伊号第百七十八潜水艦
日本の一等潜水艦
(伊号第一七八潜水艦から転送)
伊号第百七十八潜水艦(いごうだいひゃくななじゅうはちせんすいかん、旧字体:伊號第百七十八潜水艦)は、大日本帝国海軍の潜水艦。伊百七十六型潜水艦(海大七型、新海大型)の3番艦。1943年オーストラリア東方で沈没認定。
艦歴 | |
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計画 | 第四次海軍軍備充実計画(④計画) |
起工 | 1941年5月12日 |
進水 | 1942年2月24日 |
就役 | 1942年12月26日 |
その後 | 1943年6月17日戦没 |
除籍 | 1943年9月1日 |
性能諸元 | |
排水量 | 基準:1,630トン 常備:1,833トン 水中:2,602トン |
全長 | 105.50m |
全幅 | 8.25m |
吃水 | 4.60m |
機関 | 艦本式1号乙8型ディーゼル2基2軸 水上:8,000馬力 水中:1,800馬力 |
速力 | 水上:23.1kt 水中:8.0kt |
航続距離 | 水上:16ktで8,000海里 水中:5ktで50海里 |
燃料 | 重油:354.7t |
乗員 | 86名 |
兵装 | 45口径十一年式12cm単装砲1門 25mm機銃連装1基2挺 53cm魚雷発射管 艦首6門 九五式魚雷12本 九三式水中聴音機 (九三式探信儀)[1] |
備考 | 安全潜航深度:80m |
艦歴
編集- 1941年(昭和16年)5月12日 - 三菱重工業神戸造船所にて起工
- 1942年(昭和17年)2月24日 - 進水
- 12月26日 - 竣工
- 1943年(昭和18年)3月30日 - 呉港を出港、トラックを経由して南太平洋に進出
- 4月27日 - 南緯33度08分 東経153度24分 / 南緯33.133度 東経153.400度のニューキャッスル東方90浬地点付近で米リバティ船リディア・M・チャイルド(Lydia M. Child、7,176トン)を雷撃により撃沈。
- 5月18日 - トラックに帰港し整備。
- 6月4日 - オーストラリア方面での作戦のためトラック出撃後、消息不明となる
- 6月17日 - オーストラリア東方沖で豪ブリストル ボーフォートの空爆を受けて戦没。
- 6月18日 - 戦没地点付近で多量の重油が浮遊しているのが確認される。
- 8月4日 - 喪失認定
- 9月1日 - 除籍
撃沈総数1隻、撃沈トン数7,176トン。
歴代艦長
編集※『艦長たちの軍艦史』439頁による。
艤装員長
編集- 宇都木秀次郎 少佐:1942年11月25日 -
艦長
編集- 宇都木秀次郎 少佐:1942年12月26日 - 1943年6月17日戦死
脚注
編集- ^ 九三式探信儀は完成時に装備していない可能性が有る。
参考文献
編集- 片桐大自『聯合艦隊軍艦銘銘伝』光人社、1993年。ISBN 4-7698-0386-9
- 雑誌「丸」編集部『写真 日本の軍艦 第12巻 潜水艦』光人社、1990年。ISBN 4-7698-0462-8
- 外山操『艦長たちの軍艦史』光人社、2005年。ISBN 4-7698-1246-9
- 福井静夫『写真日本海軍全艦艇史』ベストセラーズ、1994年。ISBN 4-584-17054-1