四冠馬(よんかんば、Quadruple Crown)とは、競馬において一定の条件を満たす4つの競走に優勝した競走馬のことである。定義は国によりさまざまであるが、三冠馬クラシック競走に加え古馬が相手になる大レースを制した際、牝馬がクラシック競走を4勝した場合などに俗称として呼ばれることがある。

日本

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中央競馬

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クラシック三冠と3歳時の有馬記念を全て制すると3歳四冠[1]と表現される。過去にシンボリルドルフ(1984年)・ナリタブライアン(1994年)・オルフェーヴル(2011年)が達成[2]。 詳細は八大競走#完全制覇・記録を参照。

南関東公営競馬

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南関東公営競馬では、2001年に「南関東三冠」(羽田盃東京王冠賞東京ダービー)とジャパンダートダービーを制したトーシンブリザードが「四冠」と俗称される[3]

岩手競馬

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2007年に体系化された岩手三冠を制したセイントセーリングが馬インフルエンザの影響で地元馬限定競走となったダービーグランプリに四冠をかけて挑戦したが、同厩舎のハルサンヒコの2着に敗れ四冠達成とはならなかった。

アメリカ

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三冠+3歳限定戦であるトラヴァーズステークス

この4競走を制するとアメリカではスーパーフェクタと呼ばれる[4]

アルゼンチン

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三冠 + 古馬が相手となるカルロスペレグリーニ大賞

  • Pippermint(1902年アルゼンチン三冠 + カルロスペレグリーニ大賞)
  • Old Man(同1893年)
  • Botafogo(同1917年)
  • Rico(同1922年)
  • Mineral(同1931年)
  • La Mission(1940年アルゼンチン牝馬三冠 + カルロスペレグリーニ大賞)
  • Yatasto(1951年アルゼンチン三冠 + カルロスペレグリーニ大賞)
  • Manantial(同1958年)
  • Forli(同1966年)
  • Telescopico(同1978年)

ウルグアイ

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三冠 + 古馬が相手となるホセ・ペドロ・ラミレス大賞

  • Sisley(1923年ウルグアイ三冠 + ホセ・ペドロ・ラミレス大賞)
  • Romantico(同1938年)
  • Bizancio(同1951年)
  • Amodeo(同1988年)

牝馬によるクラシック4勝

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クラシック競走、またはそれに相当する5競走のうち、4つを制した牝馬。

原理上は完全制覇となる五冠も可能だが、少なくとも主要な競馬開催国、および先進国においては達成されていない。最も近づいたのは1902年にイギリスのクラシックに参戦したセプター(ダービーのみ4着)である。イギリスでは、この馬以外にクラシック全出走を果たした馬はいない。

なお、英語圏でセプターについて言及される際にQuadruple Crownと言った表現が使われることが全く無いわけではないが稀で、クラシック4勝馬と呼ばれることが多い。また、フォルモサは同着の2000ギニーで決勝戦を辞退したため、単なる牝馬三冠馬として扱われる場合が殆どである。

また、スウェーデンのロスアードは、デンマークの四冠に加えてスウェーデンの二冠を達成しており(デニッシュ2000ギニーは不出走、ほかにスヴェンスクセントレジャーに出走したが敗北)、完全制覇ではないものの、合計でクラシック六冠にまで届いている。

出典

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  1. ^ 月刊『優駿』2012年2月号、pp.46-47
  2. ^ 20世紀の間は旧表記のため、シンボリルドルフ・ナリタブライアンについては4歳四冠と呼ばれた
  3. ^ Web Furlong(ハロン (雑誌))、石崎隆之騎手、地方競馬歴代2人目の通算6,000勝達成!、2020年2月28日閲覧。
  4. ^ サラトガ競馬場公式HP 第145回トラヴァーズS2014年11月13日閲覧。

関連項目

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