ミスヤマト
日本の競走馬
ミスヤマト(1954年5月19日 - 1975年10月)は、日本の競走馬、繁殖牝馬。競走馬としては1戦0勝で引退したが、繁殖牝馬としては優駿牝馬を制したシャダイターキンなど3頭の重賞勝ち馬を輩出し、大きな成功を収めた。
ミスヤマト | |
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品種 | サラブレッド[1] |
性別 | 牝[1] |
毛色 | 黒鹿毛[1] |
生誕 | 1954年5月19日[1] |
死没 | 1975年10月[2] |
父 | ブラツクウヰング[1] |
母 | フオルカー[1] |
母の父 | Alsab[1] |
生国 | 日本(千葉県)[1] |
生産者 | 社台牧場 |
馬主 | 野上政次[3] |
調教師 | 谷栄次郎[3] |
競走成績 | |
生涯成績 | 1戦0勝[1] |
生涯
編集1957年3月21日、阪神競馬場6レースの4歳未出走未受賞戦でデビューした(結果は8着)が、この1戦のみで引退[3]。
引退後はブラックターキンの名で繁殖入り。ガーサントとの配合で生産されたタイシュウが1966年にきさらぎ賞を優勝し、自身の果たせなかった重賞制覇を達成。また1969年にはタイシュウの全妹シャダイターキンが優駿牝馬を制し、ブラックターキンはクラシックホースの母となった。
ブラックターキンは最終的に11頭の産駒を残し、1975年10月に死亡した[2]。
ブラックターキン亡き後も牝系は発展をつづけ、1992年にはシャダイターキンの孫のレッツゴーターキンが一族初の古馬GI制覇となる天皇賞(秋)を優勝。2011年にはシャダイターキンの妹シャダイウイングの子孫のカレンチャンがスプリンターズステークスを制した。
繁殖成績
編集生年 | 馬名 | 性 | 毛色 | 父 | 馬主 | 管理調教師 | 戦績 | 出典 | |
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初仔 | 1958年 | グリーンターフ | 牝 | 黒鹿毛 | トリプリケート | ターフアイトクラブ | 内藤潔 | 39戦2勝 | [4] |
2番仔 | 1959年 | ヤマオー | 牡 | 黒鹿毛 | パールダイヴァー | 小林信夫 | 相羽仙一 | 37戦4勝 | [5] |
3番仔 | 1960年 | トリユウ | 牡 | 黒鹿毛 | 松岡重雄 | 武平三 | 23戦6勝 | [6] | |
4番仔 | 1962年 | タイゼット | 牝 | 黒鹿毛 | フェリオール | 中山芳雄 | 23戦4勝 | [7] | |
5番仔 | 1963年 | タイシュウ | 牡 | 青毛 | ガーサント | 中山 | 63戦23勝 | [8] | |
6番仔 | 1964年 | ハクセンショウ | 牡 | 黒鹿毛 | ゲイタイム | 橘八重子 | 栗東・中村好夫 | 45戦12勝 | [9] |
7番仔 | 1966年 | シャダイターキン | 牝 | 鹿毛 | ガーサント | シヤダイ | 尾形藤吉 | 23戦5勝 | [10] |
8番仔 | 1968年 | シャダイウイング | 牡 | 黒鹿毛 | ゲイタイム | 吉田善哉 | 上田武司 | 9戦0勝 | [11] |
9番仔 | 1970年 | マルブツヒカル | 牝 | 鹿毛 | ガーサント | 大沢毅 | 栗東・矢野幸夫 | 4戦0勝 | [12] |
10番仔 | 1974年 | マチカネキング | 牡 | 鹿毛 | バーボンプリンス | 細川益男 | 栗東・上田三千夫 | 27戦3勝 | [13] |
11番仔 | 1975年 | ヒカリバーボン | 牝 | 鹿毛 | 株式会社ひかり | 瀬戸口勉 | 19戦3勝 | [14] |
主要なファミリーライン
編集- Stray Shot 1872 --- 13-c
- Shotover 1879 ←---ショットオーヴァー牝系へ戻る
「f」は「filly(牝馬)」、「c」は「colt(牡馬)」の略。太字はGI級競走優勝馬。
- ブラックターキン 1954 f
- グリーンターフ 1958 f
- タイゼット 1962 f
- エリモゼット 1968 f
- タイエルフ 1978 f
- タイコサージュ 1989 f(スイートピーステークス)
- タイシュウ 1963 c(きさらぎ賞、京都大障碍)
- ハクセンショウ 1964 c(福島記念、新潟記念、中日新聞杯、金鯱賞)
- シャダイターキン 1966 f(優駿牝馬)
- シャダイウイング 1968 f
- マリーウイング 1974 f
- マリーテイスティ 1982 f
- ブリリアントロード 1995 c(新潟大賞典、新潟記念)
- マリーテイスティ 1982 f
- センシユータカラ 1976 f
- カズミハルコマ 1984 f
- スプリングチケット 1997 f
- タケミカヅチ 2005 c(ダービー卿チャレンジトロフィー)
- カズミハルコマ 1984 f
- シバトキ 1978 f
- レディオブウイング 1986 f
- ルイス 1994 f(秋の鞍 (名古屋競馬)、サラ・クイーン特別)
- レディオブウイング 1986 f
- マリーウイング 1974 f
- 出典:牝系検索α
血統表
編集ミスヤマト(繁殖名ブラックターキン)の血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ピーターパン系 |
|||
父 *ブラツクウヰング 黒鹿毛 1946 |
父の父 Balladier青毛 1932 |
Black Toney | Peter Pan | |
Belgravia | ||||
Blue Warbler | North Star | |||
May Bird | ||||
父の母 Taj Bibi鹿毛 1938 |
Sickle | Phalaris | ||
Selene | ||||
Black Queen | Pompey | |||
Black Maria | ||||
母 *フオルカー 鹿毛 1948 |
Alsab 鹿毛 1939 |
Good Goods | Neddie | |
Brocatelle | ||||
Winds Chant | Wildair | |||
Eulogy | ||||
母の母 Valkara鹿毛 1937 |
Gallant Fox | Sir Gallahad | ||
Marguerite | ||||
Valkyr | Man o' War | |||
Princess Palatine | ||||
母系(F-No.) | フオルカー(USA)系(FN:13-c) | [§ 2] | ||
5代内の近親交配 | Black Toney 3×5(父内)、Fair Play 5×5(母内) | [§ 3] | ||
出典 |
- 主な近親にハクチカツ(日本短波賞)、ボールドリック(2000ギニーステークス、チャンピオンステークス)、ヴェイグランシー(CCAオークスほか)、ナタシュカ(アラバマステークスほか)など。
- 牝系は名門フリゼット系。
脚注
編集- ^ a b c d e f g h i “ブラツクターキン”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2022年11月2日閲覧。
- ^ a b “ブラツクターキン(JPN)”. 血統書サービス. ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2022年11月2日閲覧。
- ^ a b c “ミスヤマト”. netkeiba.com. 2022年11月2日閲覧。
- ^ “グリーンターフ”. netkeiba.com. 2022年11月2日閲覧。
- ^ “ヤマオー”. netkeiba.com. 2022年11月2日閲覧。
- ^ “トリユウ”. netkeiba.com. 2022年11月2日閲覧。
- ^ “タイゼット”. netkeiba.com. 2022年11月2日閲覧。
- ^ “タイシユウ”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2022年11月2日閲覧。
- ^ “ハクセンシヨウ”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2022年11月2日閲覧。
- ^ “シャダイターキン”. netkeiba.com. 2022年11月2日閲覧。
- ^ “シャダイウイング”. netkeiba.com. 2022年11月2日閲覧。
- ^ “マルブツヒカル”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2022年11月2日閲覧。
- ^ “マチカネキング”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2022年11月2日閲覧。
- ^ “ヒカリバーボン”. netkeiba.com. 2022年11月2日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|ブラツクターキン”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2022年11月2日閲覧。
- ^ a b c “ミスヤマトの血統表”. netkeiba.com. 2022年11月2日閲覧。