奥州市立伊手小学校
奥州市立伊手小学校(おうしゅうしりつ いでしょうがっこう)は、岩手県奥州市江刺にあった公立小学校。略称は伊手小(いでしょう)。
奥州市立伊手小学校 | |
---|---|
北緯39度10分42.44秒 東経141度18分2.7秒 / 北緯39.1784556度 東経141.300750度座標: 北緯39度10分42.44秒 東経141度18分2.7秒 / 北緯39.1784556度 東経141.300750度 | |
過去の名称 | 江刺市立伊手小学校 |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 |
江刺市(1969年 - 2006年) 奥州市(2006年 - 2023年) |
併合学校 |
江刺市立伊手小学校(旧) 江刺市立上伊手小学校 |
設立年月日 | 1969年4月1日 |
閉校年月日 | 2023年3月31日 |
共学・別学 | 男女共学 |
学期 | 3学期制 |
学校コード | B103221500143 |
校地面積 | 41,142 m2[1] |
校舎面積 | 2,313 m2[1] |
所在地 | 〒023-1761 |
岩手県奥州市江刺伊手字西風102 | |
外部リンク |
公式サイト(奥州市HP) (Wayback Machine) |
ウィキポータル 教育 ウィキプロジェクト 学校 |
概要
編集奥州市江刺の東南部、伊手地区の小学校統合により1969年に開校し、児童数の減少により2022年度を以って閉校した学校である[1][2]。校名に「伊手」を冠しているのは、この地区一帯が1955年まで伊手村だったことに由来している[3]。伊手地区の中心集落から国道397号を挟んだ高台に位置しており、周辺には進学先の中学校「伊手中学校」がかつて立地していた[4]。
開校後すぐに落成した施設の老朽化が著しく進行していたことを踏まえ、2003年以降に順次落成した新たな校舎や体育館などを閉校時まで利用していた[1][2]。旧校舎の跡地に建てられた校舎は鉄筋コンクリート造2階建ての構造となっているが、内装には木材を多用し温もりのある雰囲気を出したほか、コンピューター室や音楽室のある東側部分は特徴的な八角柱の形となっていた。また、江刺市内の小学校では梁川小学校に次いで2校目となる校内LAN環境を導入していた[5][6][7]。
- 地域との関わり
1991年からは郷土芸能「伊手金津流獅子踊」に基づいた「伊手小学校金津流獅子踊」の伝承活動を始め、地区保存会による指導のもと学校行事[8]や市内のイベント[9][10]などで披露したり、果物栽培や稲作の体験活動「ふるさと学習」を通じて地元民との交流を重ねていた[11][2][12]。
- 閉校後の施設活用
伊手中学校跡地にある伊手地区センターが急傾斜地崩落区域に該当することから、同センターの運営を担っている伊手地区振興会が、閉校してから使用されていない校舎へ移転する案を出している[4]。
沿革
編集- 1969年(昭和44年)
- 1971年(昭和46年)1月15日 - 校舎を落成し移転[2]。実質統合[14]。
- 1972年(昭和47年)1月15日 - 体育館を落成[14]。
- 1973年(昭和48年)8月6日 - 屋外プールを落成[14]。
- 1976年(昭和51年)11月10日 - 相撲場を落成、国旗掲揚塔を設置。教育百年誌を発行し、校旗樹立式を挙行[14]。
- 1978年(昭和53年)3月31日 - 進学先の江刺市立伊手中学校が閉校[15]。
- 1991年(平成3年)9月17日 - 伊手小学校金津流獅子踊の伝承活動を開始[14][16]。
- 1998年(平成10年)2月25日 - 第53回国民体育大会冬季大会「いわて銀河国体」にて、獅子踊を披露[14]。
- 2002年(平成14年)
- 2003年(平成15年)
- 2006年(平成18年)2月20日 - 市町村合併に伴い、所在地が奥州市江刺区伊手となり「奥州市立」に改称[14][17]。
- 2011年(平成23年)3月11日 - 東北地方太平洋沖地震により各所が被災[18]。
- 2013年(平成25年)
- 2018年(平成30年)4月1日 - 地域自治区の廃止に伴い、所在地が奥州市江刺伊手に変更[17]。
- 2021年(令和3年)3月 - 奥州市教育委員会が「奥州市学校再編計画」を策定し、2022年度末での統廃合が決定[20]。
- 2023年(令和5年)
- 3月20日 - 閉校式・伊手小ありがとうの会を挙行[2][16]。
- 3月31日 - 奥州市立岩谷堂小学校(奥州市江刺岩谷堂)への統合に伴い、閉校[2][16]。
教育目標
編集- 進んで学び、最後までやりぬく子ども
- 礼儀正しく、思いやりのある子ども
- 明るく、丈夫な体で運動する子ども
出典:[21]
付属施設
編集主な施設のみ掲載[1]。
- 体育館(855 m2)
- 屋外プール(325 m2)
- 校庭(14,174 m2)
児童・学級数
編集2000年度以降の児童数と学級数。
年度 | 児童数 | 増減 | 学級数 | 増減 | 出典 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
2000(平成12)年度 | 100 | 6 | [22] | |||
2001(平成13)年度 | 94 | -6 | 6 | 0 | [23] | |
2002(平成14)年度 | 89 | -5 | 6 | 0 | [24] | |
2003(平成15)年度 | 87 | -2 | 6 | 0 | [25] | |
2004(平成16)年度 | 80 | -7 | 6 | 0 | [26] | |
2005(平成17)年度 | 73 | -7 | 6 | 0 | [27] | |
2006(平成18)年度 | 77 | 4 | 6 | 0 | [28] | |
2007(平成19)年度 | 74 | -3 | 6 | 0 | [29] | |
2008(平成20)年度 | 75 | 1 | 6 | 0 | [30] | |
2009(平成21)年度 | 86 | 11 | 6 | 0 | [31] | 統合40周年 |
2010(平成22)年度 | 82 | -4 | 6 | 0 | [32] | |
2011(平成23)年度 | 84 | 2 | 6 | 0 | [33] | |
2012(平成24)年度 | 78 | -6 | 6 | 0 | [34] | |
2013(平成25)年度 | 72 | -6 | 6 | 0 | ||
2014(平成26)年度 | 73 | 1 | 6 | 0 | ||
2015(平成27)年度 | 57 | -16 | 6 | 0 | ||
2016(平成28)年度 | 60 | 3 | 5 | -1 | 複式学級設置 | |
2017(平成29)年度 | 55 | -5 | 6 | 1 | ||
2018(平成30)年度 | 52 | -3 | 6 | 0 | ||
2019(令和元)年度 | 51 | -1 | 4 | -2 | 統合50周年 | |
2020(令和2)年度 | 47(1) | -4 | 6(1) | 2 | 特別支援学級設置 | |
2021(令和3)年度 | 45(1) | -2 | 5(1) | -1 | ||
2022(令和4)年度 | 32 | -13 | 3 | -2 | 閉校 | |
※児童数・学級数内の()は特別支援児童・学級数 |
学区
編集- 奥州市江刺伊手(全域)
- 伊手第1区 - 第9区
出典:[35]
進学先の中学校
編集- 江刺市立伊手中学校(江刺市伊手、現:奥州市江刺伊手)- 1977年度以前[15]
- 奥州市立江刺南中学校(奥州市江刺藤里)- 1978年度から2021年度[35][15]
- 奥州市立江刺第一中学校(奥州市江刺岩谷堂)- 2022年度[36]
アクセス
編集バス
編集- 「伊手小学校前」バス停(奥州市営バス)から徒歩約1分
自動車
編集- 国道397号と県道287号の交差点(伊手字西風)から市道経由で約1分
周辺
編集- 奥州市 伊手地区センター
- 伊手農村公園
- 国道397号
脚注
編集出典
編集- ^ a b c d e f g “平成27年度 学校要覧”. Wayback Machine. 2023年1月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月17日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 「自信持ち新たな一歩を 4月統合 伊手小で閉校式 全7校の式典終わる(江刺)」『胆江日日新聞』2023年3月21日。2023年4月1日閲覧。
- ^ “岩手県江刺郡伊手村 (03B0070002)”. 人文学オープンデータ共同利用センター. 2023年5月17日閲覧。
- ^ a b c d 「旧伊手小に移転を 現在地は急傾斜地崩壊区域 地元振興会 多機能活用含め要望(地区センター)」『胆江日日新聞』2023年5月13日。2023年5月17日閲覧。
- ^ a b c “広報えさし No.664 - 伊手小学校の校舎改築が完了”. Wayback Machine (2003年3月). 2004年12月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月17日閲覧。
- ^ a b c 「とんがり屋根の新校舎<江刺の伊手小>」『岩手日報』2003年2月18日。オリジナルの2003年4月13日時点におけるアーカイブ。2023年5月17日閲覧。
- ^ a b 「江刺・伊手小新校舎完成、落成記念式典」『岩手日日』2003年6月23日。オリジナルの2003年10月2日時点におけるアーカイブ。2023年5月17日閲覧。
- ^ 「地域の宝 元気に紹介 高学年、将来へ提案 伊手小学習発表会【奥州】」『岩手日日』2022年10月24日。2023年5月17日閲覧。
- ^ 「緑濃き高原で舞う 胆江トップ切り山開き 閉校控える伊手小が獅子躍披露(江刺・阿原山)」『胆江日日新聞』2022年5月30日。2023年5月17日閲覧。
- ^ 「文化活動 次代につなげ 体験会と舞台発表【奥州】」『岩手日日』2022年10月10日。2023年5月17日閲覧。
- ^ “広報おうしゅう vol.205”. 奥州市. p. 7 (2023年3月9日). 2023年5月17日閲覧。
- ^ 「児童総出 丁寧に ふるさと学習で田植え 今年度閉校 伊手小【奥州】」『岩手日日』2022年5月26日。2023年5月17日閲覧。
- ^ “広報おうしゅう 2009年11月号 - 市の出来事から”. 奥州市. p. 18 (2009年11月12日). 2023年1月9日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k “学校の沿革”. WARP. 2013年3月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月9日閲覧。
- ^ a b c 「思い出抱き歴史に幕 江刺東、江刺南中閉校式【奥州】」『岩手日日』2022年3月20日。2023年1月9日閲覧。
- ^ a b c 「児童最後の獅子舞 奥州・伊手小閉校式」『岩手日日』2023年3月21日、8面。2023年4月1日閲覧。
- ^ a b 「岩手)奥州市、住所の「区」廃止」『朝日新聞DIGITAL』2018年4月2日。オリジナルの2022年12月3日時点におけるアーカイブ。2023年6月4日閲覧。
- ^ “岩手県教育委員会東日本大震災津波記録誌”. 岩手県. p. 240 (2014年3月). 2023年5月17日閲覧。
- ^ “広報おうしゅう No.89”. 奥州市. p. 14 (2013年7月11日). 2023年5月17日閲覧。
- ^ “奥州市学校再編計画”. 奥州市 (2021年3月). 2023年1月7日閲覧。
- ^ “学校経営”. WARP. 2013年3月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月9日閲覧。
- ^ “水沢地域の小・中学校”. Wayback Machine. 2001年7月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月4日閲覧。
- ^ “水沢地域の小・中学校”. Wayback Machine. 2002年6月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月4日閲覧。
- ^ “水沢地域の小・中学校”. Wayback Machine. 2003年1月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月4日閲覧。
- ^ “学校一覧 平成15年度”. Wayback Machine. p. 32 (2003年). 2004年7月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月4日閲覧。
- ^ “学校一覧 平成16年度”. Wayback Machine. p. 32 (2004年). 2004年12月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月4日閲覧。
- ^ “学校一覧 平成17年度”. Wayback Machine. p. 34 (2005年). 2007年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月4日閲覧。
- ^ “学校一覧 平成18年度”. 岩手県. p. 32. 2023年1月9日閲覧。
- ^ “学校一覧 平成19年度”. 岩手県. p. 32. 2023年1月9日閲覧。
- ^ “学校一覧 平成20年度”. 岩手県. p. 34. 2023年1月9日閲覧。
- ^ “学校一覧 平成21年度”. 岩手県. p. 31. 2023年1月9日閲覧。
- ^ “学校一覧 平成22年度”. 岩手県. p. 28. 2023年1月9日閲覧。
- ^ “学校一覧 平成23年度”. 岩手県. p. 28. 2023年1月9日閲覧。
- ^ “奥州市立伊手小学校 - 学年別の児童数・学級数”. Gaccom. 2023年1月9日閲覧。
- ^ a b “奥州市立小・中学校学区について”. Wayback Machine. 2006年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月9日閲覧。
- ^ “奥州市立小・中学校学区のお知らせ”. Wayback Machine (2022年4月1日). 2023年3月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月17日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 公式サイト
- 奥州市立伊手小学校 - 奥州市HP(Wayback Machine・2023年1月9日アーカイブ分)
- 奥州市立伊手小学校(Web Archiving Project・2013年3月1日アーカイブ分)- 2013年3月まで更新