メット (ゲームキャラクター)
メット (Buzzy Beetle) は、任天堂が発売したコンピュータゲームソフトのシリーズ、マリオシリーズに登場する架空のキャラクター。
概要
編集『スーパーマリオブラザーズ』より登場する、無地の黒光りする固い甲羅を持つ亀。イラストでは鋭い目つきで描かれており、近年では甲羅が紺色に近く描かれることも多い。ノコノコなどと異なり、初登場時から一貫して4足歩行となっている(トゲゾーも同様)。
『スーパーマリオブラザーズ』での初登場はステージ4-2(厳密には、ステージ3-4のクッパの正体はメットであるため画面に登場するという点で見ればステージ3-4が初登場である。)が、ゲームクリア後の2周目以降はクリボーが登場していた所に代わってメットが配置されるため、開始ステージの1-1より登場するようになる。行動パターンや、踏むと頭手足を甲羅の中に引っ込めるなどのゲーム上の性質はノコノコ(緑)と同様だが、ファイアボールを当てても倒せないのが最大の特徴で、倒し方が限られるため対処の難しい敵となっていた。
『スーパーマリオブラザーズ3』以降の作品では、ノコノコと同様に甲羅を持ち運んで移動させることが可能になり、さらに追加された様々なアクションで倒せるようになったため、初登場時と比べて対処が容易になり、難度がやや下げられている。
他言語での名称
編集バリエーション
編集- 逆さメット
- 天井を歩いており、マリオが接近すると自分から落ちて、体当たりしてくる。踏みつけなどで動きを止めた後、復活すると通常のメットになる。
派生種
編集- リフトメット(Buster Beetle)
- ステージ中に点在する「白ブロック」を持ち上げ、投げる事の出来るメット。メットより小型で、二足歩行で素早く動く。防御力は他のメットに劣り、踏み付けやファイアボール攻撃で倒すことが可能。
- パタメット(Para-Beetle)
- 羽が生え、空が飛べるようになった赤い甲羅のメット。丸く黒い目をしている。『スーパーマリオブラザーズ3』では、踏んでも倒れず、上に乗る事ができ、足場として使える。ただし横や下から触れるとダメージを受ける。通常は画面横まっすぐに飛んでいくが、プレイヤーが乗っている状態では踏ん張って上昇しようとする。また、『スーパーマリオブラザーズ3』のデータ内(没になったためゲーム中には出現しない)には緑色のものが存在している(通常の物より動きが速い)。『New スーパーマリオブラザーズ Wii』等では、異なるパタメット(後述のメガパタメットも含む)に8匹連続で乗るたびに上から1UPキノコが降ってくるようになった。『ペーパーマリオRPG』では攻撃するとパタパタのように羽が取れる設定に変更されている。甲羅の色はメットと同じ紺。『スーパーマリオメーカー」及び『スーパーマリオメーカー2』にも登場するが容姿は通常のメットに羽をつけたものとなっている(但し挙動は振る舞いは同じ)。
- メガパタメット(Heavy Para-Beetle)
- 『New スーパーマリオブラザーズ Wii』で登場。巨大なパタメット。細長く黒い目をしている。乗るとゆるやかに下降を始める。ただし横や下からふれるとダメージを受ける。
- トゲメット(Spike Top)
- 『スーパーマリオワールド』から登場する。甲羅が赤い。1本の太いトゲが甲羅に付いているため、マントなどのアイテムを使ったり、ヨッシーで食べたりしなければ倒せない。また、天井や壁も地上と同様に這うことができ、空中に配置されたブロックの周囲をぐるぐると回るように配置されていることが多い。トゲゾーと比べてトゲが少ないが、『マリオストーリー』においてはトゲゾーよりも防御力が優れていることが明らかにされている。『ペーパーマリオRPG』では甲羅の色がメットと同じ紺になり、赤いトゲメットはアカトゲメットと呼ばれるようになった。能力に違いはない。『スーパーマリオメーカー』では動きが速くなった強化版の青トゲメットが登場する。
- ホネメット(Bony Beetle)
- 骨になったメット。倒すと一時的に崩れるが、しばらくすると復活してしまう。また、時折トゲを出す事があり、その時は踏めなくなる上に攻撃力も上がってしまう。また、復活した際もすぐにトゲを出す。トゲゾーに擬態している。マントマリオならば安全に倒すことができる。
- ノコボンメット(Noko Bombette)
- 『スーパーマリオランド2』に登場。ノコボンのメットバージョンで、甲羅に似せた爆弾を背負っており、踏むと数秒後に爆発する。踏んで倒せるという点では普通のメットと異なる。
- パタトゲメット(Spiky Parabuzzy)
- パタメットにトゲが付いたもの。ハンマーが届かないうえに踏むとダメージを受ける。初登場の『ペーパーマリオRPG』ではRPGの性質上、厄介な敵になっていた。『スーパーマリオメーカー』でもトゲメットに羽をつけることで出現させることが可能。トゲがついていることを除けば性質はパタメットと全く同じ。
- メカニックメット
- 自動車の整備士をしているメット。背中にスパナが付いている。『ペーパーマリオRPG』でルイージが連れていたトルクという名のメカニックメットが登場するのみ。
- マグメット(Magmite)
- 『スーパーマリオRPG』に登場するメットの亜種。防御力が高い。
- メグメット(Magmus)
- マグメットの上級種。
- ストーンメット(Stone Buzzy)
- 石の甲羅をしたメット。3回踏むと甲羅が割れて中身が露出する。
- こでかメット(Big Buzzy Beetle)
- メットを一回り大きくした敵。溶岩に浮かんでいる時は上に乗ることができる。
- メカパタメット
- 『マリオパーティ5』でミニゲーム「どこまでもスカイ・ハイ!」に登場。ハイスピード系のマシーン。
- キラメット
- 『ペーパーマリオ スーパーシール』に登場。キラシールになったメット。通常のメットより少し強い。
- でかメット(Mega Buzzy Beetle)
- 『ペーパーマリオ スーパーシール』に登場。巨大なメット。戦わなくてもクリアは可能。
- ちびメット(Small Buzzy Beetle)
- 『ペーパーマリオ カラースプラッシュ』に登場。小さなメット。
- ちびメットぐんだん
- 『ペーパーマリオ カラースプラッシュ』に登場。ちびメットの集団。連続で攻撃しダメージを与えてくる。
- メットぐんだん
- 『ペーパーマリオ カラースプラッシュ』に登場。メットの集団。連続で攻撃しダメージを与えてくる。
- タワーメット(Buzzy Beetle Tower)
- 『ペーパーマリオ カラースプラッシュ』に登場。タワーのように積み重なったメット達。一番上にはヘイホーが乗っている。
- ハリボテメット/ヒャクメンハリボテメット
- 『ペーパーマリオ オリガミキング』で登場する、メットを模したハリボテ兵。甲羅に篭ってマリオに突進してくる。
- ヒャクメンハリボテメットはブンボー軍団のハサミによってバラバラにされたクッパ軍団の顔部分が身体中に貼り付けられており、さらにカメックを貼り付けることにより強力な魔法攻撃を使えるようになっている。
個別
編集- チェン
- 『マリオストーリー』で登場。キノコタウンの道場でリーと一緒に修行している緑色の甲羅のメット。
- トルク
- 『ペーパーマリオRPG』で登場。ルイージの仲間であるメットで、甲羅にスパナが付いている。
登場作品
編集- スーパーマリオブラザーズ
- スーパーマリオブラザーズ2
- スーパーマリオブラザーズ3
- スーパーマリオワールド
- New スーパーマリオブラザーズ
- New スーパーマリオブラザーズ Wii
- New スーパーマリオブラザーズ 2
- New スーパーマリオブラザーズ U
- スーパーマリオブラザーズ ワンダー
- スーパーマリオコレクション
- スーパーマリオメーカー
- スーパーマリオメーカー2
- マリオストーリー
- ペーパーマリオRPG
- スーパーペーパーマリオ
- ペーパーマリオ スーパーシール
- ペーパーマリオ カラースプラッシュ
- ペーパーマリオ オリガミキング
- マリオパーティ8
- マリオパーティ9
- マリオパーティ アイランドツアー
- マリオパーティ スターラッシュ
- マリオパーティ スーパースターズ
- 大乱闘スマッシュブラザーズX
その他
編集『スーパーマリオブラザーズ』のステージ3-4に登場するクッパはメットが変身した偽者。こちらはファイアボールで倒すことができる。
3Dのメットが登場したのは『New スーパーマリオブラザーズ』と『New スーパーマリオブラザーズ Wii』と『マリオパーティ8』(ミニゲーム「つるつるアイランド」に登場)と『大乱闘スマッシュブラザーズX』(フィギュアとして)(『ペーパーマリオシリーズ』は平面状のタッチであるため割愛する)。これらの作品では、顔が甲羅による陰影ではっきりと見えず、赤く光る目だけを覗かせているという姿となっている。一方、『ペーパーマリオシリーズ』で登場するメットは体が小さく目は点目という姿となっており、ゲーム中の登場人物から「見た目は可愛い」と言われている。
『スーパーマリオメーカー』ではメット甲羅が登場し、通常のメットと同様蹴ることができるほか、頭に被ると頭上の防御力が上がり、ドッスンやクッパの踏み付け攻撃はもちろん、クッパの炎も弾くことができる。また、ガリガリなどのトラップも弾くことができる(ただし、トゲ棍棒とファイアバーは無効)。
『ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』の隠しステージ「いにしえの王国」では、背景でジャンプ台に乗って跳ねているものが登場している。このメットはスタッフのデザインチームの人が勝手に作ったものとのこと[1]。