三菱・4M5型エンジンは、三菱自動車工業によって開発・製造されたエンジンである。現在は分社した三菱ふそうトラック・バスにより主に産業用として生産されている。

三菱・4M5型エンジン
生産拠点 三菱自動車工業
製造期間 1997年-(国内向け)
タイプ 直列4気筒DOHC16バルブ
排気量 4.9L(4M50)
5.2L(4M51)
内径x行程 114.0mm x 120.0mm(4M50)
118.0mm x 120.0mm(4M51)
圧縮比 18.5(4M50)
最高出力 154kw(210ps)(4M50)
114kw(155ps)(4M51)
最大トルク 412{N・m}(42.0kgf・m)
529{N・m}(54.0kgf・m)
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概要

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エアロミディMEに横向き搭載された4M50

従来、三菱ふそうトラック・バス(分社前の三菱自動車工業を含む。)の小型トラック「キャンター」およびマイクロバス「ローザ」には直列4気筒の4D34等が搭載されていた。他方で増大する高積載、高出力化ニーズに応え、なおかつ平成9年・10年排ガス規制に適合するために開発されたのが軽量4弁DOHCを搭載したこの4M5型エンジンである。ターボ過給4M50と、NA4M51の二機種が開発され、それぞれに出力バリエーションがあった。

バリエーション

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シリンダー配置 直列4気筒DOHC16バルブ
排気量 4,899 cc
ボア 114.0 mm
ストローク 120.0 mm
圧縮比 18.5:1
過給器 インタークーラー付きターボ
燃料噴射装置 ソレノイドコモンレール
最高出力 132 kW(180 PS)/2,700 rpm (T5)
110 kW(150 PS)/ 2,700 rpm (T4)
最高トルク 441 N·m(45.0 kgf·m)/ 1,600rpm (T4)

代表的な仕様は以上のスペックとなる。

型式 排気量 最高出力(ネット値
[kW(PS)/rpm]
最大トルク(ネット値)
[N・m(kgf・m)/rpm]
製造期間 備考
4M50(T3) 4,899 103(140)/2,700 333(34,0)/1,600 1999-
4M50(T4) 110(150)/2,700 441(45,0)/1,600
4M50(T5) 132(180)/2,700 530(54,0)/1,600
4M50(T6) 154(210)/2,700 588(60,0)/1,600

搭載車両

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シリンダー配置 直列4気筒DOHC16バルブ
排気量 5,249 cc
ボア 118.0 mm
ストローク 120.0 mm
圧縮比
過給器 なし
燃料噴射装置 電子制御高圧分配型噴射ポンプ
最高出力 114kW(155 PS)/ 3,200 rpm(2)
103kW(130 PS)/ 3,200 rpm(1)(2004年時点)
最高トルク 304 N·m(31.0 kgf·m)/ 1,800rpm

代表的なスペックは以上である。後年4M51(1)の最高出力は150ps、最高トルクは353N・m(36,0kgf・m)に向上している。

型式 排気量 最高出力(ネット値
[kW(PS)/rpm]
最大トルク(ネット値)
[N・m(kgf・m)/rpm]
製造期間 備考
4M51(1) 5,249 103(140)/3,200 353(36,0)/1,600 1999-
4M51(2) 114(155)/3,200

搭載車両

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  • 三菱ふそう・キャンター
  • 三菱ふそう・ローザ

関連項目

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