マクシミリアン・マーテラー

マクシミリアン・マーテラー (ドイツ語: Maximilian Marterer,  1995年6月15日 - ) は、ドイツニュルンベルク出身の男子プロテニス選手。身長191cm。左利き。バックハンド・ストロークは両手打ち。ATPツアーではシングルス・ダブルスともにまだ優勝はない。自己最高ランキングはシングルス45位。ダブルス249位。

マクシミリアン・マーテラー
Maximilian Marterer
2023年ウィンブルドン選手権のマーテラー
基本情報
フルネーム Maximilian Marterer
国籍 ドイツの旗 ドイツ
出身地 同・ニュルンベルク
生年月日 (1995-06-15) 1995年6月15日(29歳)
身長 191cm
体重 84kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2015年
ツアー通算 0勝
シングルス 0勝
ダブルス 0勝
生涯獲得賞金 2,450,547 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 3回戦(2018)
全仏 4回戦(2018)
全英 3回戦(2023)
全米 1回戦(2017・18・21・22・24)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 1回戦(2019)
全仏 1回戦(2018)
全英 1回戦(2018)
全米 1回戦(2018)
国別対抗戦最高成績
デビス杯 ベスト8(2024)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 45位(2018年8月13日)
ダブルス 249位(2019年4月29日)
2024年9月17日現在

選手経歴

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2015年 ATPツアー参戦

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1月にシュトゥットガルトで開催されたITF男子サーキットの大会で決勝でベラルーシのウラジミール・イグナチクに勝利し、初優勝を飾った。6月のメルセデス・カップでは、ワイルドカードを与えられてATPツアー初出場を果たした。

2016年 チャレンジャー初優勝

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全豪オープンの予選に出場し、四大大会の予選初出場となったが、予選1回戦で敗れた。9月にメクネスで開催されたATPチャレンジャーツアーの大会で決勝でウラジミール・イグナチクに勝利し、チャレンジャー初優勝を飾った。

2017年 トップ100入り

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全米オープンでは予選を勝ち上がり、初めて四大大会の本戦に出場した。本戦では1回戦ドナルド・ヤングに敗れた。10月16日の世界ランキングは100位となり、初めて世界ランキング100位圏内に入った。

2018年 トップ50入り

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全豪オープンには本戦から出場した。1回戦ではセドリク=マルセル・シュテーベとの同国対決にストレート勝ちし、2回戦ではフェルナンド・ベルダスコにフルセットの末に勝利した。3回戦ではアメリカ合衆国のテニーズ・サンドグレンに敗れた[1]。2月のソフィア・オープンでは、2回戦でポルトガルのジョアン・ソウザを破り、準々決勝に進出。準々決勝でミルザ・バシッチに敗れた。5月のBMWオープンでは、2回戦で第3シードのディエゴ・シュワルツマンを破るなどして準決勝に進出し、準決勝でフィリップ・コールシュライバーとの同国対決に敗れた。

 
2018年全仏オープンでのマクシミリアン・マーテラー

全仏オープンでは、1回戦でライアン・ハリソンを、2回戦で第24シードのデニス・シャポバロフを破った[2]。3回戦でユルゲン・ゾップを破り、4回戦進出[3]。4回戦では第1シードのスペインのラファエル・ナダルにストレートで敗れた[4]

ウィンブルドン選手権では、1回戦で第27シードのダミル・ジュムールに敗れた。8月のオーストリア・オープンでは、準々決勝でデニス・イストミンに敗れた。全米オープンでは、1回戦で第21シードの錦織圭に敗れた。

2021年 トップ200復帰

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トップ200圏外となった世界ランキング215位で迎えた全仏オープンではフィリップ・クライノビッチに初戦敗退。209位として迎えた全米オープンではスティーブ・ジョンソン (テニス選手) に初戦敗退となった。年間最終ランキングは229位。

2022年 トップ150復帰

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全豪オープンでは予選3試合を制し、本戦出場するも、テイラー・フリッツにストレートで初戦敗退。ウィンブルドン選手権でも予選通過し、1回戦でアルヤジ・ベデネを下し、3年ぶりとなるグランドスラム初戦突破を果たした。2回戦ではフランシス・ティアフォーに敗れた。全米オープンでも予選を突破するも、マリン・チリッチにストレートで初戦敗退。年間最終ランキングは159位。

2023年 トップ100復帰

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3月、BNPパリバ・オープンでは3年以上もの間ATPマスターズ1000に出場していなかったが、予選を通過したことで本戦出場を果たした。本戦1回戦では同じく予選通過者のアレハンドロ・タビロ英語版に4-6, 3-6のストレートで初戦敗退。

 
2023年ウィンブルドン選手権でのマクシミリアン・マーテラー

7月、ウィンブルドン選手権では予選3試合を制して本戦出場となる。1回戦でボルナ・ゴジョ英語版、2回戦ではラッキールーザーであるマイケル・モー英語版を破り、同大会初の3回戦進出を果たした。3回戦ではアレクサンダー・ブブリクにストレートで敗れた。

10月、ヨーロピアン・オープンでは予選通過者としてリシャール・ガスケユーゴ・ガストンらを破り、ベスト4進出を果たした。準決勝ではブブリクにストレートで敗退。

ドイツチームの一員として、2024年ユナイテッド・カップに男子選手の2番手として選抜された。ヴォルフクラン オープン英語版で準優勝したことで、2023年11月6日にトップ100に復帰した。さらにダンデリード・チャレンジャー英語版では決勝でブランドン・ナカシマを2-6, 6-4, 6-3の逆転で破り、ATPチャレンジャーツアー9勝目を挙げた。年間最終ランキングは91位。

2024年 ユナイテッドカップ初優勝

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1月、ユナイテッド・カップではドイツ代表としてグループ・ステージでのフランス戦の混合ダブルスのみ参戦した。結果は6-7(4), 6-2, 10-12の接戦の末に敗れるも、チームの初優勝に貢献した。全豪オープンではヌーノ・ボルヘスにストレートで初戦敗退。

2月、カタール・エクソンモービル・オープンドバイ・テニス選手権では両大会とも予選を通過するも、初戦敗退。

5月、全仏オープンではジョーダン・トンプソンを6-3, 6-2, 6-0のストレートで破るも、2回戦でジズー・ベルグス英語版に6-3, 3-6, 1-6, 3-6の逆転で敗れた。

7月、ウィンブルドン選手権ではロベルト・バウティスタ・アグートに3-6, 1-6, 4-6のストレートで初戦敗退。2024年パリオリンピックのテニス競技ではドイツ代表としてオリンピック初出場となる。1回戦ではセルビア代表のラスロ・ジェレを下して、初戦突破を果たした。

8月、全米オープンではラッキールーザーとして本戦出場となったが、第4シードのアレクサンダー・ズベレフから第2セットを奪う奮闘を見せるも2-6, 7-6(5), 3-6, 2-6で初戦敗退。

ATPチャレンジャーツアー決勝進出結果

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シングルス: 20回(12勝8敗)

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大会
チャレンジャー (6–2)
フューチャーズ (6–6)
サーフェス別決勝進出回数
ハード (3–2)
クレー (6–4)
芝 (0–0)
カーペット (3–2)
結果 勝敗 日付 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 0–1 2013年10月   エッセン ハード   Adrian Sikora 7–6(7–5), 4–6, 1–6
準優勝 0–2 2014年5月   コペル クレー   Janez Semrajc 6–3, 3–6, 4–6
準優勝 0–3 2014年6月   ヴロツワフ クレー   Jan Šátral 4–6, 6–7(4–7)
準優勝 0–4 2014年8月   ユーバーリンゲン クレー   Nils Langer 4–6, 6–3, 2–6
準優勝 0–5 2014年10月   ゲーレン=レビン カーペット   Mats Moraing 6–7(4–7), 6–7(4–7)
優勝 1–5 2015年1月   シュトゥットガルト ハード   ウラジミール・イグナチク 6–4, 4–6, 7–5
優勝 2–5 2015年1月   カールスト カーペット   Marek Michalička 7–6(7–5), 6–4
準優勝 2–6 2015年2月   ヌスロッホ カーペット   ルーベン・ベーメルマンス 3–6, 7–6(7–2), 6–7(5–7)
優勝 3–6 2015年6月   バジリカノヴァ クレー   Tom Kočevar-Dešman 6–3, 6–2
優勝 4–6 2015年10月   ハンバッハ カーペット   Marc Sieber 6–2, 6–2
優勝 5–6 2016年4月   ハンマメット クレー   Jules Okala 6–2, 6–1
優勝 6–6 2016年7月   トリーア クレー   フェデリコ・コリア 6–1, 6–2
準優勝 0–1 2016年8月   メーアブッシュ クレー   フロリアン・マイヤー 6–7(4–7), 2–6
優勝 1–1 2016年9月   メクネス クレー   ウラジミール・イグナチク 7–6(7–3), 6–3
優勝 2–1 2016年9月   ケニトラ クレー   モハメド・サフワット 6–2, 6–4
準優勝 2–2 2017年2月   シェルブール ハード   マティアス・ブルグ 3–6, 6–7(3–7)
優勝 3–2 2017年9月   バニャ・ルカ クレー   カルロス・タベルネル 6–1, 6–2
優勝 4–2 2017年10月   モンテレイ ハード   ブラッドリー・クラーン 7–6(7–3), 7–6(8–6)
優勝 5–2 2017年11月   エッケンタール カーペット   イェジ・ヤノヴィッツ 7–6(10–8), 3–6, 6–3
優勝 6–2 2018年2月   シェルブール ハード   コンスタン・レスティエンヌ 6–4, 7–5

ダブルス: 9回(7勝2敗)

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大会
チャレンジャー (2–1)
フューチャーズ (5–1)
サーフェス別タイトル
ハード (0–1)
クレー (6–1)
芝 (0–0)
カーペット (1–0)
結果 勝敗 日付 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
優勝 1–0 2014年6月   ヴロツワフ クレー   Kevin Kaczynski   Adam Majchrowicz
  Rafal Teurer
6–4, 6–4
優勝 2–0 2014年10月   バート・ザルツデットフルト カーペット   ケビン・クラヴィエツ   Denis Kapric
  Lukas Ruepke
6–3, 7–6(7–4)
優勝 3–0 2014年11月   アンタルヤ クレー   ケビン・クラヴィエツ   Janez Semrajc
  Tristan-Samuel Weissborn
6–3, 6–2
準優勝 3–1 2015年1月   シュトゥットガルト ハード   ケビン・クラヴィエツ   Tom Jomby
  Mick Lescure
6–7(4–7), 4–6
優勝 4–1 2015年6月   バジリカノヴァ クレー   ダニエル・マズア   Gerard Granollers
  Mark Vervoort
6–2, 1–6, [10–4]
優勝 5–1 2015年7月   ケン クレー   ケビン・クラヴィエツ   Max Bohl
  Benedikt Müller
6–0, 6–1
優勝 1–0 2015年9月   メクネス クレー   ケビン・クラヴィエツ   Gianluca Naso
  Riccardo Sinicropi
7–5, 6–1
準優勝 1–1 2015年9月   ケニトラ クレー   ケビン・クラヴィエツ   Gerard Granollers
  Oriol Roca Batalla
6–3, 6–7(4–7), [8–10]
優勝 2–1 2016年9月   ケニトラ クレー   ケビン・クラヴィエツ   Uladzimir Ignatik
  Michael Linzer
7–6(8–6), 4–6, [10–6]

ジュニアグランドスラム決勝結果

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ダブルス: 1回(0勝1敗)

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結果 日付 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
準優勝 全豪オープン 全豪オープン ハード   ルーカス・ミードラー   ブラッドリー・マウズリー
  ジェイ・アンドリイッチ
3–6, 6–7(3–7)

成績

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大会 2015 2016 2017 2018 2019 勝敗
全豪オープン A Q1 Q1 3R 2R 3–2
全仏オープン A A Q2 4R 1R 3–2
ウィンブルドン A A Q1 1R A 0–1
全米オープン A A 1R 1R A 0–2

大会最高成績

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大会 成績
ATPファイナルズ A 出場なし
インディアンウェルズ 2R 2018, 2019
マイアミ 2R 2018, 2019
モンテカルロ Q1 2018, 2019, 2024
マドリード Q1 2023, 2024
ローマ 1R 2024
カナダ A 出場なし
シンシナティ 1R 2017, 2018
上海 1R 2018
パリ A 出場なし
オリンピック 2R 2024
デビスカップ QF 2024
ユナイテッド・カップ W 2024

脚注

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  1. ^ More Than A Name, Tennys Goes From Bar To A.O. Star”. ATP World Tour (19 January 2018). 2018年10月21日閲覧。
  2. ^ Canadian Denis Shapovalov advances to second round at French Open”. Sportsnet (29 May 2018). 2018年10月21日閲覧。
  3. ^ Nadal wary of 'dangerous' Marterer”. Sportstarlive (2 June 2018). 2018年10月21日閲覧。
  4. ^ Rafael Nadal marches into the French Open quarter-finals at his own pace”. The Telegraph (4 June 2018). 2018年10月21日閲覧。

外部リンク

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