伊豆大島近海地震 (2014年)
2014年5月5日、伊豆大島近海を震源として発生した地震
伊豆大島近海地震(いずおおしまきんかいじしん)は、2014年5月5日5時18分ごろに伊豆大島近海を震源として発生した地震[1]。
伊豆大島近海地震(2014年) | |
---|---|
地震の震央の位置を示した地図 | |
本震 | |
発生日 | 2014年5月5日 |
発生時刻 | 5時18分 (JST)[1][2] |
震央 |
日本 伊豆大島近海 北緯34度57.1分 東経139度28.8分 / 北緯34.9517度 東経139.4800度座標: 北緯34度57.1分 東経139度28.8分 / 北緯34.9517度 東経139.4800度 |
震源の深さ | 156 km |
規模 | マグニチュード M6.0 |
最大震度 | 震度5弱:東京都千代田区[2] |
津波 | なし |
地震の種類 |
スラブ内地震(深発地震) 横ずれ成分含む正断層 |
被害 | |
死傷者数 | 負傷者16人[3] |
出典:特に注記がない場合は気象庁による。 | |
プロジェクト:地球科学 プロジェクト:災害 |
概要
編集マグニチュード (M) は6.0、震源は太平洋プレート内部の深さ156キロメートル (km) 地点と推定されており(深発地震)、この地震による津波は発生していない[1][4]。プレートテクトニクスの観点から「沈み込んだ海洋プレート内(スラブ内)の地震」に分類される。
また、この地震により東京都千代田区で最大震度5弱を観測した他、東京都港区やさいたま市などで震度4を記録している。なお、東京で震度5弱以上を観測した地震は、2011年の茨城県沖地震(東北地方太平洋沖地震の余震)以来のことである[5][6][7]。
被害状況・交通機関等への影響
編集この地震で16人が負傷した[3]。また、交通機関ではJR東日本の上越新幹線、京浜東北線、中央線に約15分の遅れが発生した他、全線が一時運転を停止した東京メトロで約10分、西武鉄道などの私鉄でも10 - 20分ほどの遅れが発生した[10]。
震度
編集震度 | 都道府県 | 観測点名 |
---|---|---|
5弱 | 東京都 | 東京千代田区大手町 |
4 | 栃木県 | 鹿沼市晃望台 |
群馬県 | 安中市安中 | |
埼玉県 | 熊谷市大里・春日部市谷原新田・狭山市入間川・富士見市鶴馬・宮代町笠原・杉戸町清地・さいたま大宮区天沼町・さいたま中央区下落合・白岡市千駄野 | |
千葉県 | 市原市姉崎・浦安市猫実・館山市長須賀・館山市北条・木更津市太田・木更津市役所・鴨川市八色・鴨川市横渚・君津市久留里市場・君津市久保・富津市下飯野・鋸南町下佐久間・南房総市谷向・南房総市岩糸 | |
東京都 | 東京港区白金・東京新宿区上落合・東京新宿区百人町・東京文京区本郷・東京文京区大塚・東京江東区越中島・東京江東区塩浜・東京国際空港・東京大田区本羽田・東京世田谷区三軒茶屋・東京渋谷区宇田川町・東京渋谷区本町・東京中野区中野・東京北区西ケ原・東京荒川区荒川・東京荒川区東尾久・東京足立区千住中居町・東京葛飾区立石・東京江戸川区中央・東京江戸川区船堀・東京江戸川区鹿骨・調布市西つつじヶ丘 | |
神奈川県 | 横浜神奈川区神大寺・横浜神奈川区広台太田町・横浜西区浜松町・横浜中区山手町・横浜中区山下町・横浜中区山吹町・横浜保土ケ谷区上菅田町・横浜金沢区白帆・横浜港北区日吉本町・横浜戸塚区鳥が丘・横浜港南区丸山台東部・横浜港南区丸山台北部・横浜旭区川井宿町・横浜緑区十日市場町・横浜緑区鴨居・川崎川崎区宮前町・川崎川崎区千鳥町・川崎中原区小杉町・川崎宮前区宮前平・海老名市大谷・厚木市中町・湯河原町中央・愛川町角田・相模原南区相模大野 |
出典
編集- ^ a b c 平成26年5月5日05時18分の伊豆大島近海の地震について (PDF) 気象庁、平成26年(2014年)5月5日付報道発表資料
- ^ a b “気象庁地震別震度データ”. 気象庁. 2014年5月6日閲覧。
- ^ a b “東京都心で震度5弱=伊豆大島近海が震源-16人けが、気象庁「余震に注意」”. 時事通信. (2014年5月5日)[リンク切れ]
- ^ a b “首都直下地震と何が違う? 東京・千代田区で震度5弱”. 朝日新聞. (2014年5月5日). オリジナルの2014年5月6日時点におけるアーカイブ。
- ^ “東京23区で震度5弱…首都直下との関連低い”. 読売新聞. (2014年5月5日)[リンク切れ]
- ^ “東京・千代田区で震度5弱、17人けが”. 朝日新聞. (2014年5月5日)(記事のウェブ魚拓)
- ^ “東京・千代田区で震度5弱の地震”. NHK. (2014年5月5日)(記事のウェブ魚拓)
- ^ “23区震度5弱は大震災以来、1都5県で「4」”. 読売新聞. (2014年5月5日)[リンク切れ]
- ^ “専門家「”異常震域”現象が起きたか」”. NHK. (2014年5月5日). オリジナルの2014年5月5日時点におけるアーカイブ。
- ^ “【東京で震度5弱】「首都直下地震かと…」首都圏の交通網に影響 千葉や神奈川でもけが人”. 産経新聞. (2014年5月5日)
- ^ 震度データベース検索 (jma.go.jp)