ワールド・クリケット・チャンピオンシップ (ダーツ)

ワールド・クリケット・チャンピオンシップ (World Cricket Championship) は、プロフェッショナル・ダーツ・コーポレイション (PDC) が開催する、ダーツのトーナメントである。

World Cricket Championship
会場のトロピカーナ・ラスベガス
概要
開催国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
開催地 ネヴァダ州ラスベガス
会場 トロピカーナ・ラスベガス
初開催 2010年
主催団体 PDC
大会種別 ランキング反映無
形式 Cricket
legs (best of 5 legs)
賞金総額 £15,000 (2010)
開催月 6月
現在のチャンピオン
イングランドの旗 フィル・テイラー (2010)

2010年から始まったこのトーナメントは、2009年まで行われていたラスベガス・デザート・クラシックを置き換えたニュー・トロピカーナ・ワールド・シリーズ・オヴ・ダーツ・フェスティヴァル (The New Tropicana World Series of Darts Festival) [1]を構成するトーナメントの1つでもあり、アメリカ合衆国ネヴァダ州ラスベガスにあるトロピカーナ・ラスベガスで行われている。

なお、野球に似たスポーツのクリケットでは、全く同じ名前の世界大会は存在せず、同じような名前では、World Championship of Cricketという大会がある。

PDC オーダー・オヴ・メリットと賞金

編集

このトーナメントの賞金は、PDC オーダー・オヴ・メリットに反映されない。 賞金は、以下の通りとなっている[2]

優勝 準優勝 準決勝 準々決勝 ラスト
16
ラスト
32
ラスト
64
ラスト
128
Prelim
Rd
賞金総額
2010 £4,000 £2,000 £900 £450 £225 £125 £50 £0 £0 £15,000

2010年の賞金総額は、数多のPDC ProTourに属するトーナメントよりも少ない。

しかし、WDF/BDOの4番目に賞金額が多いトーナメントであるダッチ・オープンのメンズ・トーナメントの賞金総額を上回る。

2010年における他のトーナメントとの比較は、次の通りである[3][4][5][6][7][8]

団体 大会 賞金総額 優勝 準優勝 準決勝 準々決勝 ラスト
16
ラスト
32 (*24)
ラスト
64
ラスト
128
Prelim
Rd
ハイエスト・
チェクアウト
9ダーター
2010 PDC ワールド・クリケット・チャンピオンシップ £15,000 £4,000 £2,000 £900 £450 £225 £125 £50 £0 £0 - -
2010 PDC PDC ProTour (イギリス / ヨーロッパ) £31,600 £6,000 £3,000 £1,500 £1,000 £500 £300 £200 - - 不明 (£400)
2010 PDC PDC ProTour (イギリス / ヨーロッパ以外)[9] £22,000 £5,000 £2,500 £1,250 £700 £300 £200 £100 - - 不明 (£400)
2010 PDC アンダー21・ワールド・チャンピオンシップ £30,000 £10,000 £5,000 £2,500 £1,250 £625 £0 £0 - £0 不明 -
2010 PDC ウィメンズ・ワールド・チャンピオンシップ £30,000 £10,000 £5,000 £2,500 £1,250 £625 £0 - - - 不明 -
2010 WDF ダッチ・グランド・マスターズ (メンズ) €33,500 €5,000 €2,500 €2,000 €1,500 *€1,000 - - - 不明 -
2010 WDF ダッチ・グランド・マスターズ (ウィメンズ) €6,100 €1,750 €1,250 €750 €400 - - - - - 不明 -
2010 WDF ダッチ・オープン (メンズ) €16,450 €4,500 €2,250 €1,250 €500 €250 €100 €50 - - 不明 -

日程・会場・放送など

編集

日程、会場、タイトル・スポンサー、テレビ放送などの情報は、以下の通りである[2]

開催日 開催地 会場 スポンサー 使用ボード テレビ放送
2010 6/26 (月) ラスベガス Tropicana Las Vegas - unicorn ECLIPSE PRO -

形式

編集

ワールド・クリケット・チャンピオンシップの最大の特徴は、クリケット形式で行われることである。

出場資格

編集

イギリス人は、プロフェッショナル・ダーツ・プレイヤーズ・アソシエイション (PDPA) のメンバーでないと参加できないが、それ以外は参加費さえ払えば、誰でも参加できる。 なお、参加費は、

の4つのイヴェントに対して有効であり、この参加費を払った北アメリカのプレイヤーのみ、無料でノース・アメリカン・ダーツ・チャンピオンシップにも参加できる[10]

本戦

編集

全てベスト・オヴ・5・レッグズである。 シード無しの無作為抽選によってトーナメント表が決まるため、PDCの中でもトップを争うプレイヤー達が、トーナメントの早い段階で対戦することもある。 2-2となったら、Throw for Bull[11]が行われ、最終レッグの先行を決定する。

結果

編集

このトーナメントの結果は、以下の通りである[2]

決勝戦

編集
チャンピオン スコア 準優勝
2010   フィル・テイラー 3 - 2   マーク・ウォルシュ

記録

編集

このトーナメントの記録は、以下の通りである[2]

最多優勝

編集

脚注・参照

編集
  1. ^ ワールド・クリケット・チャンピオンシップの他には、PDC USオープン・プレイヤーズ・チャンピオンシップ、ラスベガス・プレイヤーズ・チャンピオンシップ 1、ラスベガス・プレイヤーズ・チャンピオンシップ 2、ノース・アメリカン・ダーツ・チャンピオンシップにより、構成されている。ラスベガス・デザート・クラシックは、テレビ放送されていたが、このトーナメントは、少なくとも2010年は、テレビ放送されなかった。
  2. ^ a b c d World Cricket Championship Darts Database
  3. ^ Order of Merit Explanation Archived 2011年5月25日, at the Wayback Machine. PDC
  4. ^ PDC Under-21 World Championship Darts Database
  5. ^ PDC Women's World Championship[リンク切れ] Mastercaller
  6. ^ Zuiderduin Masters (Men's)[リンク切れ] Mastercaller
  7. ^ Zuiderduin Masters (Women's)[リンク切れ] Mastercaller
  8. ^ Dutch Open Darts Database
  9. ^ 実際、この賞金設定となっているのは、ノース・アメリカン・ダーツ・チャンピオンシップ、オーストラリアン・オープン、プレイヤーズ・チャンピオンシップ (カナダ) のみであり、PDC USオープン・プレイヤーズ・チャンピオンシップやラスベガス・プレイヤーズ・チャンピオンシップなどは、イギリス及びヨーロッパのものと同じである。
  10. ^ New Tropicana World Series of Darts Festival (2010) Archived 2012年9月10日, at the Wayback Machine. PDC
  11. ^ 先行を決めるために、お互い1本ずつダーツを投げ、Bullseyeに近い方を先行とする方法。Diddle for the Middleなど様々な言い方がある。

外部リンク

編集