愛知県道215号田籾名古屋線

愛知県の道路
出来町通から転送)

愛知県道215号田籾名古屋線(あいちけんどう215ごう たもみなごやせん)は愛知県豊田市を起点とし、愛知県名古屋市に至る一般県道である。名古屋市内区間においては出来町通(できまちどおり)の愛称が制定されており、また、道路中央部の車線が基幹バスレーン(市役所交差点から引山バスターミナル交差点までの区間)として使用されている区間もあり、制限速度40km/hとなっている。

一般県道
愛知県道215号標識
愛知県道215号田籾名古屋線
制定年 1959年
起点 愛知県豊田市
終点 愛知県名古屋市中区
接続する
主な道路
記法
国道363号
国道302号名古屋環状2号線
国道19号下街道
国道41号(空港線)
国道22号伏見通、菊ノ尾通)
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
名古屋商科大学日進キャンパス付近。名古屋の基幹バスの通りも県道起点は豊田の街外れである。(豊田市田籾町)
終点(手前道路)。国道22号伏見通、菊ノ尾通)と接続する。(名古屋市中区)
通称標識[注釈 1]
出来町通・名古屋市東区内基幹バス白壁停留所付近
古出来町交差点付近の出来町通

概要

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路線データ

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沿革

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路線状況

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愛称

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当道路は名古屋市内部分について「出来町通」(できまちどおり)の愛称がある[1]。行政上の名称たる「愛知県道215号田籾名古屋線」ではとっつきにくいとの理由で1984年に名古屋市土木局が市民に名付け親になってもらうべく一般公募した。応募数では13番目にあたり、「徳川街道」が上位にあったものの、由緒ある町名たる出来町に由来する「出来町通」が採用された[2]。また、国道363号との重複区間では「瀬港線」と呼ばれることがある[3]

出来町通の該当区間

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重複区間

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基幹バスレーン

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当県道の市役所交差点(大津通との交点)から引山バスターミナル交差点までの区間は中央走行方式基幹バスレーンが設置されており、車道中央部の通行帯(中央分離帯の両側面)が基幹バス専用車線となっている[5]。なお、市役所交差点で基幹バスレーンは大津通を南の方向に折れ曲がっている。

車線が入り乱れる特殊な構造になっている[6]ことから一般車両だけならず市バスの運転手も誤認を招きやすく[6]走行の難易度が高く慣れが必要とされ[5]、通常では考えられないような交通事故が多く発生している[5]。なお、一部(清水橋東交差点以西)を除いてこの長距離の区間制限速度は40km/hである。

名古屋市交通局は基幹バスレーン自体は非常に合理的な仕組みとしており、道路標示など周囲をよく見てルールを守るよう要求している[6]

その他

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千種区の「竹越」交差点 - 長久手市の「平和橋北」交差点の間を、名古屋市道 - 長久手市道(長久手市での通りの名称は「香流通り」)が通っており、実質当県道のショートカットとなっている。

長久手市一ノ井(前熊東交差点)- 名古屋市名東区引山(国道302号名古屋環状2号線)引山交差点)の間を、最大1.3kmほどの間隔を置いて、愛知県道6号力石名古屋線が並行している。また、長久手市内 - 終点の三の丸1交差点の間で、500m - 3kmほどの間隔をおいて、愛知県道60号名古屋長久手線[注釈 2]が並行している。

長久手市内の当県道沿いに、IKEA長久手や愛・地球博記念公園(モリコロパーク)、ジブリパークがあり、週末は愛知県道6号力石名古屋線グリーンロード)共々大渋滞しやすい。

起点付近と終点付近を比較して周囲の環境が全く変わってしまうのも本県道の大きな特徴である。起点付近は豊田市の街外れであり人家が少なく、しばしばイノシシなどの野生動物が出没するが、終点付近は県内で有数の官庁街となっている。

地理

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通過する自治体

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主な接続路線

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沿線

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豊田市

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  • 豊田篠原内陸工業団地(グリーンテクノピア)

日進市

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長久手市

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名古屋市守山区

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名古屋市名東区

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名古屋市千種区

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名古屋市東区

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名古屋市中区

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脚注

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注釈

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  1. ^ 守山区の「四軒家」交差点より東には「出来町通」の通称標識は存在しないため、実質的には「四軒家」交差点が「出来町通」の東端と思われる。
  2. ^ 県道60号の名古屋市内での通称は広小路通東山通
  3. ^ 当県道の東行にのみ出入可能。
  4. ^ a b ただし、当県道にある最寄りのバス停「萱場」は千種区にある。

出典

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  1. ^ 『広報なごや』1985年昭和60年)1月号 p11. 名古屋市鶴舞中央図書館
  2. ^ “名古屋の道 愛称で呼んでネ”. 中日新聞夕刊: p. 10. (1984年12月1日) 
  3. ^ 本地ヶ原の「今と昔」 第21回
  4. ^ “ナゴヤの幹線12道路 あなたが名付け親 9月まで愛称公募します”. 中日新聞朝刊: p. 12. (1984年7月4日) 
  5. ^ a b c 知らぬ間に逆走する可能性 地元の人も怖がる名古屋の「魔の道路」とは”. 中京テレビニュース (2019年8月28日). 2022年4月1日閲覧。
  6. ^ a b c なぜ名古屋だけに「基幹バスレーン」存在? 他県ユーザー困惑の道路事情とは”. くるまのニュース (2021年2月26日). 2022年4月1日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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