三菱・4M4型エンジン
三菱・4M4型エンジンは、三菱自動車工業がSUV向けに製造された直列4気筒ディーゼルエンジンであり、2代目三菱・パジェロに初めて搭載された。4M4型は前身の4D5型を更新する為に開発されたが、現在まで同型を完全に置き換えるには至っていない。
三菱・4M4型エンジン | |
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生産拠点 | 三菱自動車工業 |
製造期間 | 1993年 – 2021年 |
タイプ | 直列4気筒 |
原型の4M40型は鋳鉄製シリンダーブロックの2.8Lインタークーラーターボ、1996年に改良が行われ、1999年にはより大排気量の3.2Lエンジンが登場し、出力、トルク、燃費、排ガス濃度が改善された。
4M40
編集ターボ
編集- 圧縮比 — 21:1
- 出力 — 92 kW (125 PS) / 4000 rpm
- トルク — 294 N·m (217 lb·ft) / 2000 rpm
インタークーラー・ターボ
編集- 燃料装置 — 電子制御または機械式分配噴射ポンプ
- 圧縮比 — 21:1
- 出力 — 103 kW (140 PS) / 4000 rpm
- トルク — 314 N·m (232 lb·ft) / 2000 rpm
- 燃料装置 — 分配噴射ポンプ
- 圧縮比 — 21:1
- 出力 — 59 kW (80 PS) / 4000 rpm
- トルク — 198 N·m (146 lb·ft) / 2000 rpm
4M41
編集インタークーラー・ターボ
編集- 燃料装置 — 電子制御式分配噴射ポンプまたはコモンレール式直接噴射
- 圧縮比 — 17:1
- 出力 — 121 kW (165 PS) / 4000 rpm
- トルク — 351 N·m (259 lb·ft) / 2000-3000 rpm
搭載車種:
- 1999-2006 三菱・パジェロ
- 2005-2011 三菱・トライトン / L200 / 三菱・ストラーダ
- 2006-2007 三菱・パジェロ (フィリピン仕様)
- 2008-2011 三菱・パジェロスポーツ / モンテロスポーツ
- 燃料装置 — コモンレール式直接噴射
- 圧縮比 — 17:1, 16.0:1
- 出力 — 129 kW (175 PS) / 3800 rpm
- トルク — 382 N·m (282 lb·ft) / 2000 rpm
搭載車種:
- 2006-2009 三菱/パジェロ (フィリピン仕様は現在も)
第2世代インタークーラー可変ノズルターボ
編集- 燃料装置 — コモンレール式直接噴射
- 圧縮比 — 17:1, 16.0:1
- 出力 —147 kW (200 PS) / 3800 rpm
- トルク — 450 N·m (330 lb·ft) / 2000 rpm
搭載車種:
- 2010–2021現在 三菱・パジェロ
4M42
編集インタークーラー可変ノズルターボ (T1)
編集- 燃料装置 — コモンレール式直接噴射
- 圧縮比 —
- 出力 — 81 kW (110 PS) / 3200 rpm
- トルク — 255 N·m (188 lb·ft) / 1700rpm
搭載車種:
- 2005-2011 三菱ふそう・キャンター
インタークーラー可変ノズルターボ (T2)
編集- 燃料装置 — コモンレール式直接噴射
- 圧縮比 —
- 出力 — 92 kW (125 PS) / 3200 rpm
- トルク — 294 N·m (216 lb·ft) / 1700rpm
搭載車種:
- 2005-2006 三菱ふそう・キャンター
インタークーラー可変ノズルターボ (T3)
編集- 燃料装置 — コモンレール式直接噴射
- 圧縮比 —
- 出力 — 96 kW (131 PS) / 3200 rpm
- トルク — 294 N·m (216 lb·ft) / 1700rpm
搭載車種:
- 2006-2011 三菱ふそう・キャンター