北見共立駅
かつて日本の北海道常呂町(現:北見市)にあった日本国有鉄道の駅
北見共立駅(きたみきょうりつえき)は、北海道(網走支庁)常呂郡常呂町字共立(現・北見市常呂町共立)にかつて設置されていた、日本国有鉄道(国鉄)湧網線の駅(廃駅)である。電報略号はキヨ。事務管理コードは▲122408[3]。
北見共立駅 | |
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きたみきょうりつ Kitami-Kyōritsu | |
◄東富丘仮乗降場 (2.1 km) (5.5 km) 常呂► | |
所在地 | 北海道北見市常呂町共立 |
所属事業者 | 日本国有鉄道(国鉄) |
所属路線 | 湧網線 |
キロ程 | 54.0 km(中湧別起点) |
電報略号 | キヨ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1952年(昭和27年)12月6日[1] |
廃止年月日 | 1987年(昭和62年)3月20日[1] |
備考 |
湧網線廃線に伴い廃駅 仮乗降場との距離は実キロ |
歴史
編集当駅から常呂駅までは、奥村鉄山[4]専用軌道の軌道跡を利用している[5]。
- 1952年(昭和27年)12月6日 - 日本国有鉄道湧網東線の常呂駅 - 下佐呂間駅(後の浜佐呂間駅)間の延伸開通に伴い、開業[1]。一般駅[1]。
- 1953年(昭和28年)10月22日 - 中湧別駅 - 網走駅間全通により路線名を湧網線に改称、それに伴い同線の駅となる。
- 1972年(昭和47年)2月8日 - 貨物・荷物の取り扱いを廃止し[6]、同時に無人[7](簡易委託)駅化(駅近隣の商店)。
- 1987年(昭和62年)3月20日 - 湧網線の全線廃止に伴い、廃駅となる[1]。
駅名の由来
編集当地は以前「下川沿」の字名であったが、1941年(昭和16年)に「共立」と改称されていた。当駅はこの名称を用い、特に同音の駅は存在していないが、旧国名の「北見」を冠した[8]。
地名は土地改良が行われ、将来農家が共に立つように、との願いから付けられた[9]。
情報が不足しています。旧国名「北見」を冠した理由をご存知の方は、執筆を宜しくお願い致します。 |
駅構造
編集廃止時点で、島式ホーム(片面使用)1面1線を有する地上駅であった。ホームは、線路の東側(網走方面に向かって右手側)に存在した。転轍機を持たない棒線駅となっていた[10]。
無人駅となっていた[7]が、有人駅時代の駅舎が残っていた。駅舎は構内の東側に位置し、ホームとを結ぶ通路で連絡した[10]。駅自体は完全無人駅であったが、駅近隣の商店が乗車券を取り扱う簡易委託駅となっていた。受託者は雑貨店主で、冬季は駅舎の除雪も行っていた[10]。
利用状況
編集乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。
年度 | 乗車人員 | 出典 | 備考 | |
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年間 | 1日平均 | |||
1978年(昭和53年) | 19 | [11] |
駅周辺
編集- 北海道道7号北見常呂線
- 常呂川[12]
- 北海道北見バス「共立」停留所
駅跡
編集1988年(昭和63年)9月時点で、駅舎及び駅構内の施設は既に撤去されており、2011年(平成23年)時点では鉄道関連の遺構は何も残っていない[13]。駅跡地には現在、ゲートボール場とその関係の建物がある。
隣の駅
編集脚注
編集- ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、915頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 1952年10月撮影航空写真(国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス)開業2か月前の建設中の当駅
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、244頁。doi:10.11501/1873236 。2023年3月21日閲覧。
- ^ 奥村鉱業株式会社常呂鉱山:昭和15年から終戦まで常呂町日吉にて赤鉄鉱採掘操業。戦後に売却されて国力鉱山となる。
- ^ 地形図 (Map). 1:50,000. 大日本帝國陸地測量部. 1944.。専用軌道を記載。
- ^ “日本国有鉄道公示第570号”. 官報. (1972年2月8日)
- ^ a b 「通報 ●湧網線床丹駅ほか4駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1972年2月8日、2面。
- ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、205頁。ASIN B000J9RBUY。
- ^ 太田幸夫『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』富士コンテム、2004年2月、169-170頁。ISBN 978-4893915498。
- ^ a b c 宮脇俊三 編『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』原田勝正、小学館、1983年7月、161頁。ISBN 978-4093951012。
- ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、910頁。doi:10.11501/12065814 。
- ^ 『北海道道路地図 改訂版』地勢堂、1980年3月、19頁。
- ^ 本久公洋『北海道の鉄道廃線跡』北海道新聞社、2011年9月、105頁。ISBN 978-4894536128。
- ^ 今尾恵介 編『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』JTBパブリッシング、2010年3月、215頁。ISBN 978-4533078583。