ラファエル・モンテロ

ドミニカ共和国の野球選手 (1990 - )

ラファエル・モンテロ・ケサダRafael Montero Quezada, 1990年10月17日 - )は、ドミニカ共和国エリアス・ピーニャ州バニカ英語版出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBヒューストン・アストロズ所属。愛称はフガッラFugarra[2]

ラファエル・モンテロ
Rafael Montero
ヒューストン・アストロズ #47
ニューヨーク・メッツ時代
(2017年9月9日)
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 エリアス・ピーニャ州バニカ英語版
生年月日 (1990-10-17) 1990年10月17日(34歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
185 lb =約83.9 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2011年 アマチュアFA
初出場 2014年5月14日
年俸 $11,500,000(2023年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
WBC 2023年

経歴

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プロ入りとメッツ時代

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2011年1月20日にアマチュア・フリーエージェントでニューヨーク・メッツと契約を結んだ[3]。この年傘下のルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・メッツ1でプロデビュー。4試合に先発登板して1勝1敗、防御率1.00、20奪三振を記録した。6月20日にルーキー級ガルフ・コーストリーグ・メッツへ異動した。4試合に先発登板して2勝1敗、防御率4.24、9奪三振を記録した。8月6日にアパラチアンリーグのルーキー級キングスポート・メッツ英語版へ異動した。7試合(先発4試合)に登板して1勝2敗1セーブ、防御率1.45、32奪三振を記録した。8月31日にA-級ブルックリン・サイクロンズへ昇格した。2試合に登板して1勝0敗、防御率3.60、5奪三振を記録した。

2012年はA級サバンナ・サンドナッツで12試合に先発登板して6勝3敗、防御率2.52、54奪三振を記録した。6月21日にA+級セントルーシー・メッツへ昇格した。8試合に先発登板し、5勝2敗、防御率2.13、56奪三振を記録した。

2013年に『ベースボール・アメリカ』の有望株ランキングではチーム内で5位にランクされた[4]。このシーズンはAA級ビンガムトン・メッツでプレーし[5][6]、11試合に登板。7勝3敗、防御率2.43と好投し、6月にAAA級ラスベガス・フィフティワンズに昇格した[7]。AAA級ラスベガスでは16試合に先発登板して5勝4敗、防御率3.05、78奪三振を記録した。

2014年はAAA級ラスベガスで開幕を迎え、8試合に登板。5月14日にメッツとメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[8]。同日のニューヨーク・ヤンキース戦で先発起用されメジャーデビュー。6回を投げ、ヤンガービス・ソラーテマーク・テシェイラに本塁打を打たれるも、5安打3失点に抑えたが、相手先発の田中将大に打線は完封され、メジャー初黒星を喫した[9]。この年は先発で8試合、リリーフで2試合に登板し、計44.1イニングを投げた。防御率は4.06だったが、勝ち運に恵まれずに1勝3敗と負け越した。

2015年は出番が減少し、5試合に投げた(うち1試合が先発登板)だけだった。防御率は4.50まで上昇したが、10.0イニングで13の三振を奪い、奪三振率11.7という優秀な数値を記録した。

2016年は9試合に登板、うち3試合で先発登板したが、防御率8.05・WHIP2.05とキャリアワーストの炎上だった。ただ、その中でも9.0超の奪三振率を記録し、三振を奪える力は持っている事を垣間見せた。マイナーでは、AA級ビンガムトンとAAA級ラスベガスの2チームで、計25試合に先発登板。8勝9敗、防御率5.30、WHIP1.59というイマイチの成績だった。

2017年は34試合(先発18試合)に登板して5勝11敗、防御率5.52、114奪三振を記録した。

2018年は開幕前の3月にトミー・ジョン手術を受けたため[10]、シーズンを全休した。オフの11月2日にFAとなった[11]

レンジャーズ時代

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2019年1月4日にテキサス・レンジャーズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[12]。シーズンでは開幕を傘下のAAA級ナッシュビル・サウンズで迎え、7月22日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[13]

マリナーズ時代

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2020年12月15日にホセ・クーニエル及び後日発表選手[注 1]とのトレードで、シアトル・マリナーズへ移籍した[15]

2021年は序盤は抑えを務めたが、不安定な投球が続き、40試合で防御率7.27という酷い成績に終わった。7月23日にDFAとなった[16]

アストロズ時代

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2021年7月27日にエイブラハム・トロジョー・スミスとのトレードで、ケンドール・グレーブマンと共にヒューストン・アストロズへ移籍した[17]

2022年は開幕からブルペンの柱として活躍すると、ライアン・プレスリーの離脱時には抑えを務め、防御率2.37、14セーブを記録した。ワールドシリーズでは、11月2日の第5戦に3番手として8回に登板し、1.0回を無安打無失点に抑えて勝利し、チームの継投でのノーヒットノーランに貢献した。[18]

2022年オフの11月6日にFAとなった[19]

2022年11月13日にアストロズと3年3450万ドルで再契約した[20]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2014 NYM 10 8 0 0 0 1 3 0 0 .250 194 44.1 44 8 23 0 0 42 0 0 21 20 4.06 1.51
2015 5 1 0 0 0 0 1 0 1 .000 46 10.0 9 0 5 3 0 13 0 0 6 5 4.50 1.40
2016 9 3 0 0 0 0 1 0 0 .000 93 19.0 23 4 16 1 0 20 2 0 17 17 8.05 2.05
2017 34 18 0 0 0 5 11 0 0 .313 550 119.0 141 12 67 5 5 114 6 1 75 73 5.52 1.75
2019 TEX 22 0 0 0 0 2 0 0 7 1.000 113 29.0 23 5 5 0 2 34 0 1 8 8 2.48 0.97
2020 17 0 0 0 0 0 1 8 0 .000 72 17.2 12 2 6 0 1 19 0 0 11 8 4.08 1.02
2021 SEA 40 0 0 0 0 5 3 7 4 .625 204 43.1 56 4 15 1 5 37 4 0 39 35 7.27 1.64
HOU 4 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 21 6.0 3 0 2 0 0 5 0 0 1 0 0.00 0.83
'21計 44 0 0 0 0 5 4 7 4 .556 225 49.1 59 4 17 1 5 42 4 0 40 35 6.39 1.54
2022 71 0 0 0 0 5 2 14 23 .714 270 68.1 47 3 23 2 2 73 1 0 22 18 2.37 1.02
2023 68 0 0 0 0 3 3 1 10 .500 298 67.1 74 11 29 0 3 79 0 0 40 38 5.08 1.53
2024 41 0 0 0 0 1 2 0 10 .333 164 38.1 35 8 19 0 3 23 0 0 21 20 4.70 1.41
MLB:10年 321 30 0 0 0 22 28 30 55 .440 2025 462.1 467 57 210 12 21 459 13 2 261 242 4.71 1.46
  • 2024年度シーズン終了時

WBCでの投手成績

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2023 ドミニカ共和国 2 0 0 0 0 6 2.0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0.00

年度別守備成績

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投手(P)












2014 NYM 10 2 6 0 1 1.000
2015 5 2 1 0 0 1.000
2016 9 0 2 0 0 1.000
2017 34 4 13 0 1 1.000
2019 TEX 22 4 3 0 1 1.000
2020 17 2 0 0 0 1.000
2021 SEA 40 4 4 0 1 1.000
HOU 4 0 1 0 0 1.000
21計 44 4 5 0 1 1.000
2022 71 2 6 1 1 .889
2023 68 2 8 0 1 1.000
2024 41 1 3 1 0 .800
MLB 321 23 47 2 6 .972
  • 2024年度シーズン終了時

背番号

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  • 50(2014年 - 2017年)
  • 48(2019年 - 2020年)
  • 47(2021年 - )

代表歴

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脚注

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注釈

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  1. ^ 2021年6月14日にアンドレス・メサと発表されている[14]

出典

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  1. ^ Rafael Montero Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2023年1月11日閲覧。
  2. ^ Explaining Mets Players Weekend nicknames MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月28日閲覧
  3. ^ Mets' Rafael Montero realizing a lifelong dream” (英語). Nj.com. March 18, 2014閲覧。
  4. ^ Matt Eddy (December 14, 2012). “Baseball America New York Mets top 2013 prospects” (英語). Baseball America. March 18, 2014閲覧。
  5. ^ Jonathan Lehman (April 14, 2013). “Young gun could give Mets trade leverage” (英語). NY Post. March 18, 2014閲覧。
  6. ^ Rafael Montero continues strong start for Binghamton Mets” (英語). Pressconnects.com. March 18, 2014閲覧。
  7. ^ New York Mets prospect Rafael Montero was promoted to Triple-A Las Vegas on Friday | MLB.com: News” (英語). MLB.com (June 14, 2013). March 18, 2014閲覧。
  8. ^ Mets Roster Moves” (英語). MLB.com (May 14, 2014). May 15, 2014閲覧。
  9. ^ Scores for May 14, 2014” (英語). ESPN (May 14, 2014). May 15, 2014閲覧。
  10. ^ Jeff Todd (2018年3月23日). “Rafael Montero Will Undergo Tommy John Surgery, Miss 2018 Season” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年3月15日閲覧。
  11. ^ MLB公式プロフィール参照。2019年3月15日閲覧。
  12. ^ T.R. Sullivan (2019年1月4日). “Rangers add Farrell, sign Montero, Sampson” (英語). MLB.com. 2019年3月15日閲覧。
  13. ^ T.R. Sullivan (2019年7月22日). “Kelley (biceps) hits IL; Texas calls up Montero” (英語). MLB.com. 2019年7月24日閲覧。
  14. ^ Steve Adams (2021年6月14日). “Rangers, Mariners Complete Rafael Montero Deal” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年6月15日閲覧。
  15. ^ Mariners To Acquire Rafael Montero” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年12月15日閲覧。
  16. ^ Mariners Designate Rafael Montero For Assignment” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年7月23日閲覧。
  17. ^ Mariners, Astros To Swap Kendall Graveman, Abraham Toro In Four-Player Trade” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年7月27日閲覧。
  18. ^ Incredible facts and stats about the Astros' Game 4 no-hitter” (英語). MLB.com. 2022年12月13日閲覧。
  19. ^ 131 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (November 6, 2022). November 14, 2022閲覧。
  20. ^ Astros To Re-Sign Rafael Montero” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年12月13日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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