光智
平安時代中期の華厳宗の僧
光智(こうち、寛平6年(894年) - 天元2年3月10日(979年4月9日))は、平安時代中期の華厳宗の僧。大僧都。山城国(現在の京都府)出身。姓は平。
経歴
編集東大寺で良緒に師事。東大寺五師を経て天暦4年(950年)、東大寺別当となると伽藍の修理とその財源の調達に尽力、「東大寺封戸荘園并寺用帳」を作成するとともに、伊賀国(現在の三重県)玉滝杣を東大寺荘園とした。応和元年(961年)、村上天皇の勅命で尊勝院を東大寺境内に創建すると、勅願所として10人の僧を置き華厳宗の拠点としたという。
参考資料
編集- 永村真『中世東大寺の組織と経営』塙書房、1989年
- 鎌田茂雄『中国華厳思想史の研究』東京大学出版会、1965年