台湾中油

台湾の石油会社

台湾中油(たいわんちゅうゆ)は、1946年に設立された台湾石油元売最大手の企業であり、中華民国経済部に所属している国営企業である。略称は中油、旧称は中国石油公司

台湾中油股份有限公司
CPC Corporation, Taiwan
種類 株式会社
市場情報 台湾証券取引所 1328
略称 中油、台湾中油
本社所在地 中華民国の旗 台湾
高雄市楠梓区左楠路2号
設立 1946年6月1日
(中国石油有限公司)
業種 石油・石炭製品
事業内容 石油天然ガスの探鉱及び開発、石油製品(ガソリン・灯油・潤滑油等)・ガス(LPG・LNG)の精製及び販売、電力の発電及び販売
代表者 林聖忠(董事長)
陳綠蔚(總經理)
営業利益 9,576億新台湾ドル
従業員数 14,843人
外部リンク 台湾中油
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台湾中油股份有限公司
台湾中油本社ビル
各種表記
繁体字 臺灣中油股份有限公司
簡体字 台湾中油股份有限公司
拼音 Tāiwān Zhòngyóu Gǔfènyǒuxiàngōngsī
英文 CPC Corporation, Taiwan
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概要

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1946年6月1日中華民国政府100%出資の国営企業「中国石油公司(China Petroleum Corp.)」として、中国大陸上海で設立された。1949年国共内戦中華民国政府が台湾に移転すると、中国石油も共に台湾に移転した。ただし、台湾における中国石油は、戦後に国民政府により接収された日本海軍第6燃料廠帝国石油(現国際石油開発帝石)・日本石油(現ENEOS)の高雄製油所、日本石油苗栗製油所、台拓化学工業台湾総督府天然瓦斯研究所などの施設を主体としている。

台湾の石油産業は、1999年台湾プラスチックグループ台塑石化が参入するまで、安全保障・エネルギーセキュリティ確保の観点から、国営の中国石油が精製・販売事業を独占していた。現在、台湾中油は台湾電力(Taipower)と伴に、エネルギーの規制緩和により、民営化が検討されている。

近年では石油の精製・販売だけでなく、液化天然ガス(LNG)の輸入・供給事業に取り組んでおり、1990年に初めてのLNG輸入基地を高雄市北部の永安区に竣工。台湾の西海岸を南北に貫くパイプラインも稼働し、需要家である台湾電力や各地の都市ガス会社に供給を行っている。2009年には台中港(台中市龍井区)に第2のLNG輸入基地を完成させ、現在は第3の輸入基地を桃園市観塘工業区[1]に建設中である。

中華人民共和国中国石油天然気(ペトロチャイナ)とは提携関係にあり[2]日本三菱商事とは協力関係にある[3]。LNG分野では導入時の技術指導に東京ガスグループ[4]の支援を受け、2015年8月には戦略的相互協力に関する協定を締結。INPEXがオペレーターとして2018年に操業を開始した、オーストラリア・イクシスLNGプロジェクトにも出資し、年間175万トンのLNGを輸入している。三井物産が主軸となり開発中のモザンビークでのLNGプロジェクトでも、JERAと共同で年間160万トンのLNGを輸入する契約を結んでいる。

商号変更

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2007年、当時の陳水扁政権による台湾正名運動の一環として、「中国石油公司」から「台湾中油」に改称された。中華人民共和国にも中国石油があり、中国大陸からは元から台湾中油と呼ばれていた。なお、改称にあたって完全に書き換えをするのでなく、中国石油から「国石」の二文字だけを消して「中  油」としている例が見受けられる[5]

製油所

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製油所は台湾南部の高雄と大林、台北近くの桃園にあり、3つの製油所の合計処理能力は77万バレルである。

高雄製油所は、日本石油の製油所と日本海軍の燃料工廠を主体としていて、3つの製油所の中では最も歴史が古い製油所である。市街地に位置していて、周囲は民家に囲まれていることから、公害などの問題があり、2015年をもって製油所としての機能を停止して、大林製油所などに移転する予定である。
  • 大林製油所 - 高雄市小港区
    • 精製能力:300,000バレル/日
大林製油所は、1981年に高雄製油所分工場として完成した台湾最大の製油所である。
桃園製油所は、1975年に台湾の第2製油所として完成した。

公式スポンサー

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日本での知名度は低いが、スーパー耐久シリーズに台湾人ドライバーと日本人ドライバーとコンビがホンダ・シビックTypeRで参戦した際に、メインスポンサーを務めたことがある(この車両がスケールモデル化されたこともある)。

関連項目

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脚注・参考文献

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外部リンク

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