャッチコピー

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  • お姉ちゃん、うちらほんまに姉妹やの?

スタッフ

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キャスト

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同時上映

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雪の断章 -情熱-

脚注

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  1. ^ 鉄腕脚本家 高田宏治 作品解説2 ラピュタ阿佐ヶ谷公式サイト内 2023年1月22日閲覧
  2. ^ 「1986年邦画4社<封切配収ベスト作品>」『キネマ旬報1987年昭和62年)2月下旬号、キネマ旬報社、1987年、130頁。 
  3. ^ 京都新聞|京都・滋賀 いろいろかたり - 映画作家 大林宣彦さん(Internet Archive)
  4. ^ a b 「'86ドラマの魅力を支えるスターたち 古都を舞台に恋と別離のドラマを織りなす四姉妹 『姉妹坂』」『サンデー毎日』1986年1月26日号、毎日新聞社、4-5頁。 
  5. ^ 総特集 大林宣彦河出書房新社KAWADE夢ムック 文藝別冊〉、2017年、66頁。ISBN 978-4-309-97929-8https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309979298/ 
  6. ^ 大林宣彦監督作『HOUSE ハウス』『さびしんぼう』『姉妹坂』が初Blu-ray化し2021年1月20日発売(タワーレコード・2020年10月07日掲載)

外部リンク

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