善昌寺 (中津川市)
善昌寺(ぜんしょうじ)は、岐阜県中津川市落合にある曹洞宗の寺院。山号は喜翁山。本尊は釈迦如来。恵那中部新四国八十八ヶ所第三十九番。
善昌寺 | |
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所在地 | 岐阜県中津川市落合864-1 |
山号 | 喜翁山 |
宗派 | 曹洞宗 |
本尊 | 釈迦如来 |
開基 | 嶺厳 |
中興年 | 延宝年間 |
中興 | 鰲山正雪 |
札所等 | 恵那中部新四国八十八ヶ所第三九番目 |
法人番号 | 4200005009021 |
歴史
編集寺の本尊は、円仁作の釈迦如来で、他に道元と瑩山紹瑾の両禅師の像を祀っている。
寺伝によれば、慶長5年(1600年)以前、嶺厳首座の創建である。
三代を経て延宝の頃(1673~1680年)井口五左衛門により、岐阜県関市の龍泰寺二十世鰲山正雪大和尚を開山として中興した。
宝暦13年(1763年)9月、客殿及び庫裏の普請を許可され、明和2年(1765年)に完成した[1]。
梵鐘は、文化15年(1818年)恵薫梅苗が新鋳したもので、銘文に「新鐘復挂」とあるので、文化15年以前から懸けられていたことが分かる。
善昌寺は、現所在地及び中津川市落合事務所を含む地にあったが、中山道の交通が不便となったため、
明治24年(1891年)、山口街道(国道19号)に改修工事が行われた際、街道が敷地内の中央を通ることとなり、伽藍を現在地に移築した。
大正2年(1913年)、位牌堂を造り、大正8年(1919年)、庫裡の二階を増築したが、
堂の天井画は、落合村出身の画家である森本頴七の、四季の花の絵で飾った。
昭和17年(1942年)5月、梵鐘を戦時供出したが、昭和26年(1951年)8月に新たに鋳造した。
境内
編集山門の右脇にある老松は「門冠(もんかぶり)の松」あるいは「路上の松」と呼ばれ、根回り2m30cm、高さ10mである。
境内にある「御膳水の井戸」は、明治13年(1880年)に明治天皇が御巡行の際に使用されたものである。
昭和10年(1934年)2月、文部省史蹟に指定されたが、同23年(1948年)6月に指定は解除された。
寺宝
編集脚注
編集参考文献
編集- 『落合郷土誌』 第十九章 社寺と文化 第二節 寺院 善昌寺 落合郷土誌編纂委員会 p646~p647 昭和45年(1970年)
- 『中津川市史 中巻Ⅱ』 第五編 近世(二) 第八章 寺社 第二節 寺院 ニ 近世の寺院 善昌寺 p1617~p1619 1988年
- 『恵那郡史』 第八篇 現代 第四十一章 人文の発展(一) 【各宗寺院】 p612~p619 恵那郡教育会 1926年