阿久利黒賞
阿久利黒賞(あくりぐろしょう)とは岩手県競馬組合が水沢競馬場で施行していた競馬の重賞競走(平地競走)である。正式名称は「奥州 愛馬の会会長杯 阿久利黒賞」。競走名の阿久利黒はアテルイが坂上田村麻呂に贈った愛馬を指す。
阿久利黒賞 | |
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競馬場 | 水沢競馬場 |
創設 | 2001年12月24日 |
距離 | ダート1600m |
格付け | 重賞 |
賞金 |
1着賞金250万円 |
出走条件 | サラブレッド系3歳牝馬オープン・地方競馬全国交流 |
負担重量 | 55kg、牝馬53kg |
概要
編集2001年にサラブレッド系3歳のオープン特別競走「阿久利黒杯」として12月に創設。
2002年に名称を「阿久利黒賞」に変更。
2004年の第4回から重賞に格上げされ、施行時期が1月に変更された。
2007年には施行時期を春に移動し、ダイヤモンドカップ、不来方賞との3競走で岩手三冠を形成してその一冠目となる。同年にいきなりセイントセーリングが三冠を達成した。
出走条件は2004年は岩手所属馬限定、翌2005年から地方競馬全国交流となった。また、トライアル競走としてスプリングカップ(特別競走)が行われ、上位2頭に優先出走権が与えられていた。
2010年をもって開催休止となった。
賞金・条件
編集負担重量は定量で55キロ、牝馬は53キロである。
総額賞金は375万円で1着賞金250万円、2着賞金57万5000円、3着賞金32万5000円、4着賞金22万5000円、5着賞金12万5000円と定められている。
歴代優勝馬
編集回数 | 施行日 | 競馬場 | 距離 | 優勝馬 | 性齢 | 所属 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 |
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第4回 | 2004年11月28日 | 水沢 | D1600m | マツリダブロッコ | 牡3 | 岩手 | 1分43秒7 | 小林俊彦 | 城地藤男 |
第5回 | 2005年11月20日 | 水沢 | D1600m | ウツミジョンソン | 牡3 | 岩手 | 1分42秒1 | 小林俊彦 | 村上佐重喜 |
第6回 | 2006年11月19日 | 水沢 | D1600m | オウシュウクラウン[1] | 牡3 | 岩手 | 1分40秒7 | 小林俊彦 | 櫻田浩三 |
第7回 | 2007年5月13日 | 水沢 | D1600m | セイントセーリング[2] | 牡3 | 岩手 | 1分43秒9 | 菅原勲 | 鈴木七郎 |
第8回 | 2008年5月6日 | 水沢 | D1600m | リュウノツバサ | 牡3 | 岩手 | 1分43秒5 | 村上忍 | 新田守 |
第9回 | 2009年4月19日 | 水沢 | D1600m | マヨノエンゼル[3] | 牡3 | 岩手 | 1分43秒8 | 山本政聡 | 葛西勝幸 |
第10回 | 2010年5月2日 | 水沢 | D1600m | ロックハンドスター[4] | 牡3 | 岩手 | 1分43秒1 | 菅原勲 | 瀬戸幸一 |
スプリングカップからの本競走優勝馬
編集施行日 | 馬名 | 性齢 | 所属 | 着順 | 備考 |
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2007年4月15日 | セイントセーリング | 牡3 | 岩手 | 1着 | 岩手3歳三冠馬 |
2008年4月6日 | リュウノツバサ | 牡3 | 岩手 | 1着 | |
2009年4月5日 | マヨノエンゼル | 牡3 | 岩手 | 1着 | 同年にダイヤモンドカップ優勝 |
2010年4月4日 | ロックハンドスター | 牡3 | 岩手 | 1着 | 岩手3歳三冠馬 |
脚注
編集- ^ “阿久利黒賞、オウシュウクラウンが余裕の勝利”. netkeiba.com (2006年11月19日). 2023年1月24日閲覧。
- ^ “阿久利黒賞、セイントセーリングが圧勝”. netkeiba.com (2007年5月13日). 2023年1月24日閲覧。
- ^ “阿久利黒賞、マヨノエンゼルが4連勝で1冠目制す”. netkeiba.com (2009年4月19日). 2023年1月24日閲覧。
- ^ “ロックハンドスター、岩手から全国区へ!”. 日刊スポーツ (2020年5月7日). 2023年1月24日閲覧。