上名寄(かみなよろ)は、北海道上川地方の上川郡下川町にある町字である。郵便番号は098-1216である。

上名寄
上名寄の位置(北海道内)
上名寄
上名寄
上名寄の位置
北緯44度18分26.82秒 東経142度36分6.36秒 / 北緯44.3074500度 東経142.6017667度 / 44.3074500; 142.6017667
日本の旗 日本
都道府県 北海道
上川郡
市町村 下川町
人口
2015年(平成27年)10月1日現在)[1]
 • 合計 246人
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
098-1216
市外局番 01655[2]
ナンバープレート 旭川

地名の由来

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名寄川の上流にあることに由来する[3]

地理

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下川町の西部に位置する。地域は主に農地、山林として利用され、旧上名寄駅付近に小市街がある。東は北町西町、南および西は名寄市、北は珊瑠に接する。

河川

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  • 名寄川
  • 下川パンケ川
  • 矢文川 - アイヌ語名「シュプノッ」(Supun-ot、うぐい・群在する)
  • 十四線沢川 - アイヌ語名「トウシマコマナイ」(To-ous-mak-oman-nay、沼・尻・奥・山の向こうへ行く・川)
  • 十二線沢川 - アイヌ語名「メムトマムアンナイ」(Mem-tomam-an-nay、泉・沼地・ある・川)

歴史

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公区として、上名寄第1、上名寄第2、上名寄第3公区を含む。概ね殖民区画の上名寄11線から20線までの地帯である。名寄川沿いの沖積平野である上名寄原野地区は、1901年に16線から19線にかけて岐阜団体により町内では最も早く開拓の鍬が下ろされた。1902年には11線から15線に八丈団体が入植した。1903年には米の試作に成功した。原野地区の南側の台地の上や名寄川に注ぐ小さな沢沿いはやや遅れて大正から昭和初期にかけて開拓された。名寄川の北側・上名寄川向地区の台地や沢沿いは、戦後開拓により拓かれた。上名寄12線にあった旧JR北海道名寄本線上名寄駅付近にはかつては澱粉工場や木工場、製粉工場などがあり小市街を形成したが、現在はその面影はない。農林地帯として発展している。

沿革

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  • 1924年大正13年)1月1日 - 下川村分村に伴い、11字が設置される。
  • 1982年昭和57年) - 農業基盤整備の換地処分に伴い「字下川」が新設される。
  • 1984年昭和59年)4月1日 - 従来の字を改正し、上名寄が設置される。(従来の「字上名寄」とは一致しない)

町名の変遷

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実施後 実施年月日 実施前(各字名ともその一部)
上名寄 1984年4月1日 下川原野、名寄原野、名寄、上名寄原野、上名寄、名寄太原野、モサンル原野、ペンケヌカナン原野、下川

交通

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バス

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道路

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  • 国道239号 - 仮定県道(殖民区画の上名寄原野基線とほぼ一致)

鉄道

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かつてはJR北海道名寄本線が通り、地区内に上名寄駅矢文駅岐阜橋駅の3駅があったが1989年(平成元年)5月1日に廃止された。

施設

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脚注

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  1. ^ 平成27年国勢調査の調査結果”. 総務省統計局 (2017年5月30日). 2017年6月17日閲覧。
  2. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2017年5月20日閲覧。
  3. ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、193頁。ASIN B000J9RBUY 

参考文献

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  • 下川町『下川町史』1968年。
  • 下川町『下川町史(第2巻)』1980年。
  • 下川町『下川町史(第3巻)』1991年。
  • 下川町『下川町史(第4巻)』2002年。
  • 尾崎功『天塩川アイヌ語地名考―天塩から名寄まで―』2000年。

関連項目

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