プロダクティリオセラス

プロダクティリオセラス（学名 : Prodactylioceras）は、前期ジュラ紀のプリンスバッキアンに生息していたアンモナイトの属。レイネスコエロセラスから進化したが、直接的ではなく、ベットニセラスを介して進化した可能性がある。この属の化石はヨーロッパ、アジア、北アメリカで発見されている。

プロダクティリオセラス Prodactylioceras
生息年代: プリンスバッキアン PreЄ Є O S D C P T J K Pg N
プロダクティリオセラスの模式種 - P. davoei
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota 界 : 動物界 Animalia 門 : 軟体動物門 Mollusca 綱 : 頭足綱 Cephalopoda 亜綱 : †アンモナイト亜綱 Ammonoidea 目 : †アンモナイト目 Ammonitida 亜目 : †アンモナイト亜目 Ammonitina 上科 : †エオデロセラス上科 Eoderoceratoidea 科 : †ダクティリオセラス科 Dactylioceratidae 亜科 : †レイネスコエロセラス亜科 Reynesocoeloceratinae 属 : †プロダクティリオセラス属 Prodactylioceras
学名
Prodactylioceras Spath, 1923
模式種
Ammonites davoei Sowerby, 1822
シノニム
Paralytoceras Frebold, 1922 not Paralytoceras Frech, 1902 Praedactylioceras Frentzen, 1937
種
P. davoei Sowerby, 1822 P. nodosissimum Quenstedt, 1885 P. italicum Meneghini et Fucini, 1900 P. colubriforme Bettoni, 1900 P. rectiradiatum Wingrave, 1916 P. aurigeriense Dommergues et al., 1984 P. ausonicum Fucini, 1900 P. westgatenses Caruthers et al., 2018

結節が存在するプロダクティリオセラスと異なるベットニセラスが有効な属とされる場合もあるが、本属のシノニムとされる場合もある。P. italicumやP. colubriformeのような種は、ベットニセラスの種とされる可能性が高いため、本属には属さないとされている。

説明

本属のアンモナイトは進化した殻を持ち、渦の断面は円形から僅かに窪んでいるものであった。圧縮された一部の種では、肋が細かく、しばしば前傾し、殻の回りには結節を持っていた。また、窪んだ種では、肋はより粗く膨らみ、回りの結節が大きくなった。