信楽町多羅尾
信楽町多羅尾(しがらきちょうたらお)は、滋賀県甲賀市の町丁。本項では前身である甲賀郡多羅尾村(たらおむら)についても記す。
信楽町多羅尾 | |
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多羅尾公民館 | |
北緯34度48分39.5秒 東経136度2分6.0秒 / 北緯34.810972度 東経136.035000度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 滋賀県 |
市町村 | 甲賀市 |
地域 | 信楽地域 |
面積 | |
• 合計 | 23.588631926 km2 |
人口 | |
• 合計 | 339人 |
• 密度 | 14人/km2 |
等時帯 | UTC+9 (日本標準時) |
郵便番号 |
529-1821[3] |
市外局番 | 0748(水口MA)[4] |
ナンバープレート | 滋賀 |
座標は甲賀市立多羅尾小学校 |
地理
編集甲賀市の南西端の山間部に位置し、北で信楽町小川、北・東で信楽町神山、東で三重県伊賀市諏訪、南で同市西高倉・西山・島ヶ原、西で京都府相楽郡南山城村北大河原・野殿・童仙房および同和束町湯船に接する。北西から南東に滋賀県道・三重県道138号信楽上野線、北東から南西に滋賀県道334号多羅尾神山線が通過する。江戸時代には多羅尾代官所が所在した。家来の家も立ち並び、江戸や地方から訪れる人で賑わいを見せたという[5]。
山間に位置する特性から旧信楽町の他の地域と比べても寒冷で、この気候を生かして水稲、シイタケ、トマト、三度豆が栽培されている[5]。
河川
編集- 神有川
- 滝川
- 流谷川
歴史
編集たらおむら 多羅尾村 | |
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廃止日 | 1954年9月1日 |
廃止理由 |
新設合併 信楽町、雲井村、小原村、朝宮村、多羅尾村 → 信楽町 |
現在の自治体 | 甲賀市 |
廃止時点のデータ | |
国 | 日本 |
地方 | 近畿地方 |
都道府県 | 滋賀県 |
郡 | 甲賀郡 |
市町村コード | なし(導入前に廃止) |
総人口 |
1,150人 (国勢調査、1950年) |
隣接自治体 |
滋賀県 甲賀郡信楽町、小原村 三重県 上野市 阿山郡島ヶ原村 京都府 相楽郡大河原村、湯船村 |
多羅尾村役場 | |
所在地 | 滋賀県甲賀郡多羅尾村 |
座標 | 北緯34度48分38.7秒 東経136度2分7.1秒 / 北緯34.810750度 東経136.035306度 |
ウィキプロジェクト |
地名の由来として、つぎのような伝説がある。
もともとこの地には、たらが自然に大量に生えていて、たらほとか、たら野などと呼ばれていたが、平安時代のはじめ(814年ごろ)空海が真言宗の本山、金剛峰寺をどこに建てようかと近畿地方を歩き回っていたとき、ここにも来て、村主にこう示唆した。
「印度の国では、多羅という大きな木が、たくさん植えられていて、むかし、まだ、紙がなかった時代は、この木の葉を干して、乾かし、これに、小刀のようなもので、経文を彫った。これを、多羅葉経といって、たいへん貴重なものとされた。多羅と、たらは、木の種類が違うが、発音が同じだから、今後、この、ありがたい多羅の字を用いて、多羅尾と改めるがよい。」[6] 。
- 幕末時点では甲賀郡多羅尾村で、多羅尾氏による支配であった。「旧高旧領取調帳」の記載によると旗本領。
- 明治3年(1870年) - 大津県の管轄となる。
- 明治5年1月19日(1872年2月27日) - 大津県が改称して滋賀県となる。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、近世以来の多羅尾村が単独で自治体を形成。
- 1953年(昭和28年)8月15日 - 多羅尾豪雨発生。土砂災害により住民44人と家屋269戸が土砂の下敷きとなった[7]。
- 1954年(昭和29年)9月1日 - 多羅尾村が信楽町・雲井村・小原村・朝宮村と合併して信楽町が発足。同町大字多羅尾となる。
- 2004年(平成16年)10月1日 - 信楽町が水口町・土山町・甲賀町・甲南町と合併して甲賀市が発足し、同市信楽町多羅尾となる。
世帯数と人口
編集2019年(令和元年)8月31日現在の世帯数と人口は以下の通りである[2]。
町丁 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
信楽町多羅尾 | 170世帯 | 339人 |
人口の変遷
編集国勢調査による人口の推移。
2010年(平成22年) | 442人 | [8] | |
2015年(平成27年) | 359人 | [9] |
世帯数の変遷
編集国勢調査による世帯数の推移。
2010年(平成22年) | 175世帯 | [8] | |
2015年(平成27年) | 164世帯 | [9] |
学区
編集市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[10]。
番・番地等 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|
全域 | 甲賀市立多羅尾小学校 | 甲賀市立信楽中学校 |
交通
編集路線バス
編集- 甲賀市コミュニティバス
- 多羅尾線
信楽駅 - 信楽地域市民センター - 栄町 - 江田 - 小川出 - 近江小川 - 茶屋出 - 近江中野 - 多羅尾 - 多羅尾上出
信楽駅 - 信楽地域市民センター - 栄町 - 江田 - 小川出 - 近江小川 - 茶屋出 - 六呂川 - 信楽温泉
信楽駅 - 信楽地域市民センター - 栄町 - 平和堂 - 小川出 - 近江小川 - 茶屋出 - 六呂川 - 信楽温泉
信楽温泉発着は「江田経由」と「平和堂経由」に分類される。なお、多羅尾上出発着は「平和堂」を経由する便の設定が存在しない。
道路
編集施設
編集- 多羅尾簡易郵便局
- 甲賀市立多羅尾小学校
- JAこうか多羅尾
- 浄顕寺
- 里宮神社
- 信楽温泉多羅尾之湯
- タラオカントリークラブ
- デイリー信楽カントリークラブ
出身・関連著名人
編集- 森川温子、ミュージカル俳優
その他
編集日本郵便
編集脚注
編集- ^ “滋賀県甲賀市の町丁・字一覧”. 人口統計ラボ. 2019年10月1日閲覧。
- ^ a b “令和元年 世帯数・人口統計 - 2019年8月”. 甲賀市 (2019年9月1日). 2019年10月1日閲覧。
- ^ a b “信楽町多羅尾の郵便番号”. 日本郵便. 2019年8月15日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
- ^ a b 信楽町 2004, p. 58.
- ^ 杉原信一『多羅尾の歴史物語』 杉原信一著、多羅尾郷土史研究会、1985年。p14
- ^ 日外アソシエーツ編集部 編『日本災害史事典 1868-2009』日外アソシエーツ、2010年9月27日、94頁。ISBN 9784816922749。
- ^ a b “平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat)- 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat)- 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ “【小中学校】 通学区域について”. 甲賀市 (2017年4月1日). 2019年10月1日閲覧。
- ^ “郵便番号簿 2018年度版” (PDF). 日本郵便. 2019年6月10日閲覧。
参考文献
編集- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典 25 滋賀県』角川書店、1979年4月。ISBN 978-4-04-622935-9。
- 信楽町『信楽 信楽町50年の軌跡』信楽町、2004年。
- 旧高旧領取調帳データベース