代謝物質
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代謝物質 (たいしゃぶっしつ、英語: metabolite) は、代謝の過程の中間生産物及び最終生成物である。代謝物、代謝産物、代謝生成物ともいうが、代謝物質というと代謝をうける前の物質もいうことがある[1]。通常は小分子に限られる。一次代謝物質は、生物の成長、進化、生殖に直接関わるものである。例えばアルコールは、工業微生物的に大量生産される一次代謝物質である。二次代謝物質は、上記の過程には直接関わらないが、例えば抗生物質や色素等、重要な生態学的機能を持つ物質である。抗生物質の中には、一次代謝物質を前駆物質として用いるものもある。例えば、アクチノマイシンは一次代謝物質のトリプトファンから作られる。
工業微生物学で生産される一次代謝物質の例には、次のようなものがある[2]。
分類 | 例 |
---|---|
アルコール | エタノール |
アミノ酸 | グルタミン酸, アスパラギン酸 |
核酸 | 5' グアニル酸 |
抗酸化物質 | イソアスコルビン酸 |
有機酸 | 酢酸, 酪酸 |
ポリオール | グリセロール |
ビタミン | B2 |
メタボロームは、代謝反応の大きなネットワークを形成し、ある酵素化学反応からの出力が他の化学反応への入力になる。
出典
編集- ^ “代謝生成物とは”. コトバンク. 2018年12月26日閲覧。
- ^ Demain, Arnold L. "Microbial Production of Primary Metabolites." MIT, 1980.