六甲盃(ろっこうはい)は兵庫県競馬組合が施行する地方競馬重賞競走である。正式名称は「日刊スポーツ賞 六甲盃」。

六甲盃
第62回六甲盃(2024年6月6日)
優勝馬:ラッキードリーム
開催国 日本の旗 日本
主催者 兵庫県競馬組合
競馬場 園田競馬場
創設 1962年
2024年の情報
距離 ダート1870m
格付け 重賞I
賞金 1着賞金900万円
出走条件 サラブレッド系4歳以上、地方全国交流
負担重量 定量(牡・56kg、牝54kg)
出典 [1]
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概要

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1962年創設。元々はアラブ系4歳(現3歳)の兵庫県三冠競走(菊水賞楠賞全日本アラブ優駿と併せて)の一環として組まれており、その最終関門として10月に園田競馬場の2300m(1999年のみ2400m)で行われていた。2002年からはサラブレッド系古馬の重賞競走として施行されている。

2019年は兵庫県競馬の競走体系見直しにより3月26日に第56回、6月14日に第57回と年2回施行された。

条件・賞金(2024年)

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出走条件
サラブレッド系4歳以上。地方全国交流で他地区所属馬の出走枠は5頭[1]
負担重量[1]
定量、牡・56kg、牝54kg。
賞金額
1着900万円、2着315万円、3着180万円、4着135万円、5着90万円[2]

歴史

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  • 2000年 - 1999年サラブレッドの導入に伴い、施行条件がサラブレッド4歳馬(表記は当時)に変更される。距離は1870mに短縮。
  • 2001年度(2002年1月開催) - 4歳以上の東海・北陸・近畿地区交流競走となる。
  • 2004年度(2005年3月開催) - 姫路競馬場の2000mに条件を変更。
  • 2006年度(2007年3月開催)
    • 4歳以上の東海・北陸・中国地区交流競走となる(2013年、福山競馬の廃止により現在は中国地区に競馬場が存在しないため、中国地区は含まない)。
    • 園田の2400mに変更。
  • 2010年度(2011年3月開催) - 笠松のマルヨフェニックスが園田2400mのレコード更新。
  • 2019年
    • 日割の変更で、同年は2度開催される(2018年度:3月、2019年度:6月)。
    • 本年度(6月開催)より地方全国交流に交流対象を拡大。本年度のみ金曜日のナイター開催に変更。「日刊スポーツ新聞創刊70周年記念」の名を冠して施行。タガノゴールドが3月開催についで連覇し、下原理騎手・新子雅司調教師共に同一年に同名重賞2勝。新子厩舎所属馬が3着までを独占(2着:タガノヴェリテ、3着:メイショウオオゼキ)。
  • 2020年 - 当年のみ無観客競馬で開催。木曜日のデー開催に戻る。川崎所属のアッキーが南関東所属馬として初勝利。
  • 2021年 - 当日の南関東での開催が浦和薄暮のため、本年は薄暮開催で施行。
  • 2024年
    • 施行距離を1870mに短縮[3]
    • 「創刊75周年記念日刊スポーツ賞」の名を冠して施行。

過去の賞金額(2000年以降)

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開催回 総額賞金 1着賞金 2着賞金 3着賞金 4着賞金 5着賞金
第38回 1,360万円 800万円 280万円 144万円 80万円 56万円
第39回 1,190万円 700万円 245万円 126万円 70万円 49万円
第40回 1,155万円 700万円 224万円 112万円 70万円 49万円
第41-42回 960万円 600万円 180万円 90万円 54万円 36万円
第43回 600万円 400万円 100万円 48万円 32万円 20万円
第44-45回 525万円 350万円 87,5万円 42万円 28万円 17,5万円
第46-47回 490万円 350万円 70万円 35万円 21万円 14万円
第48回 560万円 400万円 80万円 40万円 24万円 16万円
第49-52回 490万円 350万円 70万円 35万円 21万円 14万円
第53回 525万円 350万円 87.5万円 42万円 28万円 17.5万円
第54回 600万円 400万円 96万円 48万円 32万円 24万円
第55回 750万円 500万円 120万円 60万円 40万円 30万円
第56回 960万円 600万円 168万円 84万円 60万円 48万円
第57-58回 1280万円 800万円 224万円 112万円 80万円 64万円
第59-60回 1520万円 800万円 320万円 200万円 120万円 80万円
第61回 1710万円 900万円 360万円 225万円 135万円 90万円

歴代優勝馬(1996年以降)

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回数 施行日 競馬場 距離 優勝馬 性齢 所属 馬場 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第34回 1996年10月16日 園田 2300m ケイエスヨシゼン 牡3 園田 2:40.1 岩田康誠 保利照美 (有)テイリツ
第35回 1997年10月10日 園田 ダ2300m ヤングメドウ 牡3 園田 2:39.6 岩田康誠 森沢憲一郎 藤田俊一
第36回 1998年10月14日 園田 ダ2300m サンバコール 牡3 西脇 稍重 2:39.8 平松徳彦 西村守幸 藤井芳子
第37回 1999年10月13日 園田 ダ2400m ワシュウジョージ 牡3 園田 2:42.4 小牧太 曾和直榮 立川繁幸
第38回 2000年10月12日 園田 ダ1870m スペシャルダッシュ 牡3 園田 稍重 2:05.0 赤木高太郎 齊藤尭 福本正義
第39回 2002年1月23日 園田 ダ1870m ロードバクシン 牡4 園田 2:00.9 小牧太 曾和直榮 中村和夫
第40回 2003年1月22日 園田 ダ1870m ホクザンフィールド 牡4 園田 2:01.9 平松徳彦 橋本忠男 木本弘孝
第41回 2004年1月21日 園田 ダ1870m ホシオー 牡8 金沢 2:01.9 渡辺壮 松原正文 畑中政雄
第42回 2005年3月30日 姫路 ダ2000m シノブホマレ 牡4 笠松 2:13.1 川原正一 伊藤強一 ヨシユキ興産(株)
第43回 2006年3月1日 姫路 ダ2000m レッドストーン 牡4 愛知 不良 R2:11.1 倉地学 角田輝也 後藤繁樹
第44回 2007年3月14日 園田 ダ2400m タガノインディー 牡8 園田 2:47.3 木村健 松尾一幸 八木良司
第45回 2008年3月6日 園田 ダ2400m アルドラゴン 牡7 園田 2:40.3 木村健 田中範雄 (有)エーティー
第46回 2009年3月4日 園田 ダ2400m マイエンブレム 牡4 園田 R2:36.5 板野央 曾和直榮 太田珠々子
第47回 2010年3月4日 園田 ダ2400m アルドラゴン 牡9 園田 2:42.8 木村健 田中範雄 (有)エーティー
第48回 2011年3月9日 園田 ダ2400m マルヨフェニックス 牡7 笠松 R2:35.6 尾島徹 柴田高志 野村春行
第49回 2012年3月29日 園田 ダ2400m パーフェクトラン 牡9 西脇 2:43.0 大山真吾 栗林徹治 宇多村康
第50回 2013年3月27日 園田 ダ2400m エリモアラルマ 牡7 西脇 2:42.5 下原理 盛本信春 吉田年實
第51回 2014年3月6日 園田 ダ2400m ハルイチバン 牡4 西脇 稍重 2:43.1 永島太郎 平松徳彦 福井輝司
第52回 2015年3月5日 園田 ダ2400m ハルイチバン 牡5 西脇 2:41.8 田中学 平松徳彦 福井輝司
第53回 2016年3月3日 園田 ダ2400m ベルライン 牝6 愛知 2:45.1 丸野勝虎 角田輝也 永田和彦
第54回 2017年3月2日 園田 ダ2400m カツゲキキトキト 牡4 愛知 稍重 2:45.0 大畑雅章 錦見勇夫 野々垣正義
第55回 2018年3月1日 園田 ダ2400m ノブタイザン 牡5 園田 稍重 2:47.9 杉浦健太 新井隆太 平野正行
第56回 2019年3月26日 園田 ダ2400m タガノゴールド 牡8 園田 2:45.3 下原理 新子雅司 八木秀之
第57回 2019年6月14日 園田 ダ2400m タガノゴールド 牡8 園田 稍重 2:40.0 下原理 新子雅司 八木秀之
第58回 2020年6月4日 園田 ダ2400m アッキー 牝7 川崎 2:41.2 中田貴士 林隆之 佐久間拓士
第59回 2021年6月3日 園田 ダ2400m トーセンブル 牡6 船橋 2:40.6 下原理 山中尊徳 島川隆哉
第60回 2022年6月2日 園田 ダ2400m ジンギ 牡6 西脇 2:39.7 田中学 橋本忠明 (株)ラ・メール
第61回 2023年6月1日 園田 ダ2400m グリードパルフェ 牡7 高知 稍重 2:44.6 赤岡修次 田中守 酒井孝敏
第62回 2024年6月6日 園田 ダ1870m ラッキードリーム 牡6 園田 2:03.1 下原理 新子雅司 野田善己

Rはコースレコードを示す。

各回競走結果の出典

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出典

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  1. ^ a b c 園田競馬・姫路競馬番組要綱” (PDF). 園田・姫路競馬場. p. 18. 2024年6月3日閲覧。
  2. ^ 11R 六甲盃 重賞1”. JBISサーチ. 2024年6月3日閲覧。
  3. ^ 令和6年度 園田・姫路競馬開催日程 (PDF) - 兵庫県競馬組合、2023年12月31日閲覧