不二製油

日本の食用油脂・食品素材加工会社

不二製油株式会社(ふじせいゆ、: Fuji Oil Co., Ltd.)は、大阪府泉佐野市住吉町に本社を置く、食用油脂などの食品素材加工会社である。本項では、持株会社化以前の不二製油(現商号 不二製油グループ本社)および持株会社化に際し新設された事業会社である不二製油について記す。

不二製油株式会社
Fuji Oil Co., Ltd.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
598-0001
大阪府泉佐野市住吉町1番地
設立 2015年(平成27年)10月1日
業種 食料品
法人番号 3120101053709 ウィキデータを編集
事業内容 油脂事業
加工食品事業
代表者 大森達司(代表取締役社長
資本金 5億円
売上高 1495億3000万円
(2022年03月31日時点)[1]
営業利益 124億4900万円
(2022年03月31日時点)[1]
経常利益 127億4300万円
(2022年03月31日時点)[1]
純利益 90億3200万円
(2022年03月31日時点)[1]
純資産 763億3900万円
(2022年03月31日時点)[1]
総資産 1211億8800万円
(2022年03月31日時点)[1]
決算期 3月31日
主要株主 不二製油グループ本社(株) 100%
外部リンク https://www.fujioil.co.jp/
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概要

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1990年代中には健康食品市場に進出しており、専用ブランドとして『soyafarm(ソヤファーム)』ブランドがある(主な製品は新・クリアー製法でつくられた豆乳製品)。

現在、油脂事業、製菓・製パン素材事業、大豆たん白事業を柱にグローバル展開を実現している。

機能性の高いチョコレート用油脂は国内外で強く、技術面でも独自性が高い。大豆ビジネスにおいても大豆たん白大豆ペプチド水溶性大豆多糖類など特徴のある製品が多い。2012年にはUSS製法(Ultra Soy Separation)で分離した「豆乳クリーム」と「低脂肪豆乳」を発表。USS製法は大豆を「リポたん白画分(卵黄相当)」と「貯蔵たん白画分(卵白相当)」に分けた世界初の特許製法となった。

マスカポーネ

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1980年代ティラミスの需要が急増したが、その原料のマスカルポーネは、高価で日持ちが悪く輸入量に限界があった[2]。これを大量生産可能とすべく1988年7月にマスカルポーネの代用品として、擬似チーズ(純植物性クリーム)のマスカポーネを開発した[2]。柔らかいクリーム状で加工しやすく、価格はマスカルポーネの3分の1、保存期間は倍以上の60日であり、ティラミスを簡便に安く大量生産することが可能となった[2]

大豆ルネサンス

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不二製油の大豆事業で掲げている取り組み[3]

世界の人口増と環境変化からも、大豆の植物性たん白質は貴重な食料源であるという考えのもと、技術革新によっておいしい製品を提供していくことを根底としている。“大豆の原点回帰と新たな価値創造”をテーマにした、技術革新や新市場へのアプローチなどを通して大豆事業の規模・領域拡大を目指す。この取り組みの核となるのは世界初の新しい豆乳の分離分画技術「USS製法(ウルトラ・ソイ・セパレーション製法)」[4]

USS製法(ウルトラ・ソイ・セパレーション製法)

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不二製油が大豆本来のおいしさを追求する中で独自に開発した、世界初の新しい大豆の分離分画技術のこと。同社の成長戦略「大豆ルネサンス」の核になる。大豆を牛乳のように分離することで、『低脂肪豆乳』と『豆乳クリーム』の2つの素材が得られる。(2012年に特許取得)。「低脂肪豆乳」[5]も「豆乳クリーム[5]も大豆由来のため、動物性の素材に比べ低カロリーを実現。また、大きな特長として、野菜や果物、和風出汁との相性も良いことが分かっている。

低脂肪豆乳

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卵白や牛乳における「脱脂乳」に相当する特長を持った大豆の新素材。豆乳の低カロリー化の実現はもちろん、大豆脂質による風味劣化の低減を可能にしている。起泡性、凝固性、皮膜性などにすぐれ、泡立てればメレンゲとして使用できる。

豆乳クリーム

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卵黄や牛乳における「生クリーム」に相当する特長を持った、“大豆の生クリーム”。食品にまろやかさや大豆のコクを出すことを可能にし、乳化力に優れているため、新素材の和風のクリームとしても注目されている。さらに、生クリームには見られない旨味を増強する性質があり、単なる乳製品の代替ではない独自の用途開発が期待されている。

うにクリーム

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植物油と豆乳クリームで作られたウニの代替食品「うにペースト」が開発されている[6]

沿革

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工場

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脚注

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外部リンク

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