ホワイト・ボーイ・リック
『ホワイト・ボーイ・リック』(White Boy Rick)は2018年のアメリカ合衆国の伝記映画。監督はヤン・ドマンジュ、主演はリッチー・メリットが務めた。1980年代に14歳でFBIの情報提供者となった少年リチャード・ウェルシュ・Jrを描いている。なお、本作は日本国内で劇場公開されなかったが、2019年6月5日にDVDが発売された[3]。
ホワイト・ボーイ・リック | |
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White Boy Rick | |
監督 | ヤン・ドマンジュ |
脚本 |
アンディ・ワイス ローガン・ミラー ノア・ミラー |
製作 |
ジョン・レッシャー ダーレン・アロノフスキー ジュリー・ヨーン スコット・フランクリン ジェフ・ロビノフ |
製作総指揮 |
ジョージア・カカンデス クリストファー・マリック マイケル・ワイス マシュー・W・クラル |
出演者 |
リッチー・メリット マシュー・マコノヒー ベル・パウリー ブルース・ダーン |
音楽 | マックス・リヒター |
撮影 | テッド・ラドクリフ |
編集 | クリス・ワイアット |
製作会社 |
プロトゾア・ピクチャーズ LBIプロダクションズ スタジオ8 |
配給 | ソニー・ピクチャーズ |
公開 | 2018年9月14日 |
上映時間 | 116分[1] |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $29,000,000[2] |
興行収入 | $25,957,482 [2] |
あらすじ
編集この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
1983年。デトロイトに暮らす不良少年、リチャード・ウェルシュ・JrはFBIの情報提供者として活動するようになった。このとき、ウェルシュ・Jrは14歳で、アメリカ史上最年少の情報提供者であった。ウェルシュ・JrはFBIのおとり捜査に貢献したが、FBIはその功績に一切報いることがなかった。それに憤慨したウェルシュ・Jrがコカインの密売を始めたところ、大々的な成功を収めることになった。麻薬ビジネス界の大物にまでのし上がったウェルシュ・Jrだが、そのとき彼は16歳であった。
キャスト
編集※括弧内は日本語吹替[4]
- リチャード・ウェルシュ・Sr: マシュー・マコノヒー(咲野俊介)
- リチャード・ウェルシュ・Jr: リッチー・メリット(河西健吾)
- ドーン・ウェルシュ: ベル・パウリー(早川舞)
- アレックス・スナイダー捜査官: ジェニファー・ジェイソン・リー(高尾まみ)
- メル・ジャクソン: ブライアン・タイリー・ヘンリー(三瓶雄樹)
- バード捜査官: ロリー・コクレーン
- ラデル・"ブー"・カリー: RJ・サイラー
- ジョニー・"リマン"・カリー: ジョナサン・メジャース
- アート・デリック: エディ・マーサン(渡辺和貴 (声優))
- キャシー・ヴォルサン=カリー: テイラー・ペイジ
- ローマン・"レイ"・ウェルシュ: ブルース・ダーン(間宮康弘)
- ヴェラ・ウェルシュ: パイパー・ローリー(押川チカ)
- "フリーキー・スティーヴ"・ルーセル: イッシュダー
- レオ・"ビッグマン"・カリー: YG
- ブラック・エド: ダニー・ブラウン
製作
編集2015年2月、スタジオ8が本作の脚本の映画化権を獲得したと報じられた[5]。2016年11月、ヤン・ドマンジュの監督起用とマシュー・マコノヒーのキャスト入りが発表された[6]。2017年1月、ブルース・ダーンとジェニファー・ジェイソン・リーが本作に出演するとの報道があった[7]。2月、ベル・パウリーとブライアン・タイリー・ヘンリーの出演が決まった[8][9]。3月、リッチー・メリット、YG、テイラー・ペイジ、パイパー・ローリー、RJ・サイラーがキャスト入りした[10][11]。主人公リチャード・ウェルシュ・Jrを演じることになったリッチー・メリットはボルチモア出身の15歳の少年で演技経験はなかった[10]。
2017年3月14日、本作の主要撮影が始まった[12]。テスト試写での好評を受けて、ドマンジュ監督は追加撮影を許可された[13]。
公開・興行収入
編集当初、本作は2018年1月12日に全米公開される予定だったが[14]、同年1月26日→8月17日と公開日の延期を繰り返し[15]、最終的に9月14日に全米公開されることになった[16]。
2018年9月7日、本作は第43回トロント国際映画祭でプレミア上映された[17]。
本作は『シンプル・フェイバー』、『アンブロークン: パス・トゥ・リデンプション』、『ザ・プレデター』と同じ週に封切られ、公開初週末に500万ドルから900万ドルを稼ぎ出すと予想されていたが[18]、この予想は的中した。2018年9月14日、本作は全米2504館で公開され、公開初週末に886万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場4位となった[19]。
評価
編集本作は批評家から好意的に評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには82件のレビューがあり、批評家支持率は63%、平均点は10点満点で6.3点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「キャスト陣(特にマシュー・マコノヒー)の名演のお陰で、『ホワイト・ボーイ・リック』は脚本のお粗末さを相殺できている。」となっている[20]。また、Metacriticには32件のレビューがあり、加重平均値は60/100となっている[21]。なお、本作のCinemaScoreはBとなっている[22]。
出典
編集- ^ “White Boy Rick”. TIFF. 2018年8月30日閲覧。
- ^ a b “White Boy Rick (2018)” (英語). Box Office Mojo. 2019年10月19日閲覧。
- ^ “ホワイト・ボーイ・リック ブルーレイ&DVDセット”. Amazon.com. 2019年3月22日閲覧。
- ^ “ホワイト・ボーイ・リック”. ソニー・ピクチャーズ. (2019年3月22日) 2019年4月15日閲覧。
- ^ Mike Fleming Jr (2015年2月17日). “Studio 8 Buys Spec On Long Imprisoned Detroit Drug Dealer/Informant ‘White Boy Rick’” (英語). Deadline 2018年8月30日閲覧。
- ^ Anita Busch (2016年11月18日). “Matthew McConaughey In Negotiations To Star In ‘White Boy Rick’ For Helmer Yann Demange” (英語). Deadline 2018年8月30日閲覧。
- ^ Anita Busch (2017年1月31日). “Bruce Dern, Jennifer Jason Leigh & Rory Cochrane Board ‘White Boy Rick’” (英語). Deadline 2018年8月30日閲覧。
- ^ Borys Kit (2017年2月1日). “Bel Powley to Play Matthew McConaughey's Daughter in 'White Boy Rick' (Exclusive)”. Hollywood Reporter 2018年8月30日閲覧。
- ^ Anita Busch (2017年2月21日). “‘Atlanta’s Brian Tyree Henry Joins ‘White Boy Rick’” (英語). Deadline 2018年8月30日閲覧。
- ^ a b Anita Busch (2017年3月3日). “‘White Boy Rick’ Coveted Lead Role Goes To Unknown 15-Year-Old Baltimore Kid With No Acting Experience” (英語). Deadline 2018年8月30日閲覧。
- ^ Dave McNary (2017年3月24日). “Power Ranger R.J. Cyler Joins ‘White Boy Rick’ Cast” (英語). Variety 2018年8月30日閲覧。
- ^ Christine (2016年12月9日). “Will Matthew McConaughey be filming in Detroit next year?” (英語). On Location Vacations 2018年8月30日閲覧。
- ^ Anthony D'Alessandro (2017年12月5日). “‘White Boy Rick’ Takes A Trip To August 2018 In Release Date Change” (英語). Deadline 2018年8月30日閲覧。
- ^ Anthony D'Alessandro (2017年2月9日). “Sony Release Date Changes: ‘White Boy Rick’ Takes Over ‘Bad Boys 3’ MLK Slot, ‘Goosebumps 2’ Moves To Fall 2018 & More” (英語). Deadline 2018年8月30日閲覧。
- ^ Brent Lang (2017年6月16日). “‘Solutrean’ Retitled ‘Alpha,’ Gets New Release Date (EXCLUSIVE)” (英語). Variety 2018年8月30日閲覧。
- ^ Anthony D'Alessandro (2018年4月10日). “‘Alpha’ & ‘White Boy Rick’ Swap Release Dates On Sony Schedule” (英語). Deadline 2018年8月30日閲覧。
- ^ Etan Vlessing (2018年7月24日). “Toronto: Timothee Chalamet Starrer 'Beautiful Boy,' Dan Fogelman's 'Life Itself' Among Festival Lineup” (英語). Hollywood Reporter 2018年8月30日閲覧。
- ^ Dave McNary (2018年8月23日). “‘The Predator’ to Invade Box Office With $30 Million Opening Weekend” (英語). Variety 2018年8月30日閲覧。
- ^ “Weekend Box Office Results for September 14-16, 2018” (英語). Box Office Mojo. 2019年3月22日閲覧。
- ^ “White Boy Rick (2018)” (英語). Rotten Tomatoes. 2018年9月17日閲覧。
- ^ “White Boy Rick Reviews” (英語). Metacritic. 2018年9月17日閲覧。
- ^ Anthony D'Alessandro (2018年9月16日). “Why ‘The Predator’ Is Shorter Than ‘Predators’ At $24M & ‘White Boy Rick’ So Pale At $8M+ – Sunday Box Office” (英語). Deadline 2018年9月17日閲覧。