化学消防車MB-1型
化学消防車MB-1型(かがくしょうぼうしゃエムビーいちがた)は、海上自衛隊が装備する空港用化学消防車。 東急車輛製造が1963年に初生産し[1]、現在でも改修型のMB-1型改、MB-1型改2(MB-1改B型、1995年から配備)が航空基地における対航空事故の主力として、消火と搭乗員救出を担っている。また、2011年には福島第一原子力発電所事故にも出動した[2]。
車体には水と消火剤を積載しており、これを混ぜて、車体上部の強力な噴射機(ターレット)及び消防隊員が伸ばしたホース(ハンドライン)から放水を行う。
2013年頃、陸上、海上、航空各自衛隊の共通仕様書として防衛省仕様書が作成され、それに基づき海上自衛隊は救難消防車(IA、IB、II型)の取得を実施している。
2014年以降、第一実業株式会社が米国オシュコシュ・コーポレーションのグローバル・ストライカーを輸入し、日本機械工業株式会社において日本仕様に改修、これを販売している。
諸元
編集MB-1型
編集(MB-1型改?)
- 全長:10125mm
- 全高:3400mm
- 全幅:2495mm
- 乗員:8名
- 排気量:17900cc
- 出力:350ps/2200rpm
- タンク容量:4800L(水)、480L(化学剤)
- 噴射量:1050L/1min×2(ターレット部)、150L/1min×2(ハンドライン)
MB-1改B型
編集- 全長:10980mm
- 全高:2495mm
- 全幅:3400mm
- 乗員:8名
- 排気量:17900cc
- 出力:350ps/2200rpm
- タンク容量:4800L(水)、480l(薬剤)
- 噴射量:2700L/1min(ターレット部)、200L/1min×2(ハンドライン)
脚注
編集- ^ 消防車MB-1型 MB-1 (国立科学博物館-産業技術の歴史)
- ^ CRF前方調整所(Jビレッジ)の状況 第1原発への放水(地上)(陸上自衛隊中央即応集団) - 二番目右側の画像がMB-1改B。その上の画像は陸上自衛隊霞ヶ浦駐屯地のMB-1と見られる